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高市政権の行方

自民党の高市早苗総裁が初の女性首相に選出されました。高市政権の行方を追います。

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中国外務省、高市氏の台湾有事答弁に撤回要求 総領事発言「個人的」

中国外務省=2021年1月、米村耕一撮影 拡大
中国外務省=2021年1月、米村耕一撮影

 中国外務省の林剣副報道局長は13日の記者会見で、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁について「日本側はただちに過ちを正し、悪質な発言を撤回しなければならない。さもなければ一切の責任は日本側が引き受けることになる」と述べた。その上で、「日本が台湾海峡情勢に武力介入すれば侵略行為となる。中国は必ず真正面から痛撃を加える」と警告を発した。

 林氏は、首相の答弁が「中国の内政に粗暴に干渉するものであり、中国の『核心的利益』に対する挑戦である」と改めて非難した。「日本は台湾を植民地支配し、罪悪を数知れず犯した。九一八(満州)事変を含め、『存亡の危機』を口実に対外侵略を重ねてきた」とも述べた。

 首相の答弁を巡り中国の薛剣駐大阪総領事がX(ツイッター)に「汚い首を斬ってやる」などと投稿した問題については、林氏は「再度強調しておきたいのは、駐日外交官の個人的な投稿であり、台湾海峡への武力介入を鼓舞するような危険な言論に対するものだったということだ」と主張した。日本側は中国側に適切な対応を求めているが、「日本側は是非を混同して相手を責めるのではなく、自らの誤った言動を反省すべきだ」と批判した。【北京・河津啓介】

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