無名のリンクス 先生になる   作:雨垂れ石

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お久しぶりです…リアルの事情や色々あり書く時間が取れませんでした…
申し訳ないです…

今回はタイトル通り…ブラックマーケットに行くお話です…


いざ…ブラックマーケットへ

 

「校舎より南15km地点付近で大規模な兵力を確認!」

 

「……来たか…」

 

あの後…襲撃の対策の為に学校へ戻ったが…

以外にも早く来たみたいだ…

かなり仕事の意欲があるみたいだが…

……かなりいるな…

 

「ヘルメット団……じゃないね」

 

「はい、先生が言った通り…傭兵みたいですね…」

 

「傭兵かぁ…結構高いはずだけど」

 

「まだ動き出す様子はありませんが……これ以上接近されるのは危険です…」

 

「うへぇ〜どうする〜?先生」

 

「………1つ…考えがある…上手く行けば…アビドスの消耗を無しに出来る…」

 

「その為にも…少々準備がいる…お前らは…もしもの為に…迎撃出来る位置に着いてくれ…」

 

「うへぇ〜了解」

 

「ん…わかった…」

 

「はい!先生!」

 

「わかったわ!」

 

そうしてみんなは配置に着くために移動した…

 

「さて…」

 

俺も準備するために…場所を移動する…

 

「アロナ…」

 

『はい!なんですか?先生!』

 

「今向かってきてる…傭兵と便利屋の通信機器をハッキングし…繋げてくれ…それと…」

 

「ネクストを指定の位置まで…移動させてくれ…」

 

『はい!おまかせください!』

 

「頼むぞ…」

 

さて…傭兵…便利屋…どんな動きを見せるか…

 

 

 

「はぁ、気が重い……」

 

私は…この依頼を受けたことを後悔していた…

 

まさか…柴関ラーメンでよくしてくれた人たちと…これから戦わなければならないなんて…

 

「もーしっかりしなよアルちゃん…仕事受けちゃったんだし…」

 

「そうだよ社長…受けた以上こなさないと…」

 

「ア…アル様…っぱり私が1人で全員ぶっ潰してきましょうか!?」

 

正直アビドスには本当に申し訳ないとは思っている…せっかく仲良くなったばっかりなのに…

でも…やらなければならない…これも仕事…先生の様なアウトローになる為に…

 

「だ…大丈夫よハルカ!私は便利屋68の社長なのよ!この程度じゃへこたれないわ!」

 

 「あれー、さっき気が重いって落ち込んでなかったっけ?」

 

「ムツキ、今それはいいでしょ!?」

 

「……ハァ」

 

「ねぇ…アビドスを制圧するのに…ここまでの傭兵を雇うかな…?」

 

「アビドスの連中は…周りにいる不良達とは違う…実力者…それに…」

 

「あっちには…先生がいる…」

 

「ふーん…でもヘイローを持たない人でしょ?あまり脅威には見えないけど…」

 

「うん…でも…ある噂がたってるの…」

 

「噂?」

 

「シャーレにとんでもない兵器があるって噂…」

 

「それを使ってるのは…先生じゃないかって言う話」

 

そう雑談をしていると…目標の高校までたどり着いた…

 

「着いたわ…それじゃぁ…始めるわよ…」

 

そう攻撃の合図を仕掛けたその時…

 

『便利屋…傭兵各位…聞こえるか…』

 

急にスマホから声がした…

 

「えっ…なになに!?」

 

「いつの間に…スマホがハッキングされてる…!?」

 

『こちらはアビドス廃校対策委員会顧問…シャーレのリンクス先生だ』

 

「先生!?」

 

『単刀直入に言う…アビドスから手を引いてもらいたい…』

 

『手を引いてくれるなら…元の依頼の提示額の倍額を支払う事を約束しよう…』

 

「ば、ばばば倍額!?どうしましょうアル様ぁ!?」

 

 「えぇ?アビドスって万年金欠って話じゃなかったっけ?」

 

 「……そのはずだけど…普通に罠の可能性もある…あまり鵜呑みにするのは…」

 

『もしも手を引かなければ…』

 

ドゴォォォッ!!

