さて、すがりつく気も雪国行く気もない第68回は、
タイトル:第二ファウンデーション
著者:アイザック・アシモフ
文庫名:ハヤカワ文庫
であります。
第66回に続き、銀河帝国興亡史シリーズの第三巻です。
本巻は二巻と同じく二部構成です。
第一部は第一ファウンデーションを小指でのしたミュールが、最後の強敵第二ファウンデーションを探す話。幕間で謎の人物達が交わす会話がいい味出してます。
第二部は第二ファンデーションの存在を認識した第一ファウンデーションが同胞を探す話。主人公はベイタとトランの孫アーカディです。
というわけで前巻に続き、ミュールの登場。
彼はアレキサンダーも真っ青のパワーで僅か数年のうちに自分の帝国を築き上げてしまいます。よーやるわ、ほんと。
でも、特に圧政を敷くわけでもなく、被支配者に対しては寛容なご様子。実は第一ファウンデーションより遥かにタチがいいかも。
しかし――それを黙って見ているセルダン軍団ではありません。
ミュールの知らないところ、知っているところで密かに悪の計画を……。(悪役かよ)
それはそうと、今回のミュールは非常におしゃべりです。
前作ほどの悲壮感はありませんが、その魅力は健在。
んで、第二部。
ついに、第二ファウンデーションの位置が明かされます。
後半はミステリ色がぐっと濃くなり、結論が二転三転……ってこれ以上言うのは無粋。
実は第一部読了後、それがどこか予想できます。
私が最初に読んだ時は……かなり前の記憶なので怪しいけど、気付かなかったと思う。
うーむ、今思い出しても悔しいですねぇ。
今回の『第二ファウンデーション』を以て、第一期銀河帝国興亡史は終了です。
この三冊をセットで『銀河帝国興亡史三部作(ファウンデーション・トリロジィ)』と呼び、『ファウンデーションの彼方へ』(1982)が登場するまでの三十年間、この形で親しまれてきました。
往年のファンの中にはこれ以降のファウンデーション物は蛇足だ、という意見をお持ちの方もいらっしゃるようですが、私は続編も好きなので続けて紹介していきます。
ただし、一呼吸置いて。
理由はまたの機会に。(笑)
――【つれづれナビ!】――
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タイトル:第二ファウンデーション
著者:アイザック・アシモフ
文庫名:ハヤカワ文庫
であります。
第66回に続き、銀河帝国興亡史シリーズの第三巻です。
本巻は二巻と同じく二部構成です。
第一部は第一ファウンデーションを小指でのしたミュールが、最後の強敵第二ファウンデーションを探す話。幕間で謎の人物達が交わす会話がいい味出してます。
第二部は第二ファンデーションの存在を認識した第一ファウンデーションが同胞を探す話。主人公はベイタとトランの孫アーカディです。
というわけで前巻に続き、ミュールの登場。
彼はアレキサンダーも真っ青のパワーで僅か数年のうちに自分の帝国を築き上げてしまいます。よーやるわ、ほんと。
でも、特に圧政を敷くわけでもなく、被支配者に対しては寛容なご様子。実は第一ファウンデーションより遥かにタチがいいかも。
しかし――それを黙って見ているセルダン軍団ではありません。
ミュールの知らないところ、知っているところで密かに悪の計画を……。(悪役かよ)
それはそうと、今回のミュールは非常におしゃべりです。
前作ほどの悲壮感はありませんが、その魅力は健在。
んで、第二部。
ついに、第二ファウンデーションの位置が明かされます。
後半はミステリ色がぐっと濃くなり、結論が二転三転……ってこれ以上言うのは無粋。
実は第一部読了後、それがどこか予想できます。
私が最初に読んだ時は……かなり前の記憶なので怪しいけど、気付かなかったと思う。
うーむ、今思い出しても悔しいですねぇ。
今回の『第二ファウンデーション』を以て、第一期銀河帝国興亡史は終了です。
この三冊をセットで『銀河帝国興亡史三部作(ファウンデーション・トリロジィ)』と呼び、『ファウンデーションの彼方へ』(1982)が登場するまでの三十年間、この形で親しまれてきました。
往年のファンの中にはこれ以降のファウンデーション物は蛇足だ、という意見をお持ちの方もいらっしゃるようですが、私は続編も好きなので続けて紹介していきます。
ただし、一呼吸置いて。
理由はまたの機会に。(笑)
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