〜〜〜注意〜〜〜
今回は時空未知様作、『極夜に囚われたセリカ』とのコラボ回となっております!!
今話は本編とはあまり関係のない、ifの話です。
また、時空未知様の方でもコラボ回四話目が上がっております
ありがたいありがたい……
side after 聖杯、又は山を登る船(4)
それでは本編をどうぞ
49.【コラボ回】
リーンリーンリーン、リーンリーンリーン……
共鳴する鐘の音が遺跡に響く。
しかし共鳴する鐘の片方は見えず、鳴らしている側の鐘にも鈴棒はない。
その鐘の持ち主である
コォ……
鐘の音の共鳴が一層大きくなった瞬間。
静かな風が湧き、少女の正面に燐光が、そして青白い靄が沸き立つ。
やがてそれは、白銀の髪を持った少女へと変貌した。
「待たせたね、
「ええ」
彼女は、鐘の主たる少女にそう告げ……
カビの舞う遺跡を進み始めた。
やぁ、これを見ているかもしれない上位者諸君、こんにちは、こんばんは、おはようございます。
皆さんご存じ月乃カオリだ。
俺は今、イズの碑に
え?ホストは誰かって?
ブルアカをやっていれば皆ご存じ、黒見セリカちゃんです。
セリカが聖杯ダンジョンにいるわけないだろ!と仰る方もいるかもしれませんが、これが居たんですよねぇ、なぜか……
俺も最初は本当に目を疑った。なんならセリカの前でフリーズしてしまったくらいには動揺した。
ローランで救援に入ってみたら、いるはずのないアビドス高等学校一年生、黒見セリカがレイテルパラッシュ片手に立ってたんだから。
しかもなぜか『白リボン』*2を身に付けていて、着ている狩装束は何の因果かガスコイン神父のそれ。
赤い瞳はぐずぐずに蕩けていて、獣の病の特徴が完全に出ていた。
顔には大きな傷があり、ヘイローも完全に変質しているという……
あまりの変わり様に、一瞬他人の空似かと思ってしまうほどには原作と乖離していた。
その後、彼女をバックアップしていた狩人……俺やヒトミとは別のヤーナムの夜を越え上位者へと至った存在から、彼女がそうなった経緯を聞いた。
なんでも、なぜかキヴォトスからヤーナムへと迷い込んでしまったセリカが狩人になり、紆余曲折を経て
何それ知らん、こわ……
別世界に渡るための境界線が、おそらく向こうのキヴォトスは緩いのだろう。
実際、キヴォトスの可能性は数多に枝分かれし、
一応確認したら、こちらの世界には境界線に俺とヒトミの本体がいる都合上、世界渡りは許可しない限り不可能となっている。
類似例が生まれることは……まぁセイアくらいか……?
既に瞳とヘイローは侵食しているが、まぁ精神は問題ないだろう。
彼女は
閑話休題。
そんな狩人セリカだが、彼女の師であり月の狩人である『先輩』と分担してヤーナムを探索したらしく、ヤーナムを隅々まで探索したわけではないらしい。
実に勿体無い……あんなに美しく素晴らしい土地や、その土地固有の敵の数々をその目に収めていないなんて……
まぁ余裕がなかったんだろうが……
そして色々聞いた結果、セリカが行ったことのない所でも特に重要な場所……否、戦ったことのない重要な敵がいることがわかった。
それは聖堂街上層に現れることで有名な『星界からの使者』と、『星の娘、エーブリエタース』。
白痴の蜘蛛は聖杯で何度か倒しているらしいからいいとして、上位者の中でもかなり重要な立ち位置にいるエーブリエタースを倒していないのは勿体無い……
星の娘は散々美しいやらえっちやら可愛いやらと啓蒙高めの狩人様方に言われ続けているみんなのアイドルだが、それを抜きにしたってあれは医療教会の要として扱われる重要な立場の上位者なのだ。
ネタ抜きにして、しっかり一度会っておいた方がいい、と思った俺は、
セリカはイズも攻略していなかったし、丁度いいだろう。
……と思ったら、面倒だったのか聖杯の攻略を手伝わされることになった。
まぁいいけども……
長くなったな。
まぁそんなわけで俺とセリカは現在、イズを進んでいる。
「これ、全部墓所カビ……?」
「ああ、そうだ。イズの碑はトゥメルやローランよりもさらに深く、また旧い聖杯だからな。死肉に生えるカビも、育ちに育っている」
カビに呑まれた古く、旧い遺跡……それが、イズだ。
「早速お出ましだぞ」
「……」
現れたのは『星界からの使者』の群れ。
沢山の使者たちがこちらに向かって走り寄ってくるのと同時に、俺とセリカは走り出していた。
「邪魔」
セリカのレイテルパラッシュが星界からの使者を貫き、続けて撃ったシンシアリティ*3から放たれた水銀弾が、離れた場所にいる星界からの使者を撃ち抜く。
やはり、かなり練度が高い……元々戦闘の基礎があるキヴォトス人がヤーナムへ行き経験を積んだ結果、かなりの強さを得られたようだ。
そんなことを考えながら俺は、
ぽわぽわぽわわ……!?
