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採用情報 -可能性を、広げる。-
カチエックスのメンバーインタビュー
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カチエックスのメンバーインタビュー
エンジニア/マネージャー/2016年新卒入社
2016年に電気通信大学大学院 情報理工学研究科修了し、新卒で入社。元々志望していたエンジニアとして入社したわけではなく、営業、マーケティング、会計、採用など──あらゆる領域を拾い続けた日々。気づけばマネージャーとなり、組織の土台を支える存在に。そして今、棚原さんが目指すのは「誰かのために」だけではない、チーム全体で未来を描き、動かしていく働き方。事業の成長とともに、自分自身の在り方を問い続けてきた10年の軌跡と、これから描くビジョンをご紹介します。
今はエンジニアマネージャーとして、主にメンバーのマネジメントと、エンジニア組織をつくっていくことに注力しています。採用もその一環で、中途の採用活動にも関わっていて、どういうチームにしていくか、どんな人に入ってもらうかを日々考えながら動いています。技術面はテックリードのルイージくんがしっかり支えてくれているので、僕はどちらかというと組織としての在り方や仕組みづくりにフォーカスしていて、エンジニアチームの土台を整えるような役割ですね。
正直なところ、就活を始めたばかりの頃は「エンジニアになりたい」と思っていました。ただ、KATIXでは最終的にエンジニアとしてではなく「当時の営業マーケティング職(今のビジネス職)として来て欲しい」と言われて。でも、全然嫌な気持ちもなくて。むしろ、KATIXの選考に進んでいく中で、初めて「事業をつくっていけるような人になりたい」と思っていました。
特に、代表の嘉数さんと、和田さんの存在が大きかったです。選考中にお二人のこれまでのキャリアや実績、事業に対する向き合い方を知る機会があって、そのときの衝撃はいまでもはっきり覚えています。「圧倒的な成果を出してきた人たちって、こういう姿勢で仕事に向き合っているんだ」と思いましたし、「自分自身もこんなふうに事業をつくる側の人間になれたらいいな」と、心から感じたんですよね。ちょっと話が脱線するんですけど、昔から音楽が好きで、将来的には音楽のビジネスをやりたいなと思う時もあるんですよね。そういう将来「自分自身が本当に実現したいことを実現する」ためには、エンジニアとしてプログラミングができるということよりも、もっと長期的な視点を持って「事業を創っていく」力が必要だと思えた。
当時思い描いていたエンジニア職ではなかったとしても、肩書きや職種に縛られず、「自分がどう世の中に価値を生み出していけるか」を軸に、この会社で働きたいと強く思い、入社を決めました。
最初は、マーケティングやプロモーションまわりの業務が中心でした。営業にも少し関わっていましたが、得意な“数字”と“技術”を武器に、現場の泥臭さと向き合ってきました。スプレッドシートで自動計算の仕組みをつくったり、Slackに通知が飛ぶように設定したり、広告運用に費用対効果運用を入れた仕組みなんかもつくっていました。
でも事業が急成長していたこともあって、常にどこかに人手が足りていない状態でした。だからこそ自分がそこを拾いにいく。そうしていくうちに気がついたら、マーケティングやエンジニアだけでなく、会計や新卒採用の立ち上げまでやっていたので、「会社の仕事、ひと通りやったんじゃない?」って言われることもありますね(笑)。当時はとにかくがむしゃらでしたが、今振り返ると、あの経験がジェネラリストとしてのキャリアの第一歩だったと思います。
マネージャーになったのは入社して4年目の頃でした。当時、僕より上の先輩たちが次々と辞めていって、自分に白羽の矢が立ちました。決して自信があったわけでも、マネジメントに強い憧れがあったわけでもなくて、でも分からないことが多かったからこそ大きな不安とかもなかった。「とりあえずやってみるか」と思ったのが正直なところでした。
