2025年10月31日、公益社団法人日本漫画家協会が、出版社各社と連名で、「生成AI時代の創作と権利のあり方に関する共同声明」を発表。
内容は、学習段階と生成段階を区別せず、AIによる無断学習の全面的禁止を求める、原始的な「無断学習罪」そのもの。現状、イラストレータやVTuber界隈では、「画像生成AIだけは絶対に許さないが、機械翻訳やLLMは便利なので普通に使う」という一貫性のないダブルスタンダードが主流だが、日本漫画家協会の主張は一貫しており、あらゆる無断学習の一律禁止を求めている。よってこれらの出版社においては、機械翻訳やLLMは一切使用できないし、AIを用いてコーディングされたシステムも導入できない(そうしないとダブルスタンダードになる)。
こういった「無断学習罪を作らねばならない」という決意表明的なものは、特に目新しいものではない。生成AIの流行り始め、今から約2年以上前(2023年8月頃)に、一度流行っている。もちろんただの決意表明なので、現実世界への影響はなかった。
先日のAnthropic訴訟の結果(無断学習罪では勝てず、「海賊版を学習した」という別の争点を用いて和解に持ち込んだ)を見ても分かる通り、無断学習罪一本で戦う事は、年々厳しくなってきている。
似たような立場である声優業界が、いち早く無断学習罪から「脱却」し、生成にフォーカスして既に色々な動きを見せているのに比べ、イラスト業界は2025年にもなって2年以上前にやった決意表明の焼き直しをしているわけで、やっている事のレベルにかなり差がある。