「実は男」というトンデモ陰謀論を流しているのは誰? ブリジット・マクロン大統領夫人の闘い
訴えられた10人は、公務員や企業の重役、教師
先週裁判が始まった、陰謀論を広めた10人に対する訴訟も夫妻の陰謀論対策の1つ。訴えられているのは男性8人、女性2人で全員41歳から60歳と立派な大人。女性2人は前出の霊媒師とジャーナリストである。CNNやBBCの報道によると他の8人は、公務員、ギャラリーのオーナー、IT専門家、広告代理店の重役、教師、不動産管理マネージャーや事業主などの職業についている。そのうちの1人、41歳の男性重役は「ゾーイ・サガン」という仮名で20万人のフォロワーに向けて発信していた。マクロン大統領とブリジット夫人は24歳の年齢差があるが、この男性はそれを「国家公認の小児性愛だ」と侮辱。またブリジット夫人に関するもの以外の陰謀論についてもしばしば取り上げていた。今彼のアカウントは運営側によって停止されている。
ブリジット夫人の娘が証言「健康状態が悪化した」
裁判初日の法廷にブリジット夫人は姿を見せなかった。代わりに夫人が元夫との間にもうけた娘のティフィーヌ・オズィエールが出廷。「私の母が受けた被害について今日ここで話すことは重要なことです。こうした攻撃の標的になり始めてから、彼女の人生がどのようなものになってしまったのかを伝えたいと思いました」と冒頭で述べると、陰謀論が拡散してから「母の健康状態が悪化するようになった」と語った。「母は服装や姿勢に気を遣わなくてはならなくなりました。自分の見た目がこうした主張を裏付けるために利用されることを十分理解していました」とオズィエールは証言。陰謀論が投稿されていることがブリジット夫人のところに連日報告されたことも明かしている。「たとえ彼女に同情してくれる人から、善意によってであっても」それを知らされることが彼女の精神面に影響を与えていたと示唆する。
オズィエールによるとブリジット夫人は周りの人からそれを知らされることを受け入れていた一方で、自分の孫たちに影響を与えること、学校で嘲笑されていることに苦しんでいる。「彼女は選挙で選ばれたわけではありません。誰にも何も求めていないのに攻撃を受けています」と母への中傷をやめるべきだと訴えた。「私はひとりの少女として、女性として、母親として、彼女が経験していることを誰にも経験させたくない」