 

後ろから…大きな音が聞こえた…

 

「えっなになに!?」

 

後ろを振り向くと…

10mはあるであろう…白く…大きなロボットが…こちらを睨みつけるように立っていた…

 

『実力で排除する』

 

「これは…!?」

 

「もしかして…あれが…噂の…シャーレのとんでも兵器だったり?」

 

『さぁ…どうする…このままやり合うか…手を引くか…傭兵をやってるなら分かるだろ?』

 

『色良い返事を待っている』

 

そうして通信が切れた…

……まずい…どうしよう…戦えば間違いなくこちらが負ける…でも…ここで引けばプライドが傷つく…

 

「どうする…」

 

「引けば報酬の倍が貰えるんだぞ…こんな美味しい話はない…」

 

傭兵達がが動揺している…

 

「……あたしは乗った!アビドスから手を引くよ!」

 

「えええぇ!?な、何言ってるのよぉ!?」

 

「わ、私もやめる!」

 

「あたしも…あんだけ時給絞られちゃ…やる気なんか出ないって…」

 

「賛成ーじゃ、そういうことだから、あとはヨロシクー」

 

「待って待って、もう給料は払ってるでしょ!?何でやめちゃうのよー!?」

 

「いや、アタシらバイトだし。」

 

「金出してくれた方に着くのが傭兵ってもんでしょ…」

 

非常にまずい、

まさか雇った傭兵全員が裏切ってくるなんて…

調子に乗ってデカい仕事を受けるんじゃなかった…

 

「うううぅぅ……!ア…アル様を裏切るなんて……っ!」

 

「あちゃー…結構マズいよね、これ?」

 

『傭兵達は手を引いた様だな…あとは便利屋…お前達だけだ…』

 

どうやら…私達も選択肢はあるみたい…

だが…それでも…手を引くのは…

 

「ダメよ!私たちは便利屋68!受けた依頼はきっちりこなすわ!」

 

「仕事を途中で投げ出すなんて、アウトローじゃないもの!」

 

そう例えどんな厳しい仕事でも…最後までやるのがアウトローだもの!

 

『ふむ…そう来るか…だがアル…』

 

 

『裏切るのも…立派なアウトローだぞ』

 

 

「!!!!」

 

「立派な…アウトロー…!」

 

「あっ…これまずいんじゃない?」

 

…………ううううぅぅぅぅ……!!

どうしよぉ!!

でも先生が言ってるのよ!

先生が…立派なアウトローって!

 

「………ったわ…」

 

「社長?」

 

「わかったわ!私達便利屋68はアビドスから手を引くわ!」

 

「アル様!?」

 

「アッハハ!そう来たか〜」

 

「はぁ…」

 

まぁ…正直…勝てる見込みないし…そうしてくれた方が助かるというか…

 

『いい判断だ…それこそアウトローだ…』

 

「えっへへへ///」

 

「アルちゃん…完全に先生にデレデレだね…」

 

 

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「こちらの要求に答えてくれて感謝する…それがその報酬だ…」

 

「マジか…本物じゃん…」

 

「こ…こここ…こんなに貰っていいんですか!?」

 

「えー!本当にいいの!?太っ腹じゃん!」

 

「やりましたねアル様!これで事務所の家賃が払えます!」

 

「い、今それは言わなくていいでしょ!?」

 

それぐらいの額で驚くとは…普段一体どんな依頼を受けてんだ?

 

「傭兵の皆も…要求に答えてくれて感謝する…約束の報酬だ」

 

「あ…ああ…ありがとう…」

 

「こ…こんな金額…初めて貰ったよ…」

 

……傭兵バイトは高いって…ホシノが言ってた気がするが…俺の基準がおかしいのか?

