漫画家だけど、土日は休むことにした。
最近、仕事用のメールの署名欄に「定休日:土日祝」と付け加えた。
署名欄を編集した後に初めて書いたメールを送信した瞬間、胸の奥がヒリついた。漫画家で土日休みなど聞いたことがないからだ。しかし、私は本当に休むことにした。
今回は土日祝休みにするに至った経緯や考え、今までに気付いたことをまとめたいと思う。
これまでのあらすじ
私が漫画家になってから、5年が経とうとしている。思えば走り出してから、「土日も対応可能です」「深夜でも大丈夫です」を当然のように続けてきた。曜日関係なく働き続けた。
しかし、30代に突入してから途端に息切れし始めた。いつものように仕事の合間に休んでも「なにもやっていない」ことが罪悪感に繋がり、焦る。次の仕事の予定が常時頭の中で迫って来て落ち着かない。仕方ないからデスクの前に戻り、漫然と「仕事っぽいなにか」をする、を繰り返す。体力のないワーカーホリックもどきゾンビの爆誕である。
今年に入ってから、休んでいる時にハッと気付いたことがあった。「読書やゲームなどの趣味がまともに手につかない。」「『行きたいな』と思う場所が沢山あるけど、全然行けてない。」完全に時間の使い方を誤っているし、何より疲れ続けている。
今のやり方ではいろんな意味で長続きしないんじゃないか?と思った私は、日々の過ごし方を改善することにした。
そもそも、自分に一番合ってたのは「会社員スタイル」だった
フリーランスになった直後は、自由な生活リズムを試してみた。昼夜逆転型や不規則型などいろいろ試したが、結局一番調子が良かったのは、朝起きて夜寝る定型的な生活だった。
しかも、食事・睡眠・労働がほぼ決まった時間帯にあるほど調子が良い。私の場合、9:00〜18:00で働くと驚くほど捗ることに気づいた。会社員時代のような生活リズムが、結局私には一番合っていたのだ。
そして今の今まで盲点だったのが、フリーランスになって以来試したことのない「土日祝休み」だった。
「動」の休暇と「静」の休暇を一日ずつ
ひとまず祝日はさておいて、とりあえず土日を休みにしてみることにした。丸一日の休みが珍しい生活を長年続けてきたため、どう休めばいいのか分からず、休日初心者と化してしまった。
そこで、一日の大まかな方向性だけでも決めて試してみることにした。両日遊びまわる日もあれば、家に引きこもる日もある。
そんな中で一番休めたと実感できたのは「動」の休暇と「静」の休暇を一日ずつ取る方法だった。土曜日は「動」、日曜日は「静」である。
これは、Xで話題になっていた「動の疲れは静で取る。静の疲れは動で取る。」を参考にしたもの。
つまり、月〜金のデスクワーク(静)の疲れを土曜日の外出(動)でリセットし、さらに日曜日の家での静かな時間で完全に回復させる、という理屈である。
漫画家の土日休み:メリット・デメリット
土日休みを導入してからまだ日が浅いものの、現時点で私が実感したメリット・デメリットは以下の通りである。
メリット
①心身の負担が減り、執筆が安定する
休みが確定していることで、平日に集中力を全振りできる。私は手帳で稼働時間を記録しているのだが、土日休みにしてから一日あたりの稼働時間が少し増えた。
②スケジュール管理がしやすい
休む日が決まっているため、原稿や作業の〆切を逆算しやすくなった。
③他人との時間を確保しやすい
知人友人や家族が土日休みのことが多いので、遊びの予定が合わせやすい。
④仕事との距離ができてアイデアが湧きやすくなる
外出やインプットの時間が圧倒的に取りやすくなった。
デメリット
①締切前の融通が利きにくい
土日は基本休むので、〆切によっては〆切直前の追い込みがしづらくなる。
②仕事によっては平日の負担が増える
同じ仕事量をこなすには、平日を密に過ごす必要がある。平日が常にタイトなのでこまかな休暇が取りづらくなる。
③クライアントや編集さんが土日も動いている場合、返信が遅れる
相手が土日対応するタイプだと、やり取りのスピードが落ちる。また、平日対応の場合でも様々な連絡が月曜に集中しやすいデメリットがある。
さいごに これからの課題
ここまで書いてみて気付いたけど、動と静の方向性が決まっているだけで、具体的になにをして休むかは実はあんまり決まっていない。最近はとりあえず「動→外出を伴う遊び全般」「静→家事、睡眠、読書など」と大雑把に考えているが、よりよい休み方を見つけたらまたnoteで紹介したいと思う。
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