「ルート」の計算は中学校三年生で学習します。
数学をしばらく勉強していない方は、ルートの中の数を整理する方法を忘れているかもしれません。
今回は、そのような問題に挑戦し、復習をしてみましょう。
問題
√48のルート内の数をできるだけ小さな整数にしなさい。
数学のテストなどでは「ルート内をできるだけ小さな整数にすること」という注意書きがあることが多く、「√48」をそのまま答えると不正解になることがあります。
どのように分解すればよいでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「4√3」です。
計算の手順は次の通りです。
48を素因数分解すると、
48=3×(4^2) となります。
よって、
√48
=√3×√(4^2)
=√3×4
=4√3
ここで使った考え方を整理してみましょう。
ルートを使った数は、「2乗すると◯になる数」を表しています。
例えば、
√4=2(2乗すると4になる数は2)
√9=3(2乗すると9になる数は3)
√25=5(2乗すると25になる数は5)
この性質を式で表すと、
√(a^2)=a(ただしaは正の数)
となります。
今回の問題では、「48を素因数分解」することで、「2乗された数」を探しました。
√48
= √3×√(4^2)
上記のように分解することによって、
√(4^2)=4
とルートを外すことができます。
最後に、それらを掛けると「4√3」となって、これが答えとなります。
まとめ
ルートを整理する(ルートを外す)という操作は、答えを書くときだけでなく、計算の途中でも非常に重要です。
久しぶりにルートの計算をしたという方は、まず「2乗になっている数を探す」という基本を思い出しておきましょう。
他の記事でも、さまざまなルートの計算問題を紹介しています。ぜひ挑戦してみてください。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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