新型コロナウイルスのワクチン接種が職域接種にまで広がったことで急ピッチで進んでいる。そんななか、メディアでいち早く手を挙げたのが、日本テレビだという。夏の風物詩ともいえる『24時間テレビ』への影響も大きくかかわっているようだ。
■あの番組ありき
21日から本格的にスタートした職域接種。申請が相次いで、新規受け付けを休止する事態になったが、連日報道番組やワイドショーでコロナ禍について報じているメディアでいち早く動いたのが日本テレビだった。日テレは、局員や関係者など1万2000人以上を対象に接種を進めていくとみられる。
テレビ各局の中でも、ドラマやバラエティー番組の収録撮影での感染予防対策をより徹底している日テレだけに、さもありなんだが、「とにもかくにも日テレは『24時間テレビ』ありきですからね。万が一クラスターが発生すれば、番組を中止せざるを得なくなるでしょう。社長の号令一下、進めている番組ですから、それは避けないといけない。ドラマの撮影現場などで感染予防対策をしっかりやっているのも、24時間テレビでクラスターを出さないため。昨年もそのノウハウを生かして、無事に成功させました」と放送関係者。さらに続ける。
「スポンサーや出演者など関係者へのアピールでもあります。五輪の開催すら批判の対象になっているこのご時世、『24時間テレビ』もバッシングの対象に上がっているのは言うまでもありません。そんな批判を払拭するためにも徹底した対応をみせているのです」
今年のメインパーソナリティーに決まったKing&Prince(キンプリ)が所属するジャニーズ事務所も、エンタメ業界ではいち早く職域接種を行うとしている。
しかし、他のテレビ局は乗り遅れてしまったようだ。ある民放の報道記者はいう。
「ドラマやバラエティーもそうですが、報道部門も、このコロナ禍において多くの取材対象者と接触しているので、本来であれば職域接種を進めるべきだったのに…」
しかし「五輪の報道に携わる報道関係者にもワクチン接種を進めると報じられただけも、批判があがる状況です。各局とも職域接種に出遅れたのは『視聴者からの批判を恐れているのでは』なんて声が局員の間ではささやかれて状況があったようです」。
ワクチン接種でさえ、痛しかゆしだ。