「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」(そごう美術館)開幕レポート。Perfumeの歴代衣装から見る20年間の活動の軌跡

横浜にあるそごう美術館で「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」が開幕した。会期は2026年1月12日まで。

文・撮影=大橋ひな子(ウェブ版「美術手帖」編集部)

「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」の展示風景より

 横浜にあるそごう美術館で「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」が開幕した。会期は2026年1月12日まで。

 今年の9月21日にコールドスリープを宣言したことでも知られるPerfumeは、あ〜ちゃん・かしゆか・のっちからなる3人組のテクノポップユニットである。1999年に広島で結成し、2005年にメジャーデビューを果たした。以来20年間、世界を舞台に第一線で活躍を続けてきたPerfumeにとって、美しく独創的な数々の衣装も、パフォーマンスをかたちづくるうえで欠かせない魅力のひとつとなっている。

 本展は『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』(文化出版局、2020年)を起点に、メジャーデビュー以降の選りすぐりの衣装を紹介する大規模衣装展として、23年から全国を巡回してきた。グランドフィナーレとなる横浜会場では、特別な演出として「FINAL EDITION」仕様で展示が構成される。

 全部で54セット、162点の衣装が紹介される本展は、過去の同展では展示されなかった最新の衣装が出展されるほか、全4章を通じてミュージックビデオとツアーの衣装が、年代順に並べられている点が特徴だ。

入り口の様子。3人を象徴するハイヒールが展示されている

編集部

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展示風景より