その頃は、バイク事業部の推進を任されながら、プロモーションも資料作りも広告運用も全部やってました。マネジメント経験もゼロで、何をすればいいのかもわからず、“マネージャーとして立っているけど中身は空っぽ”みたいな状態。それでも、心のどこかで「KATIXは絶対にいいサービスだ」と信じていたんです。だから、自分が支える側にまわろうと腹をくくっていたのかもしれません。
最初の頃は、頑張れば伝わると思ってました。でも実際は、いくら想いを口にしても、動いてくれる人は多くはなかった。とくにコロナ禍でリモートが多かった時期は、メンバーがどんな状態なのか把握すら難しかった。漠然とした不安と焦りがどんどん募っていきました。だから2021年頃に受けたマネジメント研修で「経営と現場をつなぐのがマネージャー」という言葉に出会ったとき、すごくハッとしたんです。
そこから、エンジニア組織にスクラムを導入して、「共通の目的に向かう」ためのチーム作りに注力してきました。意見がぶつかったときも、目的さえ共有できていれば修正できる。大事なのは“日常のコミュニケーションの量”。雑談、ランチ、朝会、どれも信頼の土台になります。今では、メンバーたちが自然と協力しあうチームに育ってきて、ようやく「マネージャーになった意味」が見えてきた気がします。
僕自身は、マネージャー4人の中でも“守りの人”。社内のあだ名の「タナベルト」もチラベルトっていうサッカーのゴールキーパーの選手から来ているくらい、もともと守備型なんです。でも、ただ守るだけじゃダメだとも思っています。安心感のあるパスを出しながら、自分でも点を取りにいける──そんなマネージャーが今の理想です。昔は「ナンバー2が向いてる」と思ってたけど、事業が急成長する中でもっと前に出て、攻めるべき場面もあるなと。
特に和田さんのように、攻めの組織を描いて人を巻き込んでいく力には憧れがあるし、差も感じている。でも、どんどん前に出ていくメンバーたちがいるからこそ、僕はその背中を支えたいし、ときには引っ張れる存在でいたい。自分の強みを活かしつつも未来を見据えた戦術を描けるように、次のリーダーを育てていくことが、今後の自分の挑戦だと思っています。自分のやっていることを、次に引き継ぐように整えながら、“組織の未来を描ける人”になっていきたいと思っています。
仕事を通じて「何か誇れるものを世の中に残したい」という気持ちがずっとあります。それは、自分の家族や友人が当たり前に「KATIX使ってるよ」って言ってくれるような、そんなサービスをつくること。影響力があるだけじゃなく、身近な人が喜んでくれる姿を見れる瞬間に、この仕事やっててよかったなって心の底から思えるんだと思います。それが実現できたら、人生の誇りになる気がするんです。仕事をやる意味だなとも思います。何歳になっても思い出すだろうし、その思い出をできる限り大きいものにしたい 。そういう意味で、僕にとっての“働く意味”は、誰かの生活の中にちゃんと存在するサービスを生み出すことなんだと思います。
10年働いて実感するのは、「チャンスが本当にたくさんある環境だ」ということです。プロダクトはまだまだ進化の途中で、成長の余地もポテンシャルも十分ある。それに関わる人たちも、すごくあたたかくて前向きなメンバーばかり。
だからこそ、これから仲間になる方には「ぜひそのチャンスを掴みにきてほしい」と伝えたいです。KATIXは失敗を責めるような組織じゃなくて、むしろ挑戦を称える文化があります。「現状維持はつまらない」「変化や改善を面白がれる人」──そんな人にはぴったりの環境です。あとはやっぱり、サービスへの共感も大事だと思います。「このサービスをもっと良くしたい」と本気で思えること。それが、日々の行動やチームの雰囲気に大きく影響してくる。僕自身がそうだったように、「このプロダクトが大好きだ」と思える瞬間に出会ってほしいし、それがKATIXであればとても嬉しいです。
自分の強みを“攻め”だと思えなかった人にこそ、ぜひ僕のキャリアを読んでほしいと思います。チームを支える力が、事業を前に進めることもあるって伝えたいです。
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