厄ネタ×二乗は一周回って厄ネタではない(白目)   作:ハゲチャビン

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 最終投稿日:7月6日
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 ……??????(音割れポッター)


もうどうにでもなぁあれ☆

 名前も知らぬ街を彷徨う事……何時間経過しただろうか。比較的損壊の少ない何処かの学校で俺は休息を取っていた。

 万が一のことを考えて、精神汚染の著しい『規制済み』を引っ込め『何もない』ともう一体のアブノーマリティに護衛をお願いしている。

 

 骸骨、骸骨、たまに別の何か。襲い掛かってくるのを『何もない』と『規制済み』が対処してくれていたが、いかんせん俺の体力がキツイ。

 こちとら運動部でも何でもない唯の高校生だ、どれだけ藤丸達の行きそうな箇所――比較的無事な建造物を探すとしても炎と散乱する瓦礫が余計に体力を消耗させる。

 

「……参ったな」

 

 口からこんな言葉が出るのも仕方がない。こんなことならあのユルフワ髪の言う通りに避難していればよかったか? などという先にも立たない後悔が頭の中をめぐる。

 いや。止めよう、後悔した所で現状が変わるわけで無し、寧ろ沈んだ精神状態は探索に悪影響だ。

 兎も角、味方と合流するのが先決だ。考えるのは後にしよう。

 一時的に休憩所にしていた学校の保健室から外に出る。此処に来るまで受けた擦過傷の簡単なケアは済ませた。もう少し使える物を拝借して出発しよう。

 一先ず、防災室に有った災害用リュックに消毒用のアルコールに包帯、後は……痛み止めを詰め込んで―――

 

 硝子戸の戸棚を漁っていると、接触したはずみで横にある箱が落ち、その衝撃でふたが開いて床にその中身がぶちまけられた。

 そのうちの一つ。場違いなものに俺は目を奪われた。

 ――()()()()が入ったアンプル。

 

 アンプルなんて学校の保健室にあるのか? 普通病院とかにある物だろ。

 そんな場合ではないことは解っている。だけど俺は好奇心で、いや()()()()()()()()()()()()()()そのアンプルを手に取った。

 ガラスの容器は割れてもおかしくない高さから落ちたというのに、一つの傷も無く溶液を保管している。

 

 どうするか。

 思わず拾ってしまったが、アンプルを使うための器具が無いし、そもそも使えない。何よりこの薬品が何なのかも知らないのだ。使い方も、使うための器具も無い状況で持っていけるほどの余裕は無い為、今回はご縁が無かったってことで、と元の箱に戻そうとした時―――遠くで戦闘音が聞こえた。

 

 鉄と鉄のぶつかる様な硬い音。それが断続的に。

 俺はそれを聞くとすぐに走り出した。

 これが味方がいる確証なんてない。敵同士が争っている音かもしれないし、或いは別の何かの音かもしれない。それでも見てみないことには何もわからん。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()校舎を出た。

 

 音の発生源に着くとそこにいたのは藤丸と所長、そして―――身の丈ほどの大盾をその手に持ったキリエライト。

 その彼らに対して武器を大量に背負った人影と、異形の腕を持つ痩躯の人影が攻撃を仕掛けていた。

 

 ……は?

 いや、突っ込みどころが多いんだが?

 キリエライトのあの姿もそうだし、何よりも所長が何でこの場に居る?

 運よくあの事故から逃れられた? いや、ソレだと此処にいる理由にならない。アナウンスで言ってたじゃないか。

 

―――『レイシフト 定員に 達していません。

 該当マスターを検索中・・・・発見しました。』

 

『適応番号48 藤丸立香

 適応番号49 文目扶朗 を

 マスターとして 再設定 します。』――――

 

 あの時点でマスターの名前に所長が入っていない以上、この場に居るはずがない。

 どういう事だ? 何故? 何故? 何故何故何故何故―――。

 

「藻掻クガヨイ。無様ナ者ホド面白イ!」

 

 っ! 考えている場合じゃねぇ、加勢に入る―――いや、『アイツ等』の事をどうやって説明―――そんなの後で考えろ!!

 

「『何もない』! 影の攻撃を受け止めろ!」

 

 間に割り込ませた『何もない』がその腕を刃に変形させて受け止める。

 

「ちょっと! 今度は何!?」

 

「文目さん!?」

 

「っ文目!?」

 

「説明は後!!」

 

 驚く藤丸達にそう叫んで俺は自分の影に意識を向ける。

 『何もない』は物理の効かない単騎最強のアブノーマリティだがあまり賢くはない。いや、アブノーマリティの殆どは大概そんなものだが。

 だからもう一押し、もう一体のアブノーマリティを外に出す。

 『規制済み』ではない。アイツを出した所でフィルタ―が藤丸達に機能していなければあいつ等の精神が危うい。

 もう一体は物理に対して不安が残る。そうなれば外に出すのは―――

 

「『溶ける愛』! 『何もない』の援護に回れ!!」

 

 毒々しいまでにピンク色のスライムが痩躯の男に襲い掛かった。

 名称は『溶ける愛』。作中最も危険な区分に分類されるアブノーマリティのなかでも単体最弱。しかし『何もない』と同様、否それ以上の物理攻撃に対する耐性を持つ粘液状のアブノーマリティだ。




藤丸達……死んでいると思った人間が化け物引き連れて目の前に現れたので混乱している。

『溶ける愛』……ゲーム『Lobotomy Corporation』で最も危険なリスクレベルAREPHに分類されるアブノーマリティ。……だけども実際の所管理部門のごく潰し…もといオフィサーを処分したうえで一人係を決める、或いは初っ端から抑圧→脱走しても『単体』最弱なので囲ってフルボッコにすれば問題ない。(個人の感想です)
 但し、耐性は物理吸収、つまり物理攻撃を受けると体力が回復する。そして『何もない』は単体最強だが物理攻撃以外手段がない。
 つまり『何もない』に『溶ける愛』をぶつけると『何もない』は何もできずに『溶ける愛』に蹂躙されます。
 単体最弱が単体最強の天敵という面白い状況になるのです。さあ皆さん! これを機に興味をお持ちいただけましたら是非L社へ! 今なら体験入社で実際に業務を体験できるツアーを開催しております! Warp列車の費用も全て弊社が負担します!!

 残り1体は恐らくオルレアンで活躍すると思います。管理人に紙(のような倫理観)何て必要ねぇんだよ!!

今後の展開次第ですが、その時が来たら主人公にE.G.Oを付けていいか否か。

  • 『武装』主人公も戦力を付けるべき
  • 『非武装』そのままの方がおもしr、輝く
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