無名のリンクス 先生になる   作:雨垂れ石

4 / 7
小説ってやる気があれば以外にも早く書けるものなんですね…

あっ対策委員会編開幕です
是非読んでくださいm(_ _)m


リンクス、アビドスへ行く

 

ホワイトグリントが正式的にシャーレの保有物として登録された数日後のある日…

いつもの様にアロナに叩き起され…

ご飯を作り食べて…いつもどうりに仕事をしようとしたところ…

 

『先生…ある学校から一通の不穏な手紙が…』

 

「手紙?」

 

そう言って…ある封筒を手に取る…

 

「差出人は…アビドス廃校対策委員会…?」

 

封筒を開け中にある手紙を読んでみる…

結構長めだが…要訳すると…

『学校が暴力組織に狙われている。支援をして欲しい』

との事…

少々不安が…そんな事よりもある文章に目が行く…

 

「九億の…借金?」

 

普通…学校がこれほどの借金を持っている筈がない…

が…少し調べてみると…

 

どうやら昔から砂漠化の一途を辿る地域を自治区とする小さな学校。何十年も前に起きた砂嵐による大規模な砂漠化、それを抑える資金確保のための借金。

 

 しかし毎年起きる大規模な砂嵐と膨れ上がる借金、そして流出する生徒により利息の返済さえままならないが故に、現在は廃校寸前となっている…

 

なんとまあ凄いことになってる事やら…

 

『どうします?先生…』

 

そうアロナに聞かれる…

正直怪しいが…生徒達からのお願いだ…先生として行くべきだろう…

 

「行くか…」

『ええ!?行くんですか!?』

 

「あぁ、だが支援物資は後から送る…」

 

「まずは俺がネクストでアビドスまで行き…安全が確保出来たら…支援物資を乗せたヘリを着陸させる…」

 

「つまり俺は偵察しに行く感じかな」

 

『なるほど…それはいい考えですね』

 

「んじゃ…今から準備するか…」

 

『えっ…今からですか!?』

 

『支援物資の準備とか…色々ありますけど…』

 

「連邦生徒会からヘリのパイロットを借りよう…支援物資は…地下にあるものを持っていくか…」

 

 

そうしてアビドスに向かうために準備をする…

支援物資輸送に関してはリンに連絡して連邦生徒会からヘリのパイロットを借りることが出来た

あらかた準備をしてネクストに乗り込む…

AMSに接続し…システムを起動する…

 

ホワイトグリントの出し方だが…天井部分が開く設計になっておりそっからリフトが上がり出撃できるようになっている…

しかし…いつこのような物ができたんだ?

まぁそんな事を考えても無駄か…

 

「そんじゃ…行こうか…」

 

OBを起動し…超高速でアビドスへ飛び出した

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

数分ネクストを飛ばしたらあと…周りの景色が都会から砂漠へと変わっていった…

ここがアビドスか…

辺り1面砂漠…至る所にビルや家があるが…まぁ使い物にはならないだろう…

アビドスの位置を確認するため適当なビルの屋上に着陸させる

 

「………アロナ…アビドス高等学校の場所にマーカーしてくれるか?」

 

『わかりました!少々お待ちください…』

 

数秒後、モニターにマーカーが記された

カメラをズームしてアビドス高等学校の様子を見てみる…

人の気配がが全くないな…本当にここから手紙が来たのか?

そう疑問に思いながらも行かなくちゃ分からない…

 

OBを起動してアビドス高等学校まで向かう

 

 

 

 

「ん?」

 

あるロードバイクに乗った生徒が、

何かを感じ取った…

 

「何か上から来る?」

 

そう言い上を見た瞬間…

 

「!?」

 

頭上に超高速の何かが通り過ぎた

 

「何…今の…白い何かが…通った…」

 

「あの方角は…アビドス!?」

 

みんなに何かあったらまずい!

その生徒は全速力でアビドスへ向かった

 

 

 

 

アビドスにはヘリポートが無く…

仕方なくグランドの着地させることにした…

 

OBを解除し…ゆっくりと降下し着地する…

膝を付き降りやすくし…コックピットを開け外へ出る…

うっ…暑い…コックピット内では分からなかったが…外は相当暑い…

そう思いながらアビドスの校舎の方を見ると…

 

ピンクの髪をした低身長の子を先頭に生徒四人が待ち構え、俺へ向かって視線を向けていた。

 

 視線どころか、今にも銃を向けてきそうだが…

 

ネクストから降り…生徒達の方へ歩く

 

「どちら様かなー? 来客の予定なんてなかったはずだけど」

 

そうピンクの髪をした生徒が言う…

ん?

