横浜流星・本当は「ギルバート・グレイプ」を19歳で観ていない説と安西慎太郎との関係性の謎
前にも書いたが、人生初めて推した俳優であり、人生で一番真剣に追っかけていた演者である横浜流星。2018年末までのことしか知らないが、2014年〜2018年の情報についてはこの世で一番詳しい自信がある。
大前提として書いておくが、誰のことも「悪く言う」つもりはない。ただ、「謎」なのである。
なんか聞く話によると……最近のインタビューによれば、映画「ギルバート・グレイプ」が好きとしばしば公言しているらしい。
本誌の鈴木編集長が「いちばん好きな映画は何ですか?」と問いを投げかける。しばらく考えてから横浜流星は答える。「『ギルバート・グレイプ』です。むずかしい役を演じ切ったレオナルド・ディカプリオは、この映画を観たときの僕と同じ19歳だったんです。その事実に衝撃を受けました」。
――横浜さんにとって、生涯のベスト映画、もしくは最近観てグッと来た映画を教えてください。
横浜:現時点では、「ギルバート・グレイプ」です。19歳の頃に観たのですが、レオナルド・ディカプリオが19歳の頃に演じたという芝居を目の当たりにして、「同じ年なのに、なんだこの芝居は!」と衝撃を受けました。
作品そのものも温かいストーリーで凄く好きになったのですが、あの芝居には衝撃を受けましたし、痺れました。8月のリバイバル上映も見に行きたいなと思っています。
他にもいくつか言及している媒体があるが似たような内容のため省略。
19歳というと、推測するに2015年9月16日〜2016年9月15日の間のいずれかの日付に見たということになる。
だが……19歳だった当時聞いたことない。
横浜流星から「ギルバート・グレイプ」の話が初出するのは確認できる限り2018年5月31日投稿、「兄友」初日舞台挨拶と書いてあるので2018年5月26日に収録したと推察される動画である。
他のインタビューで「バーニング 劇場版」と「ヤクザの家族 The Family」が好きとも公言しているが、前者はホン・ギョンビョが「流浪の月」の撮影監督を務めており、後者は「青の帰り道」「ヴィレッジ」を撮った藤井道人監督作品なので、普通に「自分の仕事の関連作品」として視聴して好きになったのであろう。これはまあ一般的なことだと推察される。
何度も観てしまうという『バーニング 劇場版』を筆頭に、『ギルバート・グレイプ』(93)や『ヤクザと家族 The Family』(21)などを好きな作品に挙げる横浜。
2022年4月7日にSCREEN ONLINEで「最近おすすめの映画は何かありますか」という問いに対し、「藤井道人監督からおすすめされて観た『SKIN/スキン』(2018)がおもしろかった」「最近観た『ドント・ルック・アップ』(2021)もおもしろかったのでおすすめです」とも答えているが、「最近」と聞き手も横浜流星も明言してるので、2022年時点での「最近」であったのだろう。
私が知る限り、19歳である該当時期に横浜流星が「見た映画」について言及していたのは、2015年12月19日に開催された「横浜流星と語る世界のロマンティックショートフィルム! スィートな時間を横浜流星さんと過ごせるチャンス!」なる非常に奇妙なタイトルの40人くらいしか来ていなかったイベントで、園子温監督の「ヒミズ」を見たと発言していたことのみである。「人間のドロドロした部分がすごかった」と語っていた。
世の中が園子温作品の話題になるたび「ヒミズ」を観た感想を聞かれて「人間のドロドロした部分がすごかったっすね」しか言わなかった推しのことを思い出す
— めりぴょん (@13d00) February 1, 2018
園子温については他にも言及している。2015年5月配信の「アメスタ」で「好きな映画監督は園子温」と発言していた。動画も持ってるが公開すると著作権的に日本国家から怒られが発生しそうなので当時のレポだけ引用しておこう。
アメスタのときに横浜流星が「好きな映画監督は園子温」とか言い出したから「お前は若手俳優か~~~~!!」って突っ込んでしまった(若手俳優です)
— めりぴょん (@13d00) May 16, 2015
横浜流星が「19歳だった」のは2015年9月16日〜2016年9月15日の期間。
これに該当する2015年9月17日〜10月4日にかけて、横浜流星は「もののふ白き虎 – 幕末、「誠」に憧れ、白虎と呼ばれた若者達 –」という舞台に出演している。俳優・安西慎太郎とのダブル主演だ。
横浜流星と安西慎太郎は仲が良かったらしく、一緒に遊ぶ約束をしたことを公言している。安西慎太郎は4時間遅刻しているが。2016年2月27日「武士白虎~もののふ白き虎~DVD発売記念イベント」における当時のレポメモを掲載する。
「俺、しんたとご飯行くってなって、それで前日に『流星~本当に明日遊んでくれる~?』って電話までかかってきたんですけど、当日4時間待ったんですけど来なくて! 4時間後に『ごめん、寝てた』ってラインが来て!」
そして、同日のイベント内で安西慎太郎は「ギルバート・グレイプ」について言及しているが、この際同時に登壇している横浜流星は一切「ギルバート・グレイプ」の話題に口を挟んでいない上に、父親の話をしている。そのため、私は2016年2月27日の時点では横浜流星は「ギルバート・グレイプ」を観ていないのではないかと推測している。こちらも当時のレポメモを掲載しよう。
