DNA型鑑定、年間20万件 「捜査に欠かせない」過信で誤ることも
1999年11月に名古屋市のアパートで高羽(たかば)奈美子さん(当時32)が殺害された事件は、26年を経て、愛知県警が同市のアルバイト安福(やすふく)久美子容疑者(69)を殺人容疑で逮捕した。
今回の事件の捜査では、現場に残された犯人のものとみられる血痕と容疑者のDNA型が鑑定で一致し、容疑者の関与を示す決め手の一つとなったとされる。
DNA型鑑定は最近の警察の捜査で、防犯カメラの映像とともに容疑者特定のための大きな手立てとなっている。警察による鑑定の実施件数は年間25万~26万件にのぼる。
警察庁の統計では、2024年に検挙した刑法犯約27万6千件のうち、容疑者を特定した主なきっかけがDNA型鑑定だったのは1043件。凶悪犯全体では6064件のうち157件、うち殺人では861件のうち10件あった。
殺人でのこの数は年間10件弱ずつで推移。罪種別にみると、不同意性交等や不同意わいせつ、窃盗などで件数が多い。
警察は、逮捕や取り調べをした容疑者からDNAを採取するとともに、現場に犯人が残したとみられる遺留物からも採取して、鑑定で判明したDNA型を警察庁のデータベースに登録している。登録件数は24年末現在、容疑者のものが約185万件、遺留のものが約2万5千件ある。遺留物のDNA型を容疑者のデータベースに照会して容疑者が判明したのは24年は2590件あった。
第三者のDNAが混入したケースも
今回の捜査では、データベー…
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- 【視点】
DNA型鑑定は、本記事のように非常に個人識別精度が高い。しかし、乳腺外科医準強制わいせつ事件(冤罪が認定され無罪に)の一連の裁判では、その科学的信頼性を揺るがす事実が発覚した。被告側弁護人が証拠となる鑑定時の記録を検察庁で確認したところ、「
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