韓国名門大学600人講義で「大量カンニング」疑惑…AIが試験に挑む
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.11.10 09:12
ソウル・延世(ヨンセ)大学の中間試験で、生成型人工知能(AI)を利用した大規模な不正行為の疑いが発覚し、波紋を呼んでいる。課題や論文の作成にAIを活用することが日常化しているだけに、大学内での評価方式をより精密に再構築する必要があるとの指摘が出ている。
9日、大学関係者によると、先月15日、延世大学新村(シンチョン)キャンパスで3年生を対象に行われた後期授業「自然言語処理(NLP)とChatGPT」の中間試験の過程で、一部の学生がAIを利用して問題を解いた形跡が担当教授によって摘発された。この授業は大規模言語モデル(LLM)など生成AIを教える科目で、約600人の学生がオンラインで受講している。
担当教授は中間試験直後、「学生による不正行為が多数発見された」として、該当学生の中間試験の点数をすべて0点として処理すると明らかにした。中間試験はオンラインで行われたため、受験者は試験中のコンピューター画面と手・顔が映る動画を提出する必要があった。しかし今回摘発された一部の学生は、撮影角度を調整して死角を作ったり、コンピューター画面に複数のプログラムを重ねて表示したりするなどの方法でAIを使用して試験を受けた可能性があるとの疑惑が持たれている。
実際に不正行為をした学生の数は正確には確認されていない。ただし、大学生コミュニティー「エブリタイム」の掲示板では、ある受講生が「良心に従って投票してみよう」と題したアンケートを投稿し、回答者353人のうち「カンニングした」と答えたのは約190人、「自分で解いた」との回答は163人だった。
延世大学の事例以前にも、大学内で生成AIを使った不正行為が問題になったことがある。昨年8月、ソウルの東国(トングク)大学のあるプログラミング授業では、担当教授らが無分別なAI使用の形跡を確認し、「AIを使用した場合はF評価を与える」と通知した。これに対し、「教授が実際に摘発するのは難しいだろう」といった投稿もエブリタイムに書き込まれた。
大学街では、試験で生成AIを活用するケースが増えている。エブリタイムの運営会社ビヌラボス(Vinu Labs)が今年2月、大学生1000人を対象に調査したところ、回答者の10人中7人が「AIサービスを利用している」と答えた。
大学生のユさん(21)は「最近は課題のアイデア探しからAIを使っている」と話した。大学生のチョンさん(22)は「『教授のAI検出テストに引っかからないようにして』とAIに命令してから課題を作ることもある」と語った。
海外でもAIを使用した不正行為は問題となっている。英紙ガーディアンは、今年6月、英国131の大学で行われたオンライン筆記試験や課題評価において、AIによる不正行為の摘発件数が年間約7000件(2023年9月〜2024年8月)に上ると報じた。
ガーディアンはまた、「摘発された事例は氷山の一角だ」と指摘した。
大学がAI使用に関するガイドラインをより精密に整備すべきだという指摘も出ている。韓国大学教育協議会によると、全国131校の大学のうち71.1%は、学生評価における生成AI使用に関する公式な指針を持っていない。慶熙(キョンヒ)大学ビッグデータ応用学科の李京全(イ・ギョンジョン)教授は「課題や試験でAIを使うかどうかは、教授の考えや科目の性格によって異なるべきだ」とし、「口述試験や論述など対面評価を通じて、学内評価方式をより精密にすべきだ」と述べた。AI安全研究所の金明柱(キム・ミョンジュ)所長も「今やAIをうまく扱うこと自体が一つの能力になっている。正しく使う方法を教えるべき時だ」とし、「自ら判断する力を育てる授業を導入すべきだ」と語った。
総コメント数 0件
SNSのアカウントでコメントを書き込むことができる新しいオープンコメントサービスです。
닫기お持ちのアカウントでログイン後、コメントを書き込むことができます。(字数制限300文字以内)
コメントを入力すると、該当のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)サイトにも自動転送されます。
但し、該当SNSサービスの制限字数内で表示されますのでご注意ください。