キャラクターモデルから戦車や飛行機といったスケールモデル、ガレージキット、フルスクラッチビルド作品まで!「モデフェス2025」注目作品を一挙紹介!
2025年11月1~2日にかけて、大阪南港ATCにて開催された「モデラーズフェスティバル 2025」。関西最大級を誇るオールジャンルの模型展示会であり、今年はインテックス大阪で開催されたおおさかホビーフェスと同日開催となった。ここでは会場にて筆者が気になった作品を独断でピックアップ、写真と一緒に紹介したい。
前述のように、モデラーズフェスティバル(以下モデフェス)は関西でも最大級となる大型展示会。今年はATC内の展示室を3フロア使っての開催となった。下の2フロアは展示会、一番上のフロアは物販という配置である。展示室には来場者が詰めかけ、会場には熱気が渦巻いていた。
オールジャンルの展示会なので、キャラクターモデルから戦車、飛行機、艦船、カーモデルといったスケールモデル、さらに怪獣などを題材にしたガレージキットやオリジナルのフルスクラッチビルド作品まで、様々なジャンルの作品が並ぶ。その周囲で模型の製作者や来場者がワイワイと会話しているのは模型展示会らしい光景だが、来場者も製作者も積極的にコミュニケーションを取りに行く活発な雰囲気は、大阪の展示会ならではかもしれない。
そんな中でまず気になったのが、田中一成さんによる「浅井海底軍艦マンダ巻き」。映画『海底軍艦』での、マンダが巻き付いた轟天号を再現した、浅井篤氏による巨大フィギュアを製作した作品である。とにかくこの作品は大きく、マンダの全長は2m近くあるというもの。巨大キットを組み上げて完成させたこと自体もすごいが、流木をベースに使い、轟天号を傾けることで全体に大きく動きが出ているところも素晴らしい。
マンダと同じレギオンズの卓に置かれていた、ウルトラ警備隊仕様のF-104もナイスな作品。銀色で尖ったフォルムのF-104には、確かに「TDF」の文字とウルトラ警備隊のマークがよく似合う。燃料タンクの塗装も、絶妙にウルトラ警備隊のメカっぽい。
山城雅也(みやび)さんの「Zaku is Over」は、打って変わってこじんまりした作品ながら、小さなベースに要素がギュッと詰まった作品。複雑な色合いで塗装されたザクの頭部に加え、コンクリートの柱やプラスチック製の椅子など質感の異なる要素がまとまっており、横の街頭で高さを稼ぐことで見栄えも確保しつつ、ザクの上の子供で綺麗にオチをつけるという、小型ジオラマのお手本のような作品だ。
はっちゃんさんの「スーパー戦隊ミニプラ」も労作である。お菓子売り場で売っているあのミニプラをガチで作ってみたという作品で、肉抜き埋めにツノ類の鋭角化、電飾や可動の追加を一体ごとに施している。全塗装された姿は、お菓子売り場で売っている安価なキット(というほど最近は安くもないが……)とは思えない。
てっちコト皆見さんの「マンモス狩りの図」も見事な一作。バンダイの「エクスプローリングラボネイチャー マンモス」をベースに大改造を加え、原始人のマンモス狩りをまとまりのいいジオラマにしている。「バンダイのマンモスってここまで化けるのか!」という驚きもさることながら、原始人はグレナディアモデルのホワイトメタルのフィギュアを複製しているので3種類しかポーズがないという点も驚愕。ジラオマはとにかく見せ方次第であることがわかる作品だ。
スケールモデルも充実。東伸浩さんの「駅舎の風景エピソード3」は、第二次大戦中のドイツ空軍の戦闘機であるBf109の、鉄道輸送の様子を再現した1/48スケールのジオラマだ。Bf109は主翼を外し、エンジンカウルを開いた状態で製作。さらに周囲の貨車やガントリークレーンはMDF材とボール紙で自作したもの。貨車やガントリークレーンの汚れも見事、Bf109の塗装も暗くなりすぎない塩梅でキマっており、見惚れてしまうような出来栄えである。
陸奥研究会で展示されていた「大日本帝国海軍駆逐艦 秋月」も圧巻の作品。1/350スケールの秋月を、1944年の最終時で仕上げたジオラマである。1/350スケールは、搭乗している兵員に演技をさせられるギリギリのサイズ。その点を生かし、船上で戦う水兵たちの姿を描いている。砲塔や対空火器が大きく仰角を取り、砲弾の薬莢が激しく散らばる、戦闘状態の艦上を活写した作品である。
カシメルマンさんの「F-16 コクピット」は、飛行機模型ファンにはよく知られているエッシーの1/12スケールコクピットプラモを組み立てた作品。シートのクッションやシートベルトなど柔らかい素材の表現力が抜群で、硬質な計器盤とのメリハリは見事。となりに1/144のF-16C(ドラゴン製)を飛ばしたディスプレイのテクニックもニクい。
ガンダム系の作品も多数が展示されていた。数あるの中でも存在感を漂わせていたのが、鈴木裕一さんの「1/72 ガンダム」。1981年に発売された1/72スケールの「メカニック・モデル ガンダム」をベースに、白と赤で大胆に塗装。まるで内部図解イラストのような仕上がりとなっている。往年のキットだが、こういった楽しみ方もあるのか……と驚かされた作品だ。
最後に、今年のモデフェスならではの作品がこちら。たじゃ・じゃきさんの「ミャクミャク&万博ガンダム」である。見ての通り、1/144の万博ガンダムを、ミャクミャクが襲撃! 万博のバンダイパビリオンもそっくりに作られており、グニャグニャしたミャクミャクの造形も大迫力。「万博ガンダムのプラモデルの遊び方」として、模範解答のようなジオラマである。
このような個性的な作品があつまる展示会として、回数を重ねてきたモデフェス。関西随一の模型展示会として、順調に存在感を増している感がある。前述のように今年はおおさかホビーフェスと同時開催となったことで、両イベントをハシゴする来場者も多く見られた。
この「ふたつのホビーイベントが同時開催される」という形式は全国的にも珍しく、2会場を回って展示を見る体験にはワクワクさせられた。会場の雰囲気も和やかで、物販フロアも含めて見応えもバッチリ。関西の秋の風物詩として、ぜひ来年以降もこの形式で開催されてほしい……と思わされるイベントだった。
プロフィール
しげる
変形ロボットトイとプラモデルなしでは生活できないライター。トランスフォーマーや中国の謎ロボットプラモ、1/60スケールのオモチャが好物