手紙を送ってきたのは君たちじゃなくて?

いやまぁ急にこんなバカでかい機体できたらそうか…

 

「ちょっと、訊いてるんだから答えなさいよ」

 

「ん?あぁ済まない…連邦捜査部『シャーレ』の顧問、リンクス先生だ…

アビドス廃校対策委員会から手紙が来たんだが…君たちがそうなのか?」

 

そう黒髪の…猫耳?こんな子までいるのか…

そんな子に急かされ挨拶をする…この子は完全に敵意を見せているな…

少々不安を感じていると…

 

「……顧問?」

 

「……えぇっ!? まさか!?」

 

「連邦捜査部『シャーレ』の先生!?」

 

「わあ☆ 支援要請が受理されたのですね! 良かったですね、アヤネちゃん!」

 

「はい! これで……弾薬や補給品の援助を受けられます。あ、早くシロコ先輩にも教えてあげないと……あれ? シロコ先輩は?」

 

「先輩はまだ来てないよ。そろそろ帰ってくると思うけど……」

 

俺がシャーレの先生だとわかった瞬間…警戒心を解いた…流石に気を抜きすぎじゃないか?

騙して悪いがされるぞ?

とまぁそんな事より…

 

「支援物資についてたが…後から来ることになってる…」

 

「えっ?」

 

「俺はあくまでアビドスがどんな所か確かめに来ただけ…言わる偵察という訳だ…」

 

「どんな所かかも分からないところに支援物資を送るわけにもいかないし…安全が確保できるまでは…支援物資を載せたヘリは降りない」

 

普通にそうだと思う…安全を確保出来てないのに…支援物資を持って行って騙して悪いがをされ奪われたら本末転倒だからな…

 

「何よそれ…私達を疑ってるの!?」

 

「セリカちゃん落ち着いてください…先生の言っている事も分かります…」

 

「だが…今の様子で本当に支援物資がいることがわかった…」

 

「………!てことは!」

「あぁ、支援物資を降ろす…」

 

そう言って…ヘリに通信を繋げる…

 

「あー…聞こえるか?安全が確保出来た…降りていいぞ…」

 

そう言うとヘリはネクストの隣に置くように着陸した…

それと同時に…校舎側から自転車がこちらに向かって来た…

 

「みんな!」

 

「あっシロコちゃんだやっほー」

 

「ん…今白い何かが通ったけど…」

 

そう言ってネクストを見て…その後こちらを見てきた…

 

「貴方がこれを?」

 

「あぁ、シャーレのリンクス先生だ…」

 

「ん!先生だったんだ…そっか…」

 

そう銀髪(?)の生徒が言うとすぐに警戒を解いた…なんて言うか…ここまで信頼されると逆に怖いんだが…

まぁいいや…とりあえず支援物資を彼女達に確認させよう…

 

ヘリの扉を開け…支援物資を見せる…

 

「何か足りない物とかあれば言ってくれ…すぐには送れないが…手配はしよう」

 

「うへぇ〜先生太っ腹だねぇ〜」

 

「凄い量……これだけあれば数ヶ月は持つかも……!」

 

「質も悪くないね。むしろいつもよりいい」

 

シャーレにあった物を持って来たんだが…まぁ俺は使わないし…いいか…

 

「この書類にみんなのサインを書いてくれ…」

 

「はい…わかりました…」

 

そう言ってサインを書いたあと…

 

「それじゃぁ…運びましょうか!」

 

メガネをかけた生徒がそう言った瞬間…校舎側…正門から爆発音…銃声…

襲撃か…

 

音をした方を見ると…

ヘルメットを被ったも者たちがこちらに向かっていた…なるほど…あれが手紙に書いてあった暴力組織か…

 

 

「じゅ、銃声!?」

 

「ひゃーっはははは!」

 

「攻撃、攻撃だ! ヘリから物資を奪え! 襲撃せよ! 学校を占拠するのだ!」

 

「あの白いやつも高く売れそうだ!奪ってしまえ!」

 

ホワイトグリントも奪うつもりなのかよ…しかも高く売れそうって…

チッ…ふざけてやがる…

 