「ふん」
ゴチュリ、と音が鳴り、頭が潰れる星界からの使者。
ドクドクと血が溢れる中、俺はその『瀉血の槌』を振り抜いて後方から迫ってきていた別の使者に突き刺した。
こいつらは頑丈だが、所詮は眷属……身体に穴が開けば死ぬ。
事実、後ろに振り抜いた瀉血の槌は星界の使者の全身に穴を穿ち、絶命させた。
「……終わりね」
「ああ」
星界からの使者たちを全滅させた俺たちは、更に奥へと進んでいく。
「さっきの……キノコみたいなのも上位者なの?」
「ああ。彼らは星界からの使者という名の上位者だ……まあ奴らがなんなのか、私や先輩もよくわからないが」
「ふーん……」
あいつらテキスト少なすぎる問題なんだが……?
俺とセリカは会話しながらも、注意深く辺りを観察し警戒しつつ進んでいく。
「こんなところにも獣はいるのね」
「当然だ。神秘が濃いとはいえ、ここもまたヤーナムの地下なのだから」
追加で出てきた星界の使者の大群を倒し、大玉転がる道を通り抜け、歩いていた罹患者の獣をあっさりと始末したセリカの言葉に、俺もまたそう返す。
梯子を登り、扉を抜ければ俺の知識にあるレバー部屋へと辿り着く……
イズの碑の一層はレバーが早めにあるため、片端から探索すればすぐに見つかるのだ。
しかし、レバーには守護者がいることも多い。
「……あれは」
「脳喰らい、だな。大して強くもないが、面倒な敵だ」
どうやらセリカも知っているらしい……まぁ普通に聖堂街にいるしな。
どうやら敵もこちらに気が付いたらしく、ジリジリと間合いを図っていた。
「……はっ」
先に動いたのはセリカ。
レイテルパラッシュで頭を狙い、串刺しにするつもりだろう。
しかし、脳喰らいもまたバカではない。
「ゔぉい!!」
上半身を退け反らせ、頭スレスレでレイテルパラッシュを回避する脳喰らい。
その勢いで身体を起こすと同時に、セリカへと掴み掛かった。
あわや絶体絶命、このままでは確実にセリカの脳は吸われてしまう──
パァン
──探索しているのが一人だけであれば。
「ゔぉ!?」
降った手を撃たれ、体制を崩した脳喰らい。
そしてそれは、狩人の前では致命的だ。
「ふふっ」
ぐしゃり、と胴体を貫通したセリカの腕を呆然と見つめる脳喰らい。
次の瞬間、内臓を掻き回され破壊し尽くされた彼は、セリカに打ち捨てられて絶命した。
「助かった」
「なに、構わないよ」
レバーを下げ、どこかで扉のロックが外れた音がする……
ここまで聞こえてくる、扉の開錠音……
一体どんな仕組みなのだろうな、爆音なのは確かだろうが。
しかし、扉が開錠されたとはいえイズはまだまだ広い……と思いきや、セリカは一直線に扉へと向かって行く。
「貴公、探索はもう良いのか?」
「余分なことはしない、ここにいる上位者を確認することが目的なんだから早く終わらせた方がいいでしょ」
「……それはそうなのだが」
ズンズンと進んでいくセリカについていき、すぐにボス部屋へとたどり着いた俺たち。
扉を開け、ボス部屋で俺たちを出迎えたのは──
「ゔぉい!!」
──先ほども出てきた、脳喰らいだった。
結末はお察しというものだろう、南無。
というわけで、狩人のセリカちゃんとイズの攻略です。
あったかもしれないしなかったかもしれない、聖杯での一幕というわけですね。
本編でセリカを見ても特に何か特別な反応をする、ということなどはないです
カオリちゃんの修行は、サクッと終わらせちゃいました。
え?映す価値なし?
……ソンナコトナイヨー(尺が伸びるからカットされた)
はあ……
ああ、読者、あるいは読み手
我らの祈りが聞こえぬか
白痴のロマにそうしたように、我らに高評価を授けたまえ
我らの脳に感想を与え、獣の愚かを克させたまえ
泥に浸かり、もはや見えぬ湖
宇宙よ!
やがてこそ、舌を噛み、語り明かそう
明かし語ろう……
新しい思索、超次元を!
ウアアアアアアアアアアアア
ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
オドンと月の魔物の扱い
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『姿なきオドン』と『月の魔物』は別存在
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『姿なきオドン』と『月の魔物』は同一存在