仲代達矢さん最期の様子 ケガして入院、肺炎を併発 8日に死去、最後の舞台は5月能登での復興公演
日本を代表する俳優で、文化勲章受章者の仲代達矢(なかだい・たつや、本名仲代元久=なかだい・もとひさ)さんが8日、肺炎のため都内の病院で死去した。92歳。東京都出身。所属事務所によると、ケガをしたため、1、2週間前に入院。その後、肺炎を併発したという。愛娘で歌手の仲代奈緒が看取った。今年5月、石川・能登で復興公演舞台に立ったのが最後の仕事になった。 【写真】仲代達矢さんから剣術指南を受ける役所広司(1983年撮影) 1952年俳優座養成所に入所。黒澤明監督の「椿三十郎」「影武者」などで世界にもその存在が知られた。俳優養成所「無名塾」を主宰し、後進の育成にも尽くした。役所広司、若村麻由美、益岡徹らを育てた。 2025年1月4日にはナレーションを担当したドキュメンタリー映画「いもうとの時間」(監督鎌田麗香)の初日舞台あいさつに登壇。1961年に発生した「名張毒ぶどう酒事件」で、犯人とされた兄の無罪を信じ続ける妹の姿を追った作品だ。 仲代さんは壇上で「92歳まで役者をやるなんて、毛頭思っておりませんでした。そろそろ引退だなあとは思っておりますが、まだ引退だとは申しません」と生涯現役宣言をして前を向いていた。 所属事務所の関係者によると、通夜・告別式は近親者のみで執り行われる予定。