数千回も引用された「撤回医学論文」ランキングと概要…あなたの「医学常識」も変えるべき?

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 医学に関する研究成果や臨床経験を科学的にまとめた医学論文。今日の診療で得た知見を明日の診療に生かすための基礎となるものだが、実績欲しさなどの理由でデータの捏造や改ざん、画像の不正操作などが行われ、撤回論文となるケースが後を絶たない。今回は、撤回論文のなかで他のメディアでの引用数が多かった上位8本を挙げ、その影響について病院薬剤師で医療情報の適切な活用を支援する特定非営利活動法人「アヘッドマップ」共同代表の青島周一氏に解説してもらった。

 撤回された科学論文のデータベースである「リトラクション・ウオッチ・データ」から、引用された回数が多い撤回論文のランキング(2025年5月23日時点)を【表】にまとめます。

 1位のジャンらによる論文は、あらゆる細胞のもとになるような万能細胞が、骨の中(骨髄)に存在していることを報告していました。この万能細胞を用いることで、難病(パーキンソン病心筋梗塞、肝硬変、多発性硬化症など)に対する再生医療の実現可能性も示唆されていました。しかし、論文に掲載された図やデータの信頼性が確保できないとして、2024年に撤回されています。撤回によりエビデンスの再評価が必要になりました。とくに幹細胞治療の有効性を示すメタ解析の一部は統計的有意性の変更を強いられるケースもありました。引用していた研究者や企業は信頼性が揺らぎ、自身の論文の信頼性の再確認に追われました。

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