ゼレンスキー氏の知人に制裁 エネルギー不正疑惑で 腐敗防止の姿勢を示す狙い

ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、エネルギー業界の不正疑惑に絡み、元ビジネスパートナーで実業家のティムール・ミンディッチ氏に経済制裁を科した。ミンディッチ氏は、ゼレンスキー氏がコメディアン時代に立ち上げた制作会社「第95街区」の共同所有者。身近な人物にも制裁を科し、腐敗防止の姿勢を内外に示す狙いがありそうだ。

第95街区は12日、交流サイト(SNS)上に、ミンディッチ氏とは法的関係を維持しているものの、活動やコンテンツ制作とは無関係とする声明を出した。

ミンディッチ氏は、ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムなどを巡る契約で、不透明な取引に関与した疑いが持たれている。既にウクライナを出国したとされているが、制裁によって資産が凍結され、国外に移すこともできなくなる。(共同)

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