今朝もガツを喰った
いやあうめえ
品物自体はいつもと変わらんもんだが、今日のは特に味がよかった
今年喰った中で最もうまかった
臭みもほっっっとんどない
無くはないが、気になる程度でない
痩せておらず脂っこすぎもなく、素晴らしいぶりぶり加減だ
(こりこり部もぶりぶり部もいずれもうまいが、後者の方が好きだな、くどすぎなきゃな)
噛み締めるとはこのこと
どううまいのかは表現しがたい
いかんともしがたい
うまいとしかいえない
微細な味を表現する言葉はないし、こさえるにしてもまず分類することすら難しいだろう
だからこれまでも、これからも無いのかもしれぬ
当人がうまければそれでいい
で、今回のうまさについてだが、例えるなら長時間煮た豚の角煮の脂身近くの層に似ているか?味だけならな
しかしそれとも違う
あそこまで暴力的な濃さではない
繊細さが残る
豚肉感すら薄い
例えようがない
故に、ガツはガツである
儂はいつも身を水洗いしたあと、白出汁を軽くかけてから蓋をし、レンジにかける
つまり蒸すようにする
こうすると程よくみずみずしく味も染み、最もうまいからだ
もともと白出汁とは塩分濃度が高くしょっぱいもの
それだけでも塩気うまみともにやりすぎなくらいである
故にそれ以外の塩気はいらんとしていたが、今日は禁忌をおかした
塩を振った
いや、禁忌というほどではないが、儂にとっては禁忌なのだ
塩分はなるべく控えたいからな
そのこともあり塩は軽く振っただけだが、するとやはり味は大幅に良くなった
なぜこれほど変化するのかなあ
ただ上から塩を足しただけだぞ
しかもかける以前からそこに塩分はあったのにだ
にも関わらず大分おいしくなる
餓鬼の頃からの不思議である
塩気を足すだけでうまみがよくわかるようになる
鶏だろうが豚だろうが魚だろうがな
カリウムと関係があるのかも
(因みに醤油をかけるのはあんまり好きじゃない。それが相応しい場合もあるけど)
書いてる今も舌に余韻が残っている
まだうまい
これほどうまいと次に喰う時の基準が上がり、それはそれで恐ろしい
己がこれまでに感じた最大のうまさに満たないものを喰うと拍子抜けするからな
これは味覚に限らずどんなことでもそうである
人は、いや生き物は一度上がった(良いことの)水準が下がることに抵抗感や不満を覚えるからな
いつも言っとるがな
ふー、半分残すつもりが300g全部喰ってしまった
隅までうまかった
今日は舌が機能している、つまり味がよくわかる日だったこともあるだろう
改めて、物事のぴんきりさというものを味覚をもって体感している
実感としてわかる
NEW !
テーマ:ぼ
AD
同じテーマ 「ぼ」 の記事
- ウォルカリィとはなんなのか2025-11-09
- 描くか2025-11-06
- 加密列2025-11-024
- もっと見る >>