 

「今後とも…何かしらの依頼を回すかもしれない…その時は…依頼を受けてくれるか?」

 

「あぁ…もちろん!大歓迎だ!」

 

「そうか…感謝する…」

 

「じゃ…次は頼むね先生」

 

「あぁ…」

 

よし…ひとまずなんも消耗もなく終わらせることができた…

 

 

 

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翌日…朝早く学校へきたが…正門前にアビドスの皆んなと…スーツを着たロボット(?)らしき人物と話しているみたいだ…

近くに…1台の現金輸送車が止まってる…銀行関係者だろうか…

確か…今日は利息の返済日でだったような…

 

「…お待たせしました。変動金利等を諸々適用し、利息は788万3250円ですね。すべて現金でお支払いいただきました、以上となります。カイザーローンとお取引いただき毎度ありがとうございます。来月もよろしくおねがいいたします」

 

そうして車に乗り走り去っていった…

 

「はぁ…今月もなんとか乗りきったねー」

 

「なんとかなりましたね…」

 

「アヤネちゃん、完済まであとどれくらい?」

 

「309年返済だよセリカちゃん…」

 

「アヤネちゃんよくパッと数字出るね…」

 

「所で、カイザーローンはなんで現金だけなんでしょう…わざわざ現金輸送車まで手配して」

 

「さぁ…向こうの事情じゃない?」

 

「今日は…返済日だったか…」

 

「あっ先生〜そうだよ〜何とか乗り切ったよ〜」

 

 

そう言葉を交わした後…教室に戻り…会議を始める

 

「全員揃ったようなので始めます…まずは…ふたつの事案についてお話ししたいと思います」

 

「改めて、私たちを襲った組織『便利屋68』という部活についてです。先生がこの間調べてくださった通り、彼女たちはゲヘナで危険かつ素行の悪い生徒たちとして知られています」

 

危険で、素行が悪い。

アル達の様子を見る限り…そうとは思えないが…

 

「便利屋とは頼まれたことは何でもこなすサービス業者で……便利屋のリーダーはアルさん。自らを『社長』と名乗ってましたね。彼女の他に三人いましたが、それぞれにも室長、課長、平社員の役職をあてているそうです」

 

「いやぁー、本格的だねー」

 

「でも先生が調べた結果を見ると、勝手に起業したみたいで……」

 

「まぁ…出来る限りだったが…評判を見るに非公認みたいだが…」

 

「ふーん……」

 

「校則違反ってことですね。悪い子には見えませんでしたが……」

 

まぁ同感である…

アルはただ単純にアウトローになりたくこの様な事をやっているだろうな…

 

「…………続きまして…セリカちゃんを襲ったヘルメット団が使用していた兵器についてです」

 

そうしてアヤネは兵器の部品を机に置き…

 

「先日手に入れた戦略兵器の破片を分析した結果……現在は取引されていない型番だということが判明しました」

 

「もう生産してないってこと?」

 

「それをどうやって手に入れたのかしら」

 

「生産が中止された型番を手に入れる方法は……キヴォトスでは『ブラックマーケット』しかありません」

 

「ブラックマーケット…」

 

「ブラックマーケット……とっても危ない場所じゃないですか」

 

「そうです。あそこは中退、休学、退学……様々な理由で学校を辞めた生徒たちが集団を形成しており、連邦生徒会の許可を得ていない非認可の部活もたくさん活動していると聞きました」

 

中退…休学…退学…

学校にいられなかった生徒が行き着く場所…

 

「非認可って、便利屋68みたいに?」

 

「はい…それから便利屋68も、ブラックマーケットで何度か騒ぎを起こしていると聞きました」

 

「では…そこが重要ポイントですね!」

 

「はい…ふたつの出来事の関連性を探すのも、ひとつの方法かもしれません」

 

「よし、じゃあ決まりだねー ブラックマーケットを調べてみよう」

 

どうやら彼女はブラックマーケットに行くことになっているようだ…

 

「先生はどう?」

 

「………………危険な場所に行くことだ…それはわかっているな?」

 

「うん…もちろん…」

 

「わかった…準備して行くぞ…」

 

そうして俺達はブラックマーケットへと行くのであった…

 

 

 

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「ここがブラックマーケット…」

 

