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【選挙ウォッチャー】 安芸高田市議選2020・分析レポート。

11月8日告示、11月15日投開票で、安芸高田市議選が行われました。通常であれば、新幹線で広島まで行って、そこからレンタカーを借りて取材するところなのですが、新型コロナウイルス感染防止のため、千葉県柏市から広島県安芸高田市まで、片道約850kmの道のりを1日かけて移動するというハードスケジュールになりました。行くかどうかをギリギリまで悩んだのですが、安芸高田市長選がけっこう面白かったことに加え、何と言っても、議員の居眠り騒動が話題になっていたので、闇の深い市議会のレポートはお伝えしておかなければならないと思い、オッサンの体に鞭を打ち、取材を敢行しました。

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定数16に対し、18人が立候補する選挙となったため、この中で落選するのはたったの2人。安芸高田市は、2004年に吉田町、八千代町、美土里町、高宮町、甲田町、向原町が合併して誕生。その歴史はまだ16年ということになるわけなのですが、その面積は東京23区を一回り小さくしたような広さ。全体的に「のどかな農村地帯」という感じなのですが、旧自治体の絆のようなものがあって、当選に最も必要なのは「地縁」です。


■ 居眠り議員が圧勝する田舎の闇

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この選挙の「主役」と言うべきは、議会で居眠りしていたことが大々的に報じられてしまった武岡隆文さんです。石丸伸二さんが新市長に就任したばかりで、まだ議会の注目度が高かった時期に、大きなイビキをかいて爆睡。傍聴席でたくさんの市民が見守る中、映像を確認する限り、「居眠り」というレベルを通り越して、本格的な「睡眠」と言ってもいいレベルでした。答弁をしていた石丸伸二市長も思わず苦笑いしていたほどで、政策の一丁目一番地に「議会改革」を掲げる石丸伸二市長は、すぐさまSNS上で「居眠りしていた議員がいた」と市民に報告したのでした。すると、石丸伸二市長が事件をSNSで公にしたことに対して議員たちが反発。あろうことか居眠りをしていた武岡隆文さんのことを責めるのではなく、SNSで公表した石丸伸二市長のことを呼び出し、説教する事態に発展したのです。常識的に考えれば、こんなものは議会で寝ている奴が悪いに決まっているわけで、大きなイビキをかいて議会で寝てしまうようなアホの議員は晒し上げられて当然だと思うのですが、なぜか市長が悪者になるという闇の深さです。名前を伏せてくれただけでも優しさを感じてほしいレベルなのに、さすがは河井案里・克行夫妻からこっそりお金をもらって市長が辞職に追い込まれた街ということになってしまいます。しかし、もっと闇が深いと思うことは、議会で居眠りしていたことが明らかになっても、武岡隆文さんは余裕の上位当選をしていることにあります。僕はてっきり、こんな問題が出てしまったからには落選するだろうと思ったぐらいなのですが、落選するどころか、かなり票を集めての上位当選。市民から市長宛に「この街を壊しに来たんですか?」ぐらいの手紙が届いていたことからも分かるように、「インターネットの何とかっていうやつを使って、人生の先輩議員を貶めるようなことをするのは、けしからん。若い人はすぐインターネットだとか何とかって言うけど、インターネットっていうのは、インターネットっていうのは、とっても恐ろしいもんなんだぞ!」という爺さん婆さんのメンタルが炸裂。実際、市長がTwitterでつぶやいたことで、マスコミが議会にやってきて取材する事態になっているぐらいですから、爺さん婆さんにとってはますますインターネットが恐ろしいものになったことでしょう。刀の時代に鉄砲を持っている新人類ぐらいに感じているかもしれません。なので、この街に市長のことを心配する人は少なく、だいたいの爺さん婆さんは、議会で寝ている丸腰のジジィの味方をしてしまうと、僕は見ています。

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実際、「取材」の腕章をカメラにつけて、武岡隆文さんの選挙事務所を訪れたのですが、「今日のスケジュールを教えてほしい」と言うなり、「なにやつ!」みたいな感じで、支援者のオッサンたち全員で「ガタッ!」と身構えるほど。全員で息を飲みながら、ただただ僕のことを見つめて硬直するというフリーズタイムが3秒ぐらいあった後、この事務所で一番偉いと思われるオッサンが「ここは長である俺が行くしかない!」という感じで、警戒心バリバリで対応。お昼ごはんを事務所に食べに帰ってくることがわかり、「また来ます」と言って、一時撤退したのですが、僕が車に乗る様子を事務所の窓からみんなで見守るという、リアクションが完全に「ライオンが来た時のシマウマの集団」でした。よくわからないインターネットとやらを使いこなす怪物ということで言うなら、確かに、僕は石丸伸二市長の比ではないかもしれず、こうしている今も国政政党が1つぶっ壊れようとしているので、そのリアクションが一番正しいのかもしれませんが、僕はけっこうホゲホゲしたジジィには優しいのです。なにしろ、僕が武岡隆文さんに言いたいことはたった一つ、「寝るな!」だけです。一時的な脳梗塞だったかもしれないようなことを言い訳したりして、断固として寝ていたことを認めないところも含め、どうしようもねぇジジィだと思いますが、それだけのことで、さすがの僕も「こいつだけは絶対に許さねぇぞ!」というテンションにはなりません。「寝るな、起きろ、大人なんだから謝る時にはちゃんと謝れ、ちゃんと仕事しろ!」という基本中の基本を伝えられれば、僕としてはそれで満足です。ちなみに、お昼休みのタイミングでもちろん、事務所を再び訪れたのですが、ご本人に会うことができたものの、「取材は受けない」と断られました。「そりゃそうだろうな」という部分もあるにはあるのですが、説明しないところがクソですし、反省して次はちゃんと仕事をすると誓わないところがクソです。反省しない人間を再び議員にすると、また同じことを繰り返すので、皆さんの税金は無駄になるばかりです。安芸高田市民の皆さんはそれでいいのでしょうか。


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選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを公開中です。立候補する方、当選させたい議員がいる方は、すべてのレポートが必見です。
【選挙ウォッチャー】 安芸高田市議選2020・分析レポート。|チダイズム
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