「武装集団が学校に接近しています! カタカタヘルメット団のようです!」

 

「あいつら……! 性懲りもなく!」

 

「ふぁあー……むにゃ。おちおち補給もできないじゃないかー、ヘルメット団めー」

 

「すぐに出るよ。先生のおかげで、弾薬と補給品は十分」

 

「はーい、みんなで出撃です☆」

 

アビドスのみんなが迎撃の準備をしていた…

 

「私がオペレーターを担当します、先生はこちらでサポートを!」

 

メガネをかけた生徒がそう言う…サポートか…

また指揮か…まぁ生徒の為だ…やるしかない…

 

「俺が指揮を取るが…あいにくこれが本職ではない…多少のズレは許容してくれ…」

 

「うん…わかった…」

 

そうしてアビドスのみんなはヘルメット団と交戦を開始した…

 

『先生…私がネクストを操作してミサイルを使えば早く殲滅できますけど…?』

 

「いやあそこは校舎が近いしあまり学校に被害を出したくない…」

 

「アロナ…敵の通信を全て遮断し…位置を炙りだしてくれ…」

 

『了解です!』

 

さて…こちらも仕事をしようか…

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ヘルメット団を撃退後…

俺はアビドスのみんなに連れられ…

『アビドス廃校対策委員会』の部室……と言って良いのかはわからないが…ある教室ヘ招待された

ヘリのパイロットの子には支援物資を輸送してくれた礼として報酬を支払い、パイロットは戻っていった

 

「いやぁ~まさか勝っちゃうなんてね。ヘルメット団もかなりの覚悟で仕掛けてきたみたいだったけど」

 

「まさか勝っちゃうなんて、じゃありませんよ、ホシノ先輩……勝たないと学校が不良のアジトになっちゃうじゃないですか……」

 

そう楽観的に言うホシノ…

中々な冗談ではあるが、さして空気が変わっていないあたり、いつもの光景なのかもしれない…が…

今回の襲撃は…何か引っかかる気がする…

ヘルメット団の練度は壊滅的であり…ホシノ達もさほど苦戦はしなかったが…

それにしてはヘルメット団の装備がいい気がする…はっきり言えば…ヘルメット団が持っていた武器は新品同様のような感じがした…

奴らが持つのにはもったいない…しかしそれなのに武装がいいのは…元々ヘルメット団の資金は潤っているのか…それでも裏で誰かが手引きをしているのか?

前者の場合はまぁ何とかかるが…後者の場合は…かなりきな臭くなってくる…

 

「先生の支援が良かったね。私たちだけの時とは全然違った」

 

「これが大人の力……。すごい量の資源と装備、それに戦闘の指揮まで。大人ってすごい」

 

「いや…戦闘に関しては君たちの実力あってこそだ…俺はオペレーターや指導者は本職ではない…だからこの結果は君たちが勝ち取ったものだ」

 

「あっ…うん…ありがと…」

 

思わず否定してしまった…だが事実でもあるから…複雑だ…

 

「んも~先生、褒めてるんだから素直に受け取りなよー。パパが来てくれたおかげで、ママはぐっすり眠れまちゅ」

 

「いやいや、変な冗談はやめて! 先生困ってるじゃん! それに委員長はその辺でしょっちゅう寝てるでしょ!」

 

「そうそう、かわいそうですよ」

 

「…………」

 

「あはは……少し遅れちゃいましたけど、改めてご挨拶します、先生」

 

「私たちは、アビドス対策委員会です。私は、委員会で書記とオペレーターを担当している1年のアヤネ。こちらは同じく1年のセリカ、こちらが、2年のノノミ先輩とシロコ先輩。そして、こちらが委員長、3年のホシノ先輩です」

 

「いやぁ〜改めてよろしく、先生ー」

 

「ご覧になった通り、我が校は現在危機に晒されています。そのため『シャーレ』に支援を要請し、先生がいらしてくれたことで、その危機を乗り越えることができました。先生がいなかったら、さっきの人たちに学校を乗っ取られていたかもしれませんし、感謝してもしきれません……」

 

「気にするな…それが仕事だからな…それより…アビドスについて教えてもらっても?」

 

「一応ここへ来る前に調べてみたが…今一度情報が合ってるか確かめたくてな…」

 

「あ、そうですよね。ご説明いたします。対策委員会とは……このアビドスを甦らせるために有志が集った部活です」

 

「うんうん! 全校生徒で構成される、校内唯一の部活なのです! 全校生徒といっても、私たち五人だけなんですけどね」

 

五人か…少なすぎる…今まで五人で学校を守って来たのか…

 

「他の生徒は転校したり、学校を退学したりして出て行った。学校がこの有様だから、学園都市の住民もほとんどいなくなってカタカタヘルメット団みたいな三流のチンピラに襲われている始末なの」

 

三流のチンピラねぇ…

考え方としては妥当だろうが…

しかし…たった五人しかいない学校を襲撃してなんのメリットがある?