「見る限りは普通の繁華街みたいだが…」

 

そう辺りを見るが…普通じゃない…

武器販売店なんかは…明らかに軍用…違法武器が売られてる…

ここに流れているっていうことは…旧式だろうが…

 

「わあ☆すっごい賑わってますね!」

 

「本当に…小さな市場を想像してたけど、街ひとつぐらいの規模だなんて…」

 

「連邦生徒会の手が及ばないエリアが、ここまで巨大化してるとは思わなかった…」

 

連邦生徒会よ…このまま放置したらとんでもない事になるぞ…

とは言ったものの…未だに手に負えない事があるし…連邦生徒長も居ない…リン達の辛さがよくわかる気がする…

 

「うへ〜普段私たちはアビドスにばっかりいるからねー学区外は結構変な場所が多いんだよー」

 

「こういう方向性じゃなくていいからアビドスにもなんか名所欲しいよねー」

 

「例えば?」

 

「んー近場がカラカラしてるからー、逆に水いっぱい使ったのとか?」

 

「水族館とかですかね」

 

「そうそれー!なんて言ったっけ?アクアリウム?とかいうのも付けてさー!うへー…行ってみたいんだよねー。お魚ー…お刺身ー…」

 

「いや、水族館はそういう場所じゃ…」

 

「まぁ魚料理を出すレストラン付き水族館はありますよ、サメバーガーとか」

 

「鯨はー?」

 

「鯨は貴重ですからねぇ…キヴォトスの海がどうなってるか知りませんけど、水族館までの運搬が大変そうです」

 

 

『皆さん、油断しないでください。そこは違法な武器や兵器が取引される場所です。何が起こるかわからないんですよ??』

 

「……そういえば、なぜ先生はそんな格好を?」

 

「いや…こんな所に連邦生徒会関係の服を着れるわけないだろ…バレたらリンから大目玉をくらいそうだし……」

 

いつも着ている…白色のコートではなく黒色のコートを今回は羽織っている…

顔はまだ割れてないはず…だが気を引き締めなきゃな…

ブラックマーケット内を歩いていると…

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダ!

 

「銃声だね。」

 

「もう慣れた…とりあえず行こうか…」

 

銃声の聞こえた方へ皆で向かうと、チンピラ達ととある生徒を追いかけている…

 

「待てー!!」

 

「う、うわあああ!まずっ、まずいですー!!つ、ついてこないでくださいー!!」

 

「そうはいくか!」

 

『あれ……あの制服は……。』

 

アヤネは何か心当たりはあるみたいだが…とりあえず…今はあの生徒を助けなければ…

 

「……先生!?」

 

気づいたら追われている生徒の所へ向かっていた…

 

「うううう…振り払えない…」

 

「わわっ!?」

 

「大丈夫か?」

 

「い…いえ…!大丈夫です!」

 

「なんだぁ?おまえは!どけよ!あたしらはそのトリニティの生徒に用があんだよ!」

 

「わ、私の方には用は無いんですけど…」

 

「だろうなぁ!あたしらはおまえ拉致って、トリニティから身代金たーんまり貰ってやろうと思ってるだけだしな?良い財テクだろ?」

 

……考えている事が…しょもなすぎるな…

 

「おい!そこのお前!さっさとそいつを渡せ!そうしたら命だけはたすけてやるからよお!」

 

銃ををこちらに向けてくる…下手したら打たれる…

 

「あわあわあわ!!どうしましょう!?」

 

「おい…!聞こえなかったのか!?さっさとそい『バンッ!』

 

「はっ?」

 

「なっ…てめぇ!打ちやが『バンッ!』

 

懐から…デザートイーグルを取り出し…不良達の額目掛けてぶっぱなした

 

「…………クソッタレが…そこで寝てろ…」ボソッ

 

「えっ…ええ…」

 

「先生!」

 

「焦ったよ…いきなりその子の所へ行ったんだから…」

 

「それに…先生って銃を持ってたんだね…」

 

キヴォトスでは銃を持つことは当たり前…

何も持っていなのもあれだし…護身用として1発の破壊力のあるデザートイーグルを採用したが…うん…なかなか使えるな…

 

「まぁ…先生とその子が無事だったし…まぁいいか〜」

「ねぇそこの君…大丈夫だった?」

「はい!さっきはありがとうございました…私…阿慈谷ヒフミって言います!16歳です!」

 

「危うく学園に迷惑をかけちゃうところでした……。」

 

「それに、こっそり抜け出してきたので、何か問題を起こしたら……あうぅ……想像しただけも………」

 

………あれ…結構この子やばい事をしてるのでは?

 

『思い出しました、その制服……キヴォトスいちのマンモス校のひとつ、トリニティ総合学園です!』

 

「うへぇ〜そんな子がどうしてこんな所にいるのかな〜?」

 

「あ、あはは……それはですね……実は、探し物がありまして……。」

 

「もう販売されてないので買うことも出来ない物なのですが、ブラックマーケットでは密かに取引されているらしくて……。」

 

「ペロロ様はみなさんご存知ですか?」

 

ぺ………ペロロ?

そう疑問に思っていると…ヒフミはひとつの人形を出した…

あれが…ペロロ…………………んんん?

 

「ほらこれです!ペロロ様とアイス屋さんがコラボした、限定のぬいぐるみ!」

 

「限定生産で100体しか作られていないグッズなんですよ」

 

「ね?可愛いでしょう?」

 

「あー!知ってますよ♪モモフレンズ!ペロロちゃん可愛いですよねぇ!私、ミスター・ニコライが好きなんです!」

 

「そう!そうなんです!モモフレンズ!私大好きで!ニコライさんも良いですよね!私、最近出たニコライさんの本!『善悪の彼方』!買えたんですよー、それも初版で!」

 

そうノノミとヒフミが盛り上がっている…

ダメだ…理解できない…

 

「……いやぁー何の話だか、おじさんにはさっぱりだなー」

 

「ホシノ先輩はこういうファンシー系にまったく興味ないじゃん」

 

「ふむ、最近の若いやつにはついていけん」

 

「ホシノ先輩…そんなに歳変わらないでしょ…」

 

「まぁまぁ…と言うよりそこまでにしたらー?」

 

「先生が…宇宙猫状態になってるよ…」

 

「あっ…すみません…つい暑くなってしまって…」

 

「まぁ、そんな感じでグッズを集めに来たんですけど、先程みたいに絡まれてしまってて。みなさんがいなかったら今頃どうなっていたことか…。」

 

「ん……ヒフミは実際どうなってたと思う?あの時逃げなかったら」

 

「へ?えっと、そうですね…

…まず、ブラックマーケットに集まる生徒は大きな群れを形成します…

そうしないと身を守れませんから…

ですのであの場にいた生徒だけが敵戦力の全てである筈がありません…

必ず次から次へと増援が来る筈…

そうなってくると戦闘が長引いて、騒ぎが大きくなり、騒ぎが大きくなれば、ブラックマーケットの治安機関がやってきます…

マーケットガードは違法武装で身を固めているので、普通勝てません。

きっとそこで捕まってしまい…と、いう感じですかね…質問の答えになりましたか…?」ペラペラペラペラペラペラ

 

「ん……参考になった。…この場所を、随分危険な場所と認識してるんだね」

 

「へ?それは、まあ。連邦生徒会も簡単には手出し出来ない場所のひとつですし…ブラックマーケットだけでも、学園数個分の規模がありますから、その危険性は無視出来ません…

企業も色々利権争いしてるらしいですし…専用の金融機関や治安機関まである…一種の自治区ですからね…全部非認可ですけど…」

 

「つまり…ヒフミはブラックマーケットをよく知っているという事だね…」

 

「えっ…まぁそれなりには…」

 

「ん…じゃぁ…一緒に来て…」

 

「えっ!?」

 

そうして…シロコはヒフミの手を引っ張り…ブラックマーケット内を歩くことにした…

 

 

 

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「はあ………しんど。」

 

14㎞ぐらい歩いただろうか…そこそこ歩いため、皆顔に疲れが出始めていた…

 

「結構歩きましたよね。」

 

「これはさすがに、おじさんも参ったなー…腰も膝も悲鳴をあげてるよー」

 

「えっ……ホシノさんはおいくつなのですか……?」

 

「ほぼ同年代っ!」

 

「ヒフミ…真に受けてはいけない。」

 

「は、はぁ……」

 

「それにしても……」

 

「なんで先生は平気そうなの…」

 

汗ひとつも流さず表情も変えず…いつも通りの顔をしている

 

「ん?あぁ…あっちの世界と比べれば全然緩いもんよ」

 

なんせ時速1000km以上のネクストが飛び回りバカでかいAFが当たり前にいる世界で生きてきたからな…

 

「いやぁ…納得出来ちゃうな〜…」

 

「まぁ…あれに乗ってる時点で…ねぇ…」

 

ホシノとセリカは…一度ネクストに乗せたからな…セリカは…そんなに速度はなかったが…ホシノの場合は…完全にぶっ飛ばしたからな…

 

「えっ…何か知ってるんですか?」

 

「いやぁこれは先生と2人の秘密だからねぇ…」

 

「ん…ますます先生が何者なのか気になる…」

 

「……それについては…まだ教えれない…」

 

「じゃぁ…いつかは教えてくれって言うことだね?」

 

「まぁ…そういう事だ…」

 

「ん…なら待つ…」

 

シロコは何やら嬉しそうだ…一体どこに嬉しがる要素が?

雑談しながら歩いていると…

 

「あら! あそこにたい焼き屋さんが!」

 

「あれ、ホントだーこんなところに屋台があるなんてね」

 

少し古ぼけた、たい焼きの屋台があった

 

「あれ、ホントだー。こんなとこに屋台があるなんてね。」

 

「あそこでちょっとひと休みしましょうか。たい焼き、私がご馳走します!」

 

「えっ!?ノノミ先輩、またあのカード使うの!?」

 

「先生の大人のカードもあるよ〜」

 

「……………」

 

『大人のカード』

未だにどんなものが分からない代物…みんなは俺が大人のカードを持っていると認識しているが…実際俺はそんな物は持ってはいない…

一体…大人のカードとはなんなのか…

 

「ううん…私が食べたいからいいんですよ☆ みんなで食べましょう、ねっ?」

 

「だから先生…遠慮せずに私が奢りますから☆」

 

そう言ってノノミはたい焼きを買おうとするが…

 

「いや…流石に…生徒に…」

 

「いいえ!奢らせてください!」

 

………引き下がらないみたいだ…はぁ仕方ない…

 

「はぁ…わかった…」

 

そう言って俺はたい焼き屋の店員に…

 

「……店主…たい焼きを全種類…5個ずつくれ…」

 

「えっ?」

 

「これでも奢るのか…ノノミ?」

 

金額にして数千クレジット…払うには手痛い出費だろう…

 

「う…そんな手があったとは…盲点でした…」

 

「ですが…カードの限度額までまだまだありますので…払います!」

 

「はぁ…好きにしろ…」

 

ノノミが代金を払った後、店主が持ってきたのは、たい焼き一杯の紙袋が2つ…

1つはアビドスとヒフミ…もう1つは俺の分だ

屋台の前に並べられていたベンチに座り…たい焼きにかじりつく…

 

「そ…そんなに食べるんですか…」

 

「ん…?あぁ…なんなら全然足りないぐらいだが…」

 

「うん…先生…普通に超大盛りラーメン4杯以上簡単に食べるから…」

 

「えぇ…どんだけ大食いなんですか…」

 

「ん…あれを大食いと言っていいのか…」

 

4杯ぐらい余裕だろ…それでもまだまだ足りないぐらいなんだから…

 

「燃費悪すぎない?よく太らないわね。」

 

「でも…あれを操縦してるなら納得…よく食べて…よく動く…と言うより…集中力かな…」

 

