仙台育英高サッカー部、「いじめ重大事態」で調査 3年生が暴言訴え
強豪で知られる仙台育英高の男子サッカー部で、3年生の部員が複数の部員から暴言を受けたと被害を訴え、同校がいじめ防止対策推進法に基づく「いじめ重大事態」として調査していることが分かった。
同部は、全国高校サッカー選手権の宮城県大会で優勝し、12月末に開幕する全国大会への出場を決めている。
同校によると、3年生の部員は1年生の頃から継続的に暴言を受けてきたという。昨年5月に本人から訴えがあり、今年10月以降は「いじめ防止対策推進法」に基づき「いじめ重大事態」として調査を進めている。
サッカー部は全国高校サッカー選手権大会の常連校。今月2日にあった県大会の決勝で勝利し、2大会ぶり38回目の優勝を決めた。同校の説明では、加害行為を行ったとされる複数の部員に関する調査が途中のため、被害生徒と保護者に事情を説明したうえで決勝に出場したといい、調査結果がまとまり次第、対応を協議する。
同校はホームページに在校生や保護者あての文書を載せ、この中で「被害を防止できず、相談できる環境を十分に提供できなかったことを改めて心より深くお詫(わ)び申し上げます」と謝罪。「学校としての責任を深く自覚し、生徒とご家族の心の安寧にむけて対応し続けることで、信頼回復に努めてまいります」としている。
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