NHK、ネットも18日から受信契約確認 「ただ乗り」利用の対策で
NHKは10日、新たなインターネット配信サービス「NHK ONE」で、18日から受信契約の確認を始めると明らかにした。10月の改正放送法の施行により、ネットでNHKが提供する一部サービスの動画や記事の閲覧でも、受信料の支払いが前提になっていた。
改正放送法により、放送に加えてネットでの情報提供がNHKの必須業務となった。これに合わせてNHKは、10月1日からネットでのサービスを刷新した。番組の同時・見逃し視聴ができる「NHKプラス」アプリでは、新たにニュースのテキスト記事も読めるようになった。
ただ必須業務化にともない、テレビの視聴者との公平性の観点からネットのみのNHKサービス利用者からも受信料を徴収することが決まっていた。10月のサービス開始から当面は移行期間として受信契約の確認はしていなかったが、今月18日からネット上のサービス利用時にも、受信契約の登録を求める画面を表示していくという。
無料で動画や記事を閲覧するフリーライド(ただ乗り)対策のためで、何度通知を出しても登録がない利用者には、×(バツ)ボタンで閉じられないメッセージも出す予定だという。
NHKによると、10月より前にNHKの主要アプリである「NHKプラス」で受信契約の登録をしていた利用者は、移行手続きを終えていれば新たに契約情報を登録する必要はない。10月13日時点で163万件の利用者では移行手続きにより受信契約を確認済みで、それ以外の利用者を対象に今月18日から契約確認を進めていく。
【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちら