中国、日本への渡航自粛呼びかけ 「交流の雰囲気著しく悪化」

中国・杭州で開催されたアジア大会の閉会式で掲げられた日本と中国の国旗=2023年10月8日、玉城達郎撮影 拡大
中国・杭州で開催されたアジア大会の閉会式で掲げられた日本と中国の国旗=2023年10月8日、玉城達郎撮影

 中国外務省などは14日夜、SNS(ネット交流サービス)の公式アカウントで、中国国民に対し、日本への渡航を控えるよう呼びかけた。複数の主要中国メディアが一斉に報じた。

 台湾有事は集団的自衛権を行使可能な「存立危機事態になり得る」とした高市早苗首相の国会答弁を巡り、日中間で非難の応酬が続き、影響が拡大している。

 発表では、「今年に入り、日本にいる中国人に対する犯罪が多発しており、日本での中国人の安全環境は悪化を続けている」と主張。「日本の指導者による台湾を巡る露骨な挑発的発言は、中日交流の雰囲気を著しく悪化させ、日本にいる中国人の安全に重大なリスクをもたらしている」と指摘した。

 既に日本にいる中国人に対しても、安全対策の意識を高めるよう呼びかけた。【北京・畠山哲郎】

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