かつてお茶の間を沸かせた名作アニメの中には、今では放送できない“問題シーン”を抱えた作品が少なくない。放送禁止用語、過激なお色気描写など、当時は笑って観ていた名作の数々が、今では“欠番”や“封印”扱いになっている。今回は、そんな二度と地上波では観られない“放送NGアニメ”5本を紹介する。(文・灸 怜太)[4/5ページ]

“欠番”となった回も多い有名アニメ

『美味しんぼ』(日本テレビ系、1988)

美味しんぼ【公式Xより】
美味しんぼ【公式Xより】

【注目ポイント】

 本放送時は指摘されることが少なかったが、その後の意識の高まりで問題とされることが多かったのが人種差別的な表現である。

 特に黒人の描写に対してはセンシティブな時期があり、藤子不二雄原作のアニメ『ジャングル黒べえ』(毎日放送、1973)などが槍玉に挙げられ、封印されてしまうことがほとんどだった。

 しかし、近年になって過剰な検閲が見直されてきており、地上波以外では「当時の歴史的背景を尊重してそのまま放送します」との但し書きの上、オリジナル版を放送することが増えてきている。

 このような社会情勢的な意識の変遷の影響で再放送が見合わされたと言われているのが、グルメアニメ『美味しんぼ』の欠番エピソードだ。再放送されなかった理由は特に発表されていないが、人種差別的な発言があったり、捕鯨問題や放射能汚染など、センシティブなテーマを扱った回が欠番となっている。

 さらに、化学調味料を否定的に取り上げた回もスポンサーなどとの兼ね合いもあったのか、放送が見合わされている。

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