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JKTS

被災地へ医療スタッフとして行ってきました。

短い間でしたが貴重な体験となりました。

9、月明かり

2011-03-23 16:49:16 | 皆様へ

19日夜



今夜はちょっと休めそうだったけど熱を出している人や腹痛のかたが多いので
1人ずつ救護車の中で休むことになりました。

やっぱりみんなのいる体育館のほうが寂しくないけどそんな甘えたことは私は言っていられないですね。




運転席が明るいから電気がついているのかと見に行ったら
すごい大きなお月様の月明かり!!
今夜だけなのかな?

何かの現象なのかな?



毎晩こんなに明るかったらみんな少しは寂しくないのになぁ。


体育館からもお月様を見に、眠れない人たちが続々出てきて月明かりに照らされています。
ちょっと笑顔になってます!



被災地のすべての人に笑顔と幸せが降り注ぎますように。


絶対にこれ以上の悲しみは起こりませんように。






深夜便でそろそろ医療物品が来る頃かな?


梱包してくれた方やトラックの運転手さんにも本当に感謝感謝です。




明日は避難所から他県が用意した一時避難所に向かう方々もたくさんいるのでその準備も少し手伝えたらと思う。

今日ちょっと話したお婆さんは生まれ育った90年も過ごした高田を離れるのは死ぬほどつらいと言っていました。
海と貝博物館という施設が高田にあったらしくそこの近所に家があったので
いつもそこを訪れる観光客の笑顔を見るのが日課だったそう。


戦後貧しい思いをして
それでもおじいさんと頑張って家を建てて
漁をするのに船も買って
年老いたから仕事をやめて孫も出来て贅沢せずにゆっくり余生を過ごそうね、
そんな時にこの震災にあったとのこと。

「また戦後の時みたいにやり直せばいいけど
あの時みたいに若くはない」と涙をぼろぼろ流すおばあさん。
ここを離れたくない気持ちは痛いほどわかります。



一時避難でも高齢者には他県に行くことや高田を離れることは想像以上のストレスになると思います。

でも受け入れ先の優しい気持ちやあったかい場所とご飯が約束されているなら
少しだけの辛抱!!




なんだか私も東京に戻るのが嫌になってきました。


35 コメント(10/1 コメント投稿終了)

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はじめまして (さいつー)
2011-03-27 14:06:24
この日の夜は18年に一度しかない地球に月が最も近付くスーパームーンと呼ばれる日だったそうです!
月明かりに被災者の方や支援に現地まで向かってる方の不安が少しでも掻き消されてたら幸いです。
スーパームーン ()
2011-03-27 23:46:50
読まさせていただき感動して元気をもらいました.
スーパームーンは19年振りの月の大接近で直径が14%大きくなり明るさが30%増しになります.
今後の更なるご活躍を期待しています.
ありがとうございました.
Unknown (だちょん)
2011-03-28 04:13:24
他の方も書かれていますがこの日はスーパーフルムーンでした。
東京の僕たちも元気をもらった月でした。
僕も空を見上げながら、被災地の方たちにもこの光が届いていると良いなと思っていました。
同じ月を見ていますね。
祈ることしかできませんが。
この手記に出会えて良かったです。有難うございました。
Unknown (Unknown)
2011-03-28 05:38:19
私も静岡から同じ月に祈りを捧げていました。

全国でも多くの仲間がこの日の月に祈りを捧げていました。

被災地の現状を伝えてくださり、ありがとうございます。
9) Moonlight (anonymous translator (English))
2011-03-28 13:31:30
DISCLAIMER FROM THE TRANSLATOR: While I do speak English, I know nothing about medicine. These are rough translations made through tears. Please take all medical details with a grain of salt. This translation has not been proofread and may be revised on a later date.

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March 19, nighttime

It seemed like we could get some rest tonight, but there are a lot of people with fevers or with stomachaches, so we decided to take turns resting in the first-aid car.

I feel less lonesome in the gymnasium, where everyone else is, but I have no business acting like a baby.