 

「現状、私たちだけじゃ学校を守り切るのが難しい。在校生としては恥ずかしい限りだけど……」

 

「何を言ってるんだ?むしろすごいじゃないか…たった五人で学校を守ってるんだ…他ではそんな事は到底出来ない事だ」

 

「うん…ありがとう…先生…」

 

「もー照れちゃって可愛いねシロコちゃん。中々レアな表情を引き出すなんて、先生も包容力あるよー」

 

「い、いや、今のは誰だって照れると思う……」

 

「先生は褒め上手ですね。私も褒めてくれませんか?」

 

「いや、今そんな事してる場合じゃないでしょ!」

 

「そ、そうです! 今はカタカタヘルメット団のことを考えないと!」

 

話が脱線しそうだな…いやしてるな…1年組が何とか戻そうとはしてるが…いつもこんな調子なのか…

 

「まーまー。そう怒らないでよ。計画は既に練ってあるからさー」

 

「えっ!? ホシノ先輩が!?」

 

「うそっ……!?」

 

「…………」

 

あんな子が…?大丈夫だよな…めちゃくちゃな計画じゃないよな…

 

「いやぁ〜その反応はいくら私でも、ちょーっと傷付いちゃうかなー。先生も信用なさそうな顔をしないでよ〜…おじさんだって、たまにはちゃんとやるのさー」

 

「……で、どんな計画?」

 

そうセリカの質問に、ホシノはニヤリとしている…

 

「ヘルメット団は、数日もすればまた攻撃してくるはず。ここんとこずっとそういうサイクルが続いてるからねー。だから、このタイミングでこっちから仕掛けて、奴らの前哨基地を襲撃しちゃおうかなって。今こそ奴らが一番消耗しているだろうからさー」

 

ホシノが言ったのは襲撃作戦の提案…敵が消耗している間に追い打ちをかける…

 

「い、今からですか?」

 

「そう。今なら先生もいるし、補給とか面倒なことも解決できるし」

 

「なるほど。ヘルメット団の前哨基地はここから30kmくらいだし、今から出発しよっか」

 

「良いと思います。あちらも、まさか今から反撃されるなんて、夢にも思っていないでしょうし」

 

「そ、それはそうですが……そうだ、先生はいかがですか?」

 

そうアヤネに言われる…全てを決めるのは俺なのか…

だが…ホシノが提案した作戦はアリだと思う…消耗戦になる前に潰しておけばすぐに襲撃される心配は無いが…

奴らの背後にいるのが誰なのか…未だにわかってはいない…もし仮に企業が裏にいるとすると…間接的に企業を敵に回すことになる…いや既に敵として見られているかもしれない…

……ヘルメット団のアジトを襲撃して…そっから何かしらの情報を炙り出せれば見えてくるはず…

 

「よし…ヘルメット団のアジトを襲撃するぞ…」

 

「よっしゃ、先生のお墨付きももらったことだし、この勢いでいっちょやろうか〜」

 

そうしてみんなは準備を始める…

 

「………」

 

「ホシノ…」

 

「ん?何…先生?」

 

「君たちの抱えている問題に…生徒の為に…協力させてほしい…」

 

「……………」

 

「知ってるの?」

 

「あぁ…」

 

「わかった…じゃぁこれが終わってからね」

 

ホシノとそう話し準備を進めた

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「敵の退却を確認。並びに、補給所、アジト、弾薬庫の破壊を確認した。ミッション完了だ

 

無警戒まま襲撃されたヘルメット団は為す術なく殲滅された…

ほとんどリンチだったな…少々可哀想だが…

 

『これでしばらくはおとなしくなるはず』

 

『よーし。みんな、先生、お疲れー。それじゃ、学校に戻ろっかー』

 

そう通信が聞こえ…みんなは撤退の準備を始めた…

さて…こっからは俺の仕事だな…

 

