8日に92歳で亡くなった俳優仲代達矢さんの葬儀が14日、東京都世田谷区にある仲代さんが主宰する無名塾で営まれた。無名塾出身の役所広司、益岡徹、若村麻由美や、塾生、多くの関係者が参列した。喪主は娘奈緒(なお)さん。役所が弔辞を読んだ。

法名は修藝院釋照達(しゅうげいいんしゃくしょうたつ)。芸は一生修行だという仲代さんの教えや、皆を幸せに照らす存在だったことを示している。

稽古場に祭壇がしつらえられた。遺影は、07~08年に上演された舞台「ドン・キホーテ」の開演前、鏡に向かってメークしている写真。生前、仲代さんが選んだという。鏡を見つめる鋭い目が、役者へと変わる瞬間を見せている。

午後1時半すぎ、稽古場からレッドカーペットが敷かれ、舞台の音楽が流れる中、塾生が棺を担いだ。益岡が遺影を、奈緒さんが位牌(いはい)を手に参列者におじぎをすると、「仲代さんありがとう!」の声が飛んだ。