ミニレポ1:消えた本屋、メルヘンハウス
皆さんは2018年3月31日に閉店した本屋「メルヘンハウス」を知っているだろうか?メルヘンハウスは1973年に開店した日本最初の児童書専門の書店だった。10月5日にメルヘンハウス跡を訪問したのでその報告をする。
外観
メルヘンハウスは名古屋市千種区今池の大通りから少し入った場所にあった。前述の通りメルヘンハウスは既に閉店しているのだが建物はそのまま残っていた。1973年に開店した建物にしては新しそうだな、というのが最初の印象だった。それもそのはずで、この建物は1994年に建てられたものだったようだ。
建物に近づくと動物たちの絵がお出迎えしてくれる。この絵は、売上減少に悩んでいたメルヘンハウスがその状況を打破するために2017年3月(つまり閉店のちょうど一年前)に作成したらしい。
この書店があった通りはかなり通行人の量は多いのだが、この絵に足を止める人は居ない。心なしか本を持っているゴリラの顔が寂しそうに見えた。
「For children」と書かれているが、もうこの場所に子ども達が来ることは二度とない、そう考えると何ともいえない複雑な感情が湧き出てきた。
入口には
謹告
私どもメルヘンハウスは
2018年3月31日(土)
をもちまして閉店いたしました。
半世紀近くのご愛顧有難うございまし
た。心より御礼申し上げます。
という張り紙が貼られており、店内に有った本棚は綺麗に片付けられていた。
訪問時は残っていた建物だったが2019年半ばに解体されてしまった。
上記動画の通り、メルヘンハウスの痕跡は跡形もなく失われてしまった。私がこのお店を訪問したのは小学校低学年の時の1度きりだった。「閉店」のニュースを聞いて、閉店前に再訪したいと考えていたが、それはかなわなかった。
まとめ
近年、インターネットサイトなどで本の購入が出来るようになったことや読書離れなどによって、経営が厳しくなっている書店が増加している。大企業の経営する書店でも最近は本以外の商品を置くことが多くなってきている。大きな書店でも経営が厳しいのだから小さな書店はもっと厳しいだろう。個人経営の小さな書店はその店独自のこだわりがあることも多く、面白いので私としては個人経営の書店が消えていくのは寂しく感じる。
本稿を閲覧してくださったことに感謝する。
更新履歴
2018年10月5日:公開
2020年8月19日:追記
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2016年頃から廃墟に関心を寄せる。2018年、実際に廃墟へと趣き、廃墟訪問にハマる。現在はその廃墟がかつてどのように使われていたのか、いつ頃廃墟になったのかを特定することに力を注ぐ。
地域・店舗限定のエナジードリンクを見つけることにもハマっている。自他共に認めるエナドリ中毒者。


コメント
3メルヘンハウスの閉店が決まった時は、夕方の報道番組で取り上げられていました。
その時は、思い出の場所と別れを惜しむ人たちでごった返していました。
お店の方の無念を感じるコメントが印象に残っています。
書店や出版業界を取り巻く環境が厳しい昨今、ですが…
「スマホ育児」が話題になる時代において、児童書専門という分野も逆風になったかもしれませんね。
私が専門学校に通っていた時代にアルバイトしていた本屋も2012年ごろに閉店してしまいました。
もともとは芸能人の大和田伸也さんのお兄さんが2店舗経営されていて、そこの本屋の支店(名東区の新宿店)の初代店長は、現在、遊べる本屋として全国展開している「ヴィレッジヴァンガード」の創業者の方(菊地敬一さん)だったようです。
あとうちの近くも三洋堂書店(塩釜口店)が8月に閉店したり、12月中旬には地下鉄鶴舞線の原駅の近くにあるツタヤが閉店したりと、本屋が減りつつあります。
本屋がどんどん減っていくのは悲しいですね(残っている本屋も本以外のものを売る売り場の面積がどんどん広がっていて本屋らしく無くなってきているのも悲しいです。)
塩釜口の三洋堂無くなっちゃったんですか……私の自宅近くにある三洋堂よりも品揃えが良くて、好きだったんですが…。