そうして席を立ち…外へ向かう

 

「先生?どちらに?」

 

「ん?あぁ…少し野暮用でな…」

 

そう言い外へ出て…ホワイトグリントに乗り込む

 

 

「うへぇ〜楽勝だったねぇ〜」

 

「はい!上手くいって良かったです!」

 

「ん…ヘルメット団驚いていた」

 

「まぁまさか私達が来るなんて思っていなかったでしょうね」

 

四人は雑談をしながらアビドスに戻っていっていたが…

 

「うん?あっちから何かが来ますよ?」

 

ノノミが指を指した方向から…高速で飛ぶネクストが通り過ぎた

 

「!?」

 

「えっ?何!?なんなの!?」

 

「ん…今のって…」

 

「あれ…確か先生が乗ってきたものですよね?」

 

「なんでヘルメット団のアジトの方向に?」

 

「…………」

 

「みんなは先に戻っていいよ」

 

「えっホシノ先輩!?」

 

「大丈夫、おじさんに任せて、みんなは休んでねー」

 

そう言ってホシノは襲撃したヘルメット団のアジトへと戻って行った

 

 

アジト内にネクストを着陸させる

 

「アロナ…周辺に反応は?」

 

『無いですね…ものけのからです…だから安心して調べれますよ』

 

「あぁ…わかった…」

 

そう言ってネクストから降りる…

ここへ来た理由は、ヘルメット団の武装の確認と裏にいるやつを調べるため…

まぁ望み薄だが…調べないと分からない…

そうして早速調べようとすると…

 

「先生?そこで何をしてるのかな?」

 

振り向くとホシノがいた…

 

「戻ってなかったのか…」

 

「うん…先生がアジトヘ向かったのが見えたからね…」

 

「それで…何をする気なの?」

 

ホシノに疑いの目を向けられる…

 

「なに…ヘルメット団の装備を調べようと思ってね…」

 

「それなら私達が調べるよ?」

 

「自分の目で直接確かめたくてね…」

 

「……………」

 

うーむ…まだ納得してないご様子…

 

「……ヘルメット団の裏にいる奴が気になるんだ…この装備を含め…ヘルメット団が持つにはあまりにも整備されているからな…」

 

「俺はそれが個人的に気になって調べに来ただけ…」

 

「色々な情報を持ち帰ることができるなら…アビドスの為になるはず…」

 

「どうだ?納得したか?」

 

「うん…まぁね…」

 

「そうか…」

 

「手伝うよ…先生一人だけじゃ大変でしょ?」

 

「そうか…助かる…それじゃヘルメット団が使ってた武器をあらかた集めてくれ」

 

「うん…わかった」

 

そう言ってヘルメット団が使っていた武器を集めそれぞれ調べていく…

 

「どう?先生…何かわかった?」

 

「うーむ…色々比べてみたが…製造元はバラバラ…一定の規則性も無い…唯一同じなのは武器種がアサルトライフルだが…」

 

「どれも新品同様の整備がされてる…金がないものからは通常買えない代物…普通チンピラが貴重な武器を捨てるのか?」

 

「ホシノ…ヘルメット団って…そんな金持ちか?」

 

「ううん。あれは寄せ集めの集団だよ。不良とか、退学した生徒とかのね。数だけは多い、まともな装備も整備もしない武装集団。……確かに綺麗過ぎるね。下ろし立てみたい。ってことは……」

 

「………裏に企業がいる可能性がある…」

 

だいたい企業が裏にいることは感じてはいたが…

とりあえずだいぶ絞れたはず…

あとはどの企業がいるのが調べる必要がある…

……確か…近くに事務所的なのがあったはず…

 

1つだけポツンと建っている建物中へ入り…そこあったPCを起動させる…

 

「アロナ…パスワードを解除してくれ…」

 

『おまかせください!』

 

そう言ってすぐにパスワードが解除されホーム画面が映る…

早いな…

まぁいいや…とりあえず…色々探ってみよう…

そうして色々探してみるが…どれもめぼしい情報がない…はぁ…ゴミだな…

 

PCを閉じて外へ思いっきりぶん投げる

 

「うへぇ…あんなに乱暴に扱っていいの?」

 

「別に…ただのゴミだし」

 

「はぁ…結局わかったのは…裏に企業がいる可能性だけか…」

 

「いやぁでもわかった事もあるし…0ではないと思うよ?」

 