(質問コーナーにおいて)
Q.「『憧れ』がテーマの舞台ですが、皆さんが俳優として、または人間として憧れている方を教えて下さい」
安西慎太郎「僕あの〜、俳優になったきっかけが『ギルバート・グレイプ』という作品のレオナルド・ディカプリオさんで、すごい衝撃を受けて、こういう風になりたいなという風に思って、そこから目指すようになりましたので。憧れているというかやっぱりその時が、衝撃をこう自分が与えていきたいなと」
司会「横浜くんはどうですか?」
横浜流星「えっと……どう言えばいいですか、俳優さん……」
司会「なんでもいいですよ!動物とかでもいい」
(会場笑い)
横浜流星「僕はまあ役者さんは尊敬してる方たくさんいますけど、あえて役者さんじゃなくて、僕はあの、人間として尊敬してるのは父で、本当にすごいまあ美化してますけど、本当に土方さんのような背中で語るような男って感じのお父さんなので。僕もそういう男になりたいなって思います」
司会「お父さんとよく会ったりするんですか?」
横浜流星「僕まだ実家なので。全然でも喋らないです、寡黙な感じで」
当時「寝過ごし事件」によってその後二人の関係性がどうなったのかは定かではなかった上、お互いの舞台の観劇に行っていなかったのでオタクの間では当時「寝過ごし事件仲違い説」が存在した。2016年10月23日のカレンダーイベントで「寝過ごし事件仲違い説」について横浜流星本人に聞いてみたところ、当時のレポメモによると「え!?なんで!?そんなことない!本当たまたまタイミング合わなくて!この前もご飯行った!」と発言していたので、これを信じるなら2月27日から10月23日の間、「この前」に少なくとも一度は食事に行っている模様である。
……で、その安西慎太郎。横浜流星より少なくとも3年も先に、「ギルバート・グレイプ」が好きなことを公言しているのだ。
――そもそも安西さんが俳優を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
安西慎太郎さん(以下、安西):高校3年生の時に観た映画『ギルバート・グレイプ』を観まして、そこでディカプリオの演技に衝撃を受けたのがきっかけでした。共演していたジョニー・デップも良いんですけど、ディカプリオが素晴らしかった。僕も「自分の芝居で観ている人たちに何かを与えられる存在になりたい!」→「だったら、役者になるしかないでしょ!」って思い込んでしまいまして(笑)。
他にも安西慎太郎が「ギルバート・グレイプ」について言及している媒体は多数あるものの、だいたい似たような内容のため割愛。検索してください。
〜ここまで事実〜
☆ご注意ください☆
〜ここから勝手な推測〜
……「ギルバート・グレイプ」、安西慎太郎に勧められて観たのでは? そして……推測するに本当は19歳の時には観ていない可能性もあるのでは?
横浜流星が「ギルバート・グレイプ」について言及しているインタビューは確認できる限り全て目を通したものの、「どのような経緯で見たのか」とか「誰に勧められて見た」とかを説明しているものは一切存在していない。
「19歳の時に観た」とインタビューでは現在明言しているが、2016年2月27日のイベントでは「ギルバート・グレイプ」の話が安西慎太郎から出たにも関わらず、一切言及せず父親の話に終始している。なのでこの時点では観ていないと私は推定しているのだ。そして2016年10月23日に私が尋ねた際、安西慎太郎と食事に行ったのを「この前」と言っていた。横浜流星の誕生日は9月16日。「この前」が具体的にいつなのかは示されていないが、9月16日"以降"に会って「ギルバート・グレイプ」を観たのだと仮定すると既に20歳だったことになる。もちろん9月15日"以前"の可能性もあるが。
メディアで初めて言及したのが21歳にあたる2018年5月26日。その後しばらく間が空いて次に言及するのが23歳にあたる2020年2月2日である。
売れてから……"歴史修正"したのでは?
そして……園子温が好きだったことは黒歴史なのか?
……安西慎太郎との関係を"無かったこと"にしているのでは……?
「ディカプリオの演技に衝撃を受けた」などの発言がほとんど一致しており、数々のインタビューを見る限りでは全般にわたり安西慎太郎とほぼ全く同じ感想を述べている。しかし横浜流星の方が明らかにそれらをはるかに後に言っているのだが、その真意のほどは……?
真実はわからない。
全て偶然の可能性もある。
確認できる限り2016年2月27日以降「公式な場で」横浜流星と安西慎太郎が絡んだことは一切ないのだ。
これはあくまでも「謎」に過ぎない。令和の今やかなり活動ジャンルの異なっている2人。お互いがお互いに対して今後言及することは恐らくほぼ無いであろう。
どう判断するか、それは読み手のあなたにお任せする。



こんにちは。アイドルには詳しくないのですがnoteは楽しく拝見させていただいている者です。 こういう検証記事は楽しいですね。人間の記憶ってだいぶ適当ですし。 そこでふと思ったのですが、19歳の頃に『オススメだからいつか観てよ』と勧められてから数年後視聴したのを『19歳の頃に観た』と混同し…
コメントありがとうございます。私もそのような可能性は大いにあると考えております。