The driver's seat was bright, so I went to check whether the light was left on, but it was actually moonlight, from a gigantic moon!! Is this just for tonight? Is it some kind of phenomenon? I think we would all feel a little less lonely if it were this bright every night.

People who can't sleep have come out of the gymnasium to see the moon, too. The moonlight is shining on them. They're smiling a little!

Please let smiles and happiness reach each and every person in the affected areas. Please never let any more sadness come upon them.


I think the medical supplies will be coming soon, a late-night delivery. I am enormously grateful to the people who packed the supplies and the truck driver who is bringing them here.


Tomorrow, a lot of people will be transferring from this evacuation site to another temporary evacuation site prepared by a different prefecture, so I hope to help with their preparations, too.

Today I talked to an old lady who was saying that it will be heart-wrenching to leave Takata, where she was born and has lived for ninety years. She said there was an institute called the Sea and Shell Museum in Takata, and her house was in the same neighborhood. Seeing the smiles of the tourists there was part of her daily routine.

She experienced poverty after the war, but she worked hard with her husband to build a house, and even bought a boat to go fishing. When they got old, they retired from work and had grandchildren and were quietly enjoying their lives without any extravagance, and then this earthquake happened.

"We could start over again like we did after the war, but we're not young any more," she sobbed. I can understand how strongly she wishes not to leave this place so well that it hurts.

Even if it is a temporary evacuation, it will be enormously stressful for the elderly to transfer to different prefectures or to leave Takata, more than we can imagine. But if they can be promised the kindness of the people there, and a warm place to stay and food―then all I can say is, hang in there, just for a little longer!!


Now I'm sort of loathing going back to Tokyo, too.
インスタントな誉め言葉は要らない。 (Tavito Haseru)
2011-03-28 20:29:16
俺はそう思います。
仕事としてやっているのですから、あなたは当たり前の事をしているだけと思って取り組んでいることと思います。
だから、誉めませんが心から尊敬をします。
頭を下げます。

こんな話をするのは俺くらいだと思いますが、あなたがこれからずっと先、年を取って天寿を全うされた時には、おそらく天国あなたの腕を引っ張って引き上げてくれると思います。
その相手は

「ナイチンゲール」

そして彼女はあなたに向かって笑顔を交えながらこう言うでしょう。

「アナタ、なにボサっとしてんの!さっさとこっちでも天国に上がってきた人の面倒見るの手伝ってよ!」

と。

無理のなきよう。
補足 (Tavito Haseru)
2011-03-28 20:31:40
文章が抜けていたので補足します。

>おそらく天国から一人のオバサンが降りてきて、あなたの腕を物凄い勢いで引っ張って引き上げてくれると思います。

と読み直してください。
お忙しい中すみません。
Unknown (Unknown)
2011-03-28 20:37:05
通りすがりのものです。
ただ、ありがとう、とお伝えしたくて……
ふと頭に浮かびました。 (太郎)
2011-03-28 21:41:29
電車の中で泣きそうになりました。
ご苦労様でした。
あなたのブログを見ていて、浮かんできたのが絢香の三日月でした。
私もあなたも、そして、被災地の方々も同じ夜空を見ています。
Unknown (anko)
2011-03-28 21:55:58
記事にして頂いた事有難い気持で一杯です
そして・・同じ日に私の棲む土地にも「お月さま」がとっても綺麗で、あんまり綺麗でしばし見つめてました。月明かりてこんなに優しく、温かい気持ちになれるもんなのか?て思っていたんです。
そうなんですね。被災地でも同じ月が、同じように優しい月明かりが照らされていたんですね。
繋がってるんですね。同じ空の下で・・・
そしてここに記事にしてる方々もあの月を見ていたんですね。同じ思いをしていたんですね。
今・自分に出来る事なんて大した力になんないな。て虚しく思っていたんですけど・・祈る事しか出来ないんですけど・・・。被災者の方々に申し訳ないですね。前を向いて自分が出来る事をやるだけですね。そして大好きな東北をあの綺麗なリアス式海岸をまた訪れたいと思ってます。本当にありがとうございました