「それもそうか…」

 

まぁそれはアビドスに戻ってからかな…

 

「ホシノ…アビドスヘ戻るが…乗るか?」

 

「うへぇ〜いいの?いやぁ助かるよ〜おじさんもうクタクタで…」

 

「んじゃ…戻るぞ…」

 

コックピットを開け乗り込む…ホシノは俺の膝に座り込むように入ってきた

 

「うへぇ〜すごいねこれ」

 

「先生はいつもこんな物に乗ってるの?」

 

「あぁ、機体名はホワイトグリント…外の世界ではこれと似たような物に乗っていて傭兵をしてたんだ」

 

「傭兵…ねぇ…」

 

「あっこの話は内緒な…俺が傭兵をやっていたのとこの機体のことはほんの一部しか知らないんだから…」

 

「ふーん…わかった」

 

「それじゃ…飛ばすぞ…」

 

ネクストを浮かせOBを起動させる…

 

「あっホシノ1つ注意…」

 

「舌噛むなよ」

 

「えっそれってどういう…ってうわああああああああああああああああぁぁぁぁ!!」

 

ホシノの悲鳴と同時にネクストはアビドスまでぶっ飛んで行った…

 

 

 

 

「みんな…戻ったぞ…」

 

「あっ先生…おかえりなさ…ってホシノ先輩!?」

 

「う…うへぇ…」

 

…OBのGに耐えれなかったホシノはぐったりし…俺がおんぶするように教室に戻ってきた…

 

「ごめん…飛ばしすぎた…」

 

「う…うへぇ…先生…あれは飛ばしすぎたって…」

 

「………すまん…」

 

「と…とりあえず…ホシノ先輩を寝かせましょう…」

 

そうしてホシノをノノミが膝枕する様に寝かせた…

 

「うへぇ〜やっぱりノノミちゃんの膝枕は落ち着くねえ〜」

 

「ふふっ☆ゆっくり休んでくださいね」

 

まぁとりあえず戻ってきたし…話してもらうことにするか…

 

「さて…いきなりだが…今君たちが抱えている問題について話してもらえないか?」

 

「えっ!?」

 

「それって…」

 

「うへぇ〜いいんじゃない?あの事を話して」

 

「私は構いません。先生は信頼してもいい方だと思いますから」

 

「ア、アヤネちゃん!? いいの!?」

 

「私もいいと思う。協力してくれる大人は他にいない」

 

「私も賛成です。ヘルメット団の問題が解決したのは、紛れもなく先生のおかげですから」

 

「う、うう……!」

 

ホシノ、ノノミ、シロコ、アヤネは俺に話してもいい…アビドスの借金問題について、俺を関わらせてもいいと判断してくれたみたいだが…

セリカがどうにも納得いってないみたいだ…

 

「でっ、でも! これまでの問題はずっと私たちだけでどうにかしてきたじゃん! 他の大人たちは誰も気に留めずに見向きもしなかったでしょ!? 今更首を突っ込まれるなんて、私は嫌!」

 

「……それはそうかもしれないけどさ、まぁみんなは聞いてないけど…先生は協力させてほしいって言って来たんだよ?そんな事を言ってくれた大人は先生が初めてだよね。信じてみてもいいんじゃない? それとも、具体的に他の方法があったりするのかな、セリカちゃん?」

 

「うっ…」

 

うーん…セリカの言うことも納得できる…今までは自分達だけでやってきた事を急に赤の他人に任せるのはと言う気持ちはわかる

だが…セリカの選択肢に未来が見えない…

 

「それでも!私は認めない!」

 

「認める、認めないのは勝手だが…君の選択に可能性はあるのか?」

 

「うるさい!なんと言われようが私は認めないから!!!」

 

そう言ってセリカは荒々しく教室を出ていった…

 

「…………」

 

「ごめんなさい先生…セリカちゃんが…」

 

「いや…セリカの言うことも納得できる…」

 

彼女なりにプライドがあるのだろうな…

 

「いや話を聞いてくれたのは、先生が初めてだからさ。それまで他の大人はまともに向き合わなかったから、セリカちゃんも神経質になっちゃってるんだと思う」

 

「……私、セリカちゃんの様子を見てきますね。ちょっと心配なので」

 

そうノノミはセリカの様子を見るために教室を出ていった…

 

 

「えっと……その……どこから話しましょう?」

 

