第9回利率10%超、遅滞利息や違約金の請求も 地域枠離脱時の奨学金返済
医学部卒業後、指定された地域で9年以上診療すれば、都道府県による奨学金の返済が免除される「地域枠」制度。家族の介護など、やむを得ない事情により途中で離脱する場合であっても、41都道府県が奨学金の返済時に利率10%以上の利息を求めていることがわかった。また、34都道県が遅くとも翌月末までの一括返済を求め、期日に遅れると、さらに10.75~15%の遅滞利息を求めている。
最大で数千万円ほどの一括返済に加え、一般的な奨学金制度と比べてはるかに高い利息の支払いが、医学生や医師に離脱を思いとどまらせている。
大学医学部に地域枠がある47都道府県に、朝日新聞が7~9月にアンケートを実施。新潟県を除く46都道府県から回答を得た。
調査対象としたのは、全国の医学部定員の2割を占める地域枠のうち、各都道府県が大学医学部に要請し、国の許可を得て医学部定員を臨時に増やした枠。
都道府県の回答一覧は、記事末尾にあります。
一般枠とは別に、高校推薦などによる選抜試験がある。青森県を除くすべての都道府県が、入学時に奨学金を借りることを必須としている。卒業後、枠をつくった都道府県で9年以上診療する義務を果たせば、返済が免除される。
一方、途中で家族の介護や結婚といった入学時には予想できない事情が生じても、都道府県の同意がないまま離脱することは事実上難しい。このため離脱したくても相談できないという医学生や医師の声は少なくない。
調査では、奨学金の返済時に…
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- 【視点】
<借金による縛り付けは「現代奴隷制」そのもの> 重要な調査報道です。法外に高い利息や違約金を設定し、「離脱防止のため」と言って憚らない自治体の多さに驚きました。 借金返済によって労働に縛り付ける行為は、「現代の奴隷制」の一類型として、国
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