『その体質、ちょっと羨ましいですね…私もダイエットしようかな……?』

 

「もーダメだよアヤネちゃん…アヤネちゃんは今が一番可愛いんだから」

 

「うふふっ…たくさん食べてくださいね先生☆」

 

そうしてあらかたたい焼きを食べ終わった時…

 

「うーん……ここまで情報がないなんてありえません……妙ですね…お探しの戦車の情報…絶対どこかにあるはずなのに…探しても探しても出てきません」

 

「販売ルート、保管記録……すべて何者かが意図的に隠しているような、そんな気がします…いくらここを牛耳っている企業でも、ここまで徹底してブラックマーケットを統制することは不可能なはず……」

 

「そんなに異常なことなの?」

 

「異常というよりかは……普通ここまでやりますか? という感じですね……ここに集まっている企業は、ある意味開き直って悪さをしていますから、逆に変に隠したりしないんです」

 

「例えば、あそこのビル。あれがブラックマーケットに名を馳せる闇銀行です」

 

「闇銀行?」

 

「ブラックマーケットで最も大きな銀行のひとつです…聞いた話だと、キヴォトスで行われる犯罪の15%の盗品があそこに流されているそうです……横領、強盗、誘拐などなど、様々な犯罪によって獲得した財貨が、違法な武器や兵器に変えられてまた他の犯罪に使われる……そんな悪循環が続いているのです」

 

「……そんなの、銀行が犯罪を煽っているようなものじゃないですか」

 

「その通りです…まさに銀行も犯罪組織なのです……」

 

「ひどい! 連邦生徒会は何をやってるの!?」

 

「…………」

 

一応…俺は連邦生徒会関連の人なんだが…

まぁ…聞かなかった事にしよう…

 

「ん?」

 

銀行に1台の車が来た…形を見るに…現金輸送車だろうが…

………まて…あの運転手…どっかで見たぞ…

 

「えっ…あれって…」

 

「見てください、あの人……」

 

「な、何で!? あいつは毎月うちに来て利息を受け取っているあの銀行員……?」

 

「あれ、ホントだ」

 

「えっ!? ええっ……?」

 

「……どういうこと?」

 

……資金洗浄

まさか…この目で見ることになるとはな…

 

『今日の午前中に、利息を支払った時のあの車と同じようですが……なぜそれがブラックマーケットに……!?』

 

「か、カイザーローンですか!?」

 

「ヒフミちゃん、知ってるの?」

 

「カイザーローンと言えば……かの有名なカイザーコーポレーションが運営する高利金融業者です……」

 

「有名な……? マズいところなの?」

 

「あ、いえ……カイザーグループ自体は犯罪を起こしてはいません。しかし合法と違法の間のグレーゾーンで上手く振舞っている多角化企業で……。カイザーは私たちトリニティの区域にもかなり進出しているのですが、生徒たちへの悪影響を考慮し、『ティーパーティー』でも目を光らせています」

 

「『ティーパーティー』……あのトリニティの生徒会が、ね」

 

やはり、ヒフミは異常にブラックマーケットや裏事情に詳しいようだが…

ティーパーティーか…

 

「ところでみなさんの借金とはもしかして、アビドスはカイザーローンから融資を……?」

 

「借りたのは私たちじゃないんですけどね……」

 

「そこは話すと長くなるんだよね。それよりも」

 

彼女の目つきは鋭くなって…銀行員を見つめている…

 

「いつも返済は現金だけでした…つまり……」

 

「私たちが支払った現金が、ブラックマーケットの闇銀行に流れていた……?」

 

「じゃあ何? 私たちはブラックマーケットに、犯罪資金を提供してたってこと!?」

 

まぁ…だいたい正解だろうな…

……ただ金をむしり取るだけでは飽き足らず…彼女達が汗水垂らしながら稼いだ金を…こんな事に…

 

「アヤネちゃん…あの現金輸送車の走行ルート…調べられる?」

 

『少々お待ちください…』

 

「…………ダメですね…全てのデータをオフラインで管理しているようです。全然ヒットしません」

 

