「ジャニーズ問題」なぜメディアは沈黙したか 静岡市で現役記者らが討論

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メディアの構造的な問題について議論したシンポジウム=静岡市葵区
メディアの構造的な問題について議論したシンポジウム=静岡市葵区

 静岡県立大グローバル地域センターは4日、シンポジウム「なぜ日本のメディアはジャニーズ問題を報じられなかったのか」を静岡市葵区で開いた。旧ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を切り口に、報道すべき社会的課題を取り上げない「メディアの沈黙」をはじめとする報道機関の抱える構造的な問題について、大手メディアの現役記者や元記者らが意見交換した。  ジャニーズ問題を題材にした著書がある元朝日新聞記者の柴山哲也さんは、性加害を認めた最高裁判決がほとんど報じられなかった理由として、「人権侵害」ではなく「芸能ネタ」と捉えた記者の意識を指摘。報道機関が本来の役割を果たせない背景に、視聴率や部数競争による経済的圧力、政治家や警察など権力の中枢から情報を入手する取材手法があるとした。  元NHKヨーロッパ総局長の大貫康雄さんは、海外の報道機関と比較した観点から「日本のメディアは弱者に冷たく強者に甘い」と強調した。

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