上尾は今夏の選手権埼玉大会で5回戦に進出。秋季県大会では4年ぶりに4強入りを果たした。準決勝は浦和学院を相手に八回まで3―2でリードするなど44年ぶりの秋季関東大会出場に迫った。高野監督は「ここ数年は県の優勝まであと少しのところまで来て、今回こそはという思いが強かった」と話した。
春3度、夏4度の甲子園出場歴を持つ伝統校。1984年夏から甲子園は遠ざかっているが、周囲からの期待は大きい。同年の甲子園を経験した同校OBの高野監督は「結果だけでなく、伝統や取り組む姿勢を多くの方に応援してもらえる。上尾の誇りと責任を大切にしなければならない」と言葉に決意を込めた。
21世紀枠は2001年の第73回大会から導入され、これまで埼玉からの選出はない。第98回大会には32校が出場し、21世紀枠は2校が選ばれる。全国9地区から候補校が選定され、来年1月30日の選考委員会で出場校が決定する。