「……足をつかない為だろうな…準備がいい事だ…」

 

「……あ!さっきサインしてた集金確認の書類……。それを見れば証拠になりませんか?」

 

「おお、そりゃナイスアイデアだねー、ヒフミちゃん。」

 

「あはは……でも考えてみたら、書類は銀行の中ですし……無理ですね…」

 

「ブラックマーケットでも最も強固なセキュリティを誇る銀行の中となると……それにあれだけの数のマーケットガードが目を光らせてますし……」

 

「それ以外に輸送車の集金ルートを確認する方法は……ええっと……うーん……」

 

「うん、他に方法はないよ」

 

「えっ?」

 

「ホシノ先輩、これは例の方法しか。」

 

「なるほど、あれかーあれなのかあー」

 

「……ええっ?」

 

「あ……!!そうですね、あの方法なら!」

 

「何?どういうこと?……まさか、あれ?まさか私が思ってるあの方法じゃないよね?」

 

…………まさか…

 

「銀行を襲う」

 

「はいっ!?」

 

「だよねー、そういう展開になるよねー」

 

「はいいいっ!?」

 

はぁ…だろうと思ったよ…

 

気づけばホシノとシロコは覆面を被って準備万端の様子…

 

「わあ☆ そしたら悪い銀行をやっつけるとしましょう!」

 

「えええっ!!?? ちょ、ちょっと待ってください!」

 

「はあ……マジで? マジなんだよね……?」

 

それに続いてノノミも覆面を被る…

もう終わりだよこの世界…

 

「……それなら、とことんまでやるしかないか!!」

 

ついにはブレーキ側であるはずのセリカまでもが覆面を被る…

 

「あ、うあ……? あわわ……?」

 

『……はあ、了解です。こうなったら止めても聞く耳持たないでしょうし……どうにかなる、はず……』

 

………アヤネまで…そっち側(シロコ側)に行ってしまった…

終わった…

 

「ごめん、ヒフミ。あなたの分の覆面は準備が無い」

 

「うへー、ってことは、バレたら全部トリニティのせいだって言うしかないねー」

 

「ええっ!? そ、そんな……覆面……何で……えっと、だから……あ、あう……」

 

「それは可哀そうすぎます…ヒフミちゃん、とりあえずこれでもどうぞ☆」

 

「たい焼きの紙袋? おお! それなら大丈夫そうー!」

 

「え? ちょ、ちょっと待ってください、みなさん……」

 

ヒフミまで巻き込むのか…

そう考えているうちにヒフミにたい焼きの袋を被せられる…

 

「ん、完璧」

 

「番号も振っておきました…ヒフミちゃんは5番です☆」

 

「見た目はラスボス級じゃない? 悪の根源だねー、親分だねー」

 

「わ、私もご一緒するんですか?銀行強盗に!?」

 

「う、うあぁ……わ、私、もう生徒会の人たちに合わせる顔がありません……」

 

「問題ないよ!私らは悪くないし!悪いのはあっち!だから襲うの!」

 

「…………」

 

呆然と…その光景を見ている…

もう止めることはできないのか…

 

「それじゃあ先生…例のセリフを」

 

………シロコにそう急かされる…

普通なら止めるべきだろうが…………………

 

「……学校でも言ったはずだが…銀行強盗はれっきとした犯罪だぞ…それは理解してるのか?」

 

「うん…でもこのチャンスを逃したくない…これを逃したら…絶対にダメな気がする…だから先生…」

 

「…………はぁ…」

 

「まぁ…今日の俺は連邦生徒会でもシャーレでもない…」

 

「だが…民間人は絶対に傷をつけるな…」

 

「うん……わかった…」

 

「…………はぁ…銀行を襲うぞ…」

 

 

俺は…もう知らない…諦めた…

 

 

 

 




平然と銀行強盗するっていう判断がすげぇよな…
リンクス先生諦めちゃったよ…

お久の小説ですが…待たせてしまってスミマセン…

次回は覆面水着団…銀行強盗しているお話ですお楽しみ
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