goo(グー)と聞けば、1990年代末から2000年代初頭のインターネット空間を知る者にとっては、懐かしさを覚えるのではないだろうか。日本のインターネット黎明期を支えた老舗サイト「gooポータル」が、今年11月25日でサービスを終了する。
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もっとも、gooの関連サービスは縮小傾向にあった。IT系企業の広報担当はこう言う。
「今年に入ってニュースポータルサービスの『gooニュース』、Q&Aサービス『教えてgoo』、『goo辞書』などが閉鎖され、『gooブログ』も11月18日に閉鎖されると発表されています。また、『gooメール』も来年2月でサービス終了予定で、ポータルの閉鎖も予想されていたことですが、やはり寂しさはありますね」
gooは1997年3月、Google創業よりも先に、日本語のロボット型検索エンジンとしてスタート。当時のプレスリリースによると、「日本最大規模のWWWデータベース(国内350万URL、海外5600万URL)と世界最高レベルのデータ収集処理速度(1日当たり200万URL)」を持っており、「global networkが無限大(∞)に拡大し続ける」という意味を込めて「goo」と名付けたという。翌98年にはポータルサイトとして情報コンテンツやメールサービスの提供をはじめ、以降次々にサービスを拡張した。開発・運営はNTTグループで、1999年にgooを運営する事業会社としてNTT-Xが発足、NTTレゾナントを経て現在はNTTドコモの事業として運営されている。
ITジャーナリストの鈴木朋子さんは、初期のgooが日本のネット空間に果たした役割についてこう語る。
「1990年代の後半、ダイヤルアップ接続によるインターネットの利用が普及しましたが、みな、『インターネットって何ができるんだろう』『何をしたらいいんだろう』という状態でした。そこに日本語に特化した検索エンジン、そして情報のポータルサイトとして登場したのがgooです。文字通りインターネット世界への玄関口として、情報にたどり着く機会を作り出してくれた存在でした」
周辺サービスの拡張も、目を見張るものがあった。gooメールはプロバイダー(インターネット接続事業者)が提供する有償のメールに替わる存在としてシェアを獲得。記者自身、中学生だった2000年代に初めてつくったメールアドレスはgooメールだった。
2004年にスタートしたgooブログも、ブログブームの一翼を担うサービスだった。2005年には無料版の画像容量を従来の30メガバイトから3ギガバイトに、有料版は1テラバイトに拡張する大胆な施策をうち、話題をさらった。


















