名古屋女性殺害、捜査を後押しした遺族の26年 頭から離れない疑問

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 名古屋市西区のアパートで1999年、住人の高羽(たかば)奈美子さん(当時32)が殺害された事件は、容疑者の逮捕から7日で1週間を迎えた。殺人事件の時効撤廃を訴え、現場の保存を続けた遺族の思いが、捜査を後押しした。愛知県警は今後、動機の解明を本格化させる。

解決願った夫の決意

 99年11月13日午後、名古屋駅の北東約4㌔の住宅街にあるアパートの一室で、高羽さんが遺体で見つかった。首に複数の刺し傷があり、玄関には血痕や足跡が残っていた。

 目撃情報などを踏まえ、県警は犯人像を「40~50代の女」「血液型はB型」「手にけが」などと絞り込んだが、捜査は難航した。高羽さんの夫、悟さん(69)は「証拠を残し、犯人が捕まった時に現場検証させる」と決意し、現場の部屋を借り続けた。

 壁には99年11月のカレンダー。本棚に並ぶ妻のレシピ本。玄関に残る血痕……。部屋の中はあの時のままだが、現実には時間が流れていく。

 悟さんは殺人事件被害者遺族の会「宙(そら)の会」の活動に加わった。以前の刑法では殺人の時効は15年とされていた。約4年半後に時効が成立する可能性があった2010年、殺人事件などの時効廃止がかなった。自ら情報提供を求めるチラシを配り、容疑者の逮捕を待ち続けた。26年間で支払った家賃は2千万円を超えた。

「拒否」から一転 捜査は急展開

 事件発生から26年を目前に…

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