「金額からでいいんじゃない? 情報の擦り合わせって意味でもさ」

 

「賛成。先生には正確に知ってもらいたい」

 

「……俺が知っているのは、アビドス高等学校が九億の借金を背負っていることだが……」

 

「はい。正確には九億六千二百三十五万、です」

 

「……ほぼ十億だな」

 

………十億か…あっちの世界では企業の依頼を…受けるだけで…いやそれでも多いな…こっちの基準で考えると…相当やばいな…

 

「これが返済できないと、学校は銀行の手に渡り、廃校手続きを取らざるを得なくなります。ですが、実際に返済できる可能性は0%に近く……ほとんどの生徒は諦めて、この学校と街を捨てて去ってしまいました……」

 

「そして、私たちだけが残った」

 

「………」

 

「学校が廃校の危機に追いやられたのも、生徒がいなくなったのも、街がゴーストタウンになりつつあるのも、全てこの借金のせいです」

 

「……そしてその借金の原因が、何十年も前に起きた砂嵐か」

 

「はい。この地域では以前から頻繁に砂嵐が起きていたのですが、その時の砂嵐は想像を絶する規模のものでした」

 

そうしてアヤネは地図を広げ…

砂漠化が起きている場所を囲うように指で差し示す。

 

「学区のいたる所が砂に埋もれ、砂嵐が去ってからも砂が溜まり続けてしまい。その自然災害を克服するために、我が校は多額の資金を投入せざるを得ませんでした…」

 

油性ペンで、曲線を描き、砂が侵食してくる様子を表現する。

 

「しかしこのような片田舎の学校に、巨額の融資をしてくれる銀行はなかなか見つからず……」

 

「結局、悪徳金融業者に頼るしかなかった」

 

地図の一点……カイザーローンという企業を指で叩くように示した。

 

 カイザーローン。

 

キヴォトスで様々な事業を展開している大企業の系列会社で、本社はカイザーコーポレーションだったか?

 

PMC、銀行経営、リゾート開発、兵器の販売など、様々な分野に手を伸ばしている企業

 

企業…か…

 

「最初のうちは、すぐに返済できる算段だったと思います。しかし砂嵐はその後も、毎年更に巨大な規模で発生し……学校の努力も虚しく、学区の状況は手が付けられないほどの悪化の一途を辿りました」

 

塗り潰すように、アヤネは線を引く。

 

「そしてついに、アビドスの半分以上が砂に呑まれて砂漠と化し、借金はみるみる膨れ上がっていったのです……」

 

「私たちの力だけでは、毎月の利息を返済するので精一杯で……弾薬も補給品も、底をついてしまっています」

 

「調べるどころか、話を聞いてくれたのは、先生、あなたが初めて」

 

「……まあ、そういうつまらない話だよ」

 

あぁ…確かにつまらない話だ…

 

「で、先生のおかげでヘルメット団っていう厄介な問題が解決したから、これからは借金返済に全力投球できるようになったってわけー」

 

「……ありがとう、先生。話を聞いてくれて。もう大丈夫。先生は十分力になってくれた。これ以上迷惑をかけられない」

 

っと…シロコにそう言われてしまう…

このまで説明して急にこれ以上迷惑をかけれないってねぇ…

 

「もしこの委員会の顧問になってくれるとしても、借金のことは気にしなくていい……って言っても、先生はそれじゃ満足しないんでしょ?」

 

そうホシノは言う…かすかに希望を見るような目をして…

ここまで聞いたのなら…それに俺は自分から教えてくれと言った…

なら答えは決まってる

 

「あぁ、当たり前だ…何のためにここへ来たと思っている」

 

「やっぱり先生は変わり者だねー。こんな面倒なことに自分から首を突っ込もうなんて」

 

「……『シャーレ』が本当に力になってくれるなんて。これで私たちも、希望を持っていいんですよね?」

 

「そうだね。希望が見えてくるかもしれない」

 

アヤネもシロコも…緊張が溶けたのか

安堵した様子

 

「それじゃ…改めてよろしね先生」

 

「あぁ…よろしく頼む」

 

ホシノから出された手を握り握手をする

 

こうして俺は本格的にアビドスの問題解決に協力する事になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ついに対策委員会編に突入しました(*^^*)
さて…どう話を展開しようか…
戦闘シーンはあまり書かない方針で行きます(書ける自信がないので…でもネクストの場合だといけるかも?)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。