柔整師という職業との出会いがなければ今の自分はなかったと思います。
飽き性の自分が三十年近く続け興味が尽きない仕事に出会えたことは幸運でした。
柔整師になりたいと思ったのは17歳の時で、肩鎖関節を痛め整骨院というところに初めて行ったのです。
そこに社会人野球の投手が通院してて
「また投げられるようになるでしょうか」
との質問に
「半年かかるね」
そう応えていたのです。
医療と言えば医学部のある大学とかが最高峰だと思っていたので、汚い白衣を着た柔整師の言葉が信じられなかったのです。
それからはその選手が通院する時間を見計らって通い
「投げられるようになりました」
というところまで確認したのです。
まだ高校生だった自分は大学を柔道の強いところを選び、厳しい環境で稽古したいと考えていました。
調べてみると柔整師は柔道をしている人しか目指せない資格であることがわかりました、当時は資格試験に柔道もありましたからね。
やりたい二つのことが合致したので天職だと思い飛び込んだ世界です。
健康の基本は食事だと当時から思っていたので食品会社の管理栄養士に教わりに通い勉強しました。
様々な理由を付けては仕事を辞めフラフラする大人になるだろうと、子供の頃から思っていましたが柔整師の仕事と出会えたのは奇跡に近いことです。









