goo blog サービス終了のお知らせ 

つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

では、こちらもシリーズ物

2005-02-02 19:57:59 | SF(海外)
さて、一日たりとも休まず第64回は、

タイトル:ファウンデーション
著者:アイザック・アシモフ
文庫名:ハヤカワ文庫

であります。

というわけで二回目の登場となるアシモフ先生
本書は銀河帝国興亡史と呼ばれるシリーズの一作目です。

高一の時に読んで人生変わりました。

いや、本当に。
ストーリーをかいつまんで言うと。

銀河系を支配する銀河帝国に少しずつ亀裂が生じ始めている時代。
統計に基づいて人類の行動を予測する学問――心理歴史学を用いて、帝国の終焉と三万年続く暴力の時代を予言した学者がいた。
彼の名はハリ・セルダン。

セルダンは計算によって導き出された破滅の未来を放置したりはしなかった。
三万年続く暗黒時代を只の一千年に短縮するために、彼は二つのファウンデーション(財団)を設立した。

第一ファウンデーションは、科学技術の集積場として辺境惑星ターミナスに建設された。
第二ファウンデーションはその反対側、星界の果てに建設されたが、実態は闇に包まれていた。

そして時は流れる。
セルダンが死に、帝国の権威が衰え、辺境で反乱が勃発し、人々が科学の何たるかを忘れた時代、第一ファウンデーションは活動を始めた……。

と、いったところであらすじはここまで。
この後は、いかにしてファウンデーションが辺境を支配下に置いていくかが書かれています。

ドンパチはほぼ皆無。
宇宙戦艦は出ますが、名艦長も名提督も超兵器も出ません。
飽くまで人間対人間の頭脳戦ですべての決着がつきます。
その会話の楽しいことと言ったら……もう。

キャラクターとしてはターミナス初代市長のサルヴァー・ハーディンが一番好き。
意地悪で狡猾だけど暴力否定派というのがかなりいい感じです。

SF好きは必読。理屈が好きな人も必読。
というわけで二巻に続く……。



――【つれづれナビ!】――
 ◆ 『銀河帝国興亡史』のまとめページへ
 ◇ 『海外作家一覧表』へ
 ◆ 『つれづれ総合案内所』へ