あの夏、英語を教えてくれた「先生」は殺された 解決願う教え子たち

有料記事

遠藤美波 長妻昭明
[PR]

 中学2年の夏休みだった。東京から来る大学生が英語を教えてくれる。学校の先生にこう誘われ、会社員の丸山亮太さん(45)は当時、5日間の「講義」に参加した。

 毎夏、上智大学のサークルが新潟県を訪れ、中学生にボランティアで英語を教えているという。自分の班の担当は、順子さん。

 「まだ18歳という若者だから、先生なんて呼ばないでね」

 自作のテキストに、きちょうめんな文字が並んでいた。ハスキーな声と、なめらかな英語の発音をよく覚えている。

 みんなで英語劇を披露したり、カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」を歌ったり、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を一緒に見たり。

 明るい順子さんの授業に夢中になり、5日間で英語を話すことが好きになった。少しずつ成績も上がり、学校の先生が驚いていた。

 1996年9月9日、東京都葛飾区柴又3丁目の住宅で、この家に住む上智大4年の小林順子さん(当時21)が首を刃物で刺されて殺害され、自宅が放火された。容疑者は特定されていない。

■「アメリカに留学することに…

この記事は有料記事です。残り1262文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちら