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Conversation

どうもスケープゴートにされやすい開業医だが、、 現場感覚では、皆来る患者さんに必死で尽くし、減りゆく利益の中からとにかく従業員の給与を出すべく、必死で診療している先生ばかり。そして中堅以降の先生は疲弊していつ辞めようかとため息をついている。 もちろん一部の外れ値の先生もいて、平均値を上げているのかもしれないが、その先生も楽しているわけではなく、人気があるから患者が増え、自分の体力と引き換えに長時間労働した結果。中央値では他の士業などに比べ利益率は圧倒的に低い。 改定でもう1割でも利益が減ることになれば、閉院するクリニックは多数出て、地域医療に大きな被害が出るだろう。 そしてその結果患者に影響が出るのはもちろんだが、勤務医にも大きな影響が出る。病院患者数の増加で今以上に過重労働になるのはもちろん、クリニックへのバイトで生活費を賄っていた勤務医の収入も当然減る。 私から見て、今日本の医療は、医師達による、脅威的なまでの節度ある倫理観によって保たれていると感じている。しかしそれは勤務医開業医がある種利益を必死で追求せずとも一定の生活レベルが保てることによって成されてきた。 今それが大きく変わる分岐点のように思う。保険診療では生活できない医師が増えていくと、当然自費診療へ向かうことになる。自分や家族の生活の為には上記の倫理観のタガを外さざるを得なくなることも起き得るだろう。そしてその流れは起き始めると一気に進むと思う。 もはや勤務医vs開業医、医師vs非医師医療者などと言って分断している場合ではない。今まで日本の医療者達の倫理観で何とか保たれていた、世界に誇れる日本の医療の崩壊という国難の前夜かもしれないと認識しておくべきだと思う。