自分がコントロールできないことは考えない
どーも、西村です。
今回は、『自分がコントロールできないことは考えない』というテーマで話を掘り下げていきたいと思います。
「もしあのとき別の選択をしていたら…」
「明日の会議で何を言われるだろう…」
「他人は私のことをどう思っているんだろう…」
そんなこと、考えても答えは出ないし、状況は変わらない。
それなのに、思考は勝手にループを始め、気づけば深夜2時。
体は疲れているのに、心はもっと疲れてしまう。
これは、自分にコントロールできないことをどうにかしようと考えてしまうからこそ起こります。
もしかしたらあなたも、そういったグルグル思考に何日もハマってしまったことがあるかもしれません。
そしてそのたびに、心のどこかでこう思うのではないでしょうか。
「もう、考えるのをやめたい」
では、どうすれば、「コントロールできないことは考えない」を実践することができるのでしょうか。
私のクライアントで、40代の男性がいました。
ある大手企業で働いている方だったのですが、部下の退職が続き、上司からは圧力をかけられ、会社に行くたびに胃が痛くなるような日々を送っていました。
相談の中で彼が何度も口にした言葉は、
「上司が変わってくれれば…」
「部下がもっと頑張ってくれれば…」
「会社がまともな評価制度を作ってくれれば…」
でした。
彼が考え続けていることもまさに、「自分ではコントロールできない領域」だったんです。
多くの人はつい、「どうにかしたい」と思うことほど、変えられないものに執着しがちです。
でも、そこに時間とエネルギーを注ぐほど、心は摩耗し、疲弊していきます。
とはいえ、「考えないって言われても、無理なんだよ」と思う方もいるでしょう。
確かに、人間の脳は「考えるな」と命令されるほど、逆に考えてしまう仕組みになっています。
たとえば、「赤いりんごを思い浮かべないでください」と言われたら、少なくとも一瞬は、頭の中で赤いりんごを思い浮かべてしまうはずです。
そうやって、考えたくないことも、一度考えた上で考えないようにしようとするのが人間の脳みそなんですね。
では、どうすればいいのか。
答えは、「考えないようにする」ことではなく、「考える対象を切り替える」ことです。
もっと具体的に言えば、「コントロールできないことを考えない」ではなく、「コントロールできることを考えるようにする」ということです。
たとえば、先ほどのクライアントにはこう提案しました。
「上司の性格や会社の評価制度は変えられない。でも、“今日の自分がやること”は変えられるはずです」
具体的には、
・部下に伝える言葉を変えてみる
・評価されにくい仕事でも、自分なりの成果を見える化する
・週に一度は好きな趣味に時間を使う
などなど。
最初は半信半疑だった彼も、3か月後には「不思議と気持ちが軽くなりました」と笑顔を見せてくれました。
変わったのは、状況ではありません。
変わったのは、「考える対象」だったんです。
「自分がコントロールできることだけに集中する」
これは、認知行動療法(CBT)でもよく使われる方法です。
より確実に実践したければ、自分の目の前に「コントロールできること」と「できないこと」を書き出してみると、不思議と頭の中が整理されます。
たとえば、
・コントロールできないこと:上司の機嫌、過去の失敗、天気、他人の評価
・コントロールできること:自分の行動、伝え方、時間の使い方、学び方
というように書き出していく。
こうして「できる」「できない」を見える形にすることで、考えるべき対象がクリアになるんです。
さらに、神経科学や心理学など数多くの研究でも、「自分で選択した」という感覚は、幸福感や自己効力感を高めることがわかっています。
つまり、コントロールできることに意識を向けるだけで、脳は「生きやすいモード」に切り替わるんです。
ただ、「考えない」と割り切るのは、なかなか難しいことです。
なぜなら私たちは、「すべてをコントロールできるはずだ」という幻想にしがみつきやすいからです。
しかし、当然ながらすべてをコントロールすることなどできません。
天気を変えることはできないし、他人の気持ちを自由に操ることもできません。
未来を完璧に予測することも不可能です。
だからこそ、「自分にできないことは、最初から手放す」という発想が必要なんです。
これは、諦めでも投げやりでもなく、「大切なものに集中するための選択」です。
最後に、これだけは覚えておいてほしいんです。
「コントロールできないことは考えない」=「自分を守る技術」だということです。
今日、SNSで誰かが自分を批判したかもしれない。
でも、その人の考えを変えることはできません。
今日、上司に理不尽なことを言われたかもしれない。
でも、その人の性格まで変えることはできません。
自分にできるのは、「その事実をどう受け取り、どう動くか」を決めることだけです。
もし今、心が疲れているなら、一度立ち止まって紙に書き出してみてください。
「これは自分にできること?それとも、できないこと?」
その境界線を引けたとき、きっと少し呼吸が楽になるはずです。
考えすぎて疲れてしまうあなたに、心から伝えたいです。
すべてをコントロールしようとしなくていいんです。
あなたができることに集中して、今日を生きれば、それで十分なんです。
それでは、今回はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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