ワイ「キヴォトスで用務員として頑張るで」   作:猫侍二十二世

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お前マジ巫山戯んなよ?

 

俺は今唖然としている

ドーン! バババババババ!

 

近くから爆発と弾丸の音が聞こえているからだ

なんだったらさっき流れ弾が隣の植木に刺さった

 

(え……今すぐ帰りて〜)

 

なんて思っていたら

 

「あ、すみません知早 林道さんですか?」

「え?あはい……え〜と、どちら様?」

 

帰ろうと踵を返そうとした時

眼鏡を掛けた女の子が声をかけてきた

 

「私は奥空アヤネと申します!先生から貴方のお迎えを頼まれまして」

「あはいどうも、先生……アイツか

あの、1つ聞きたいんですけど」

「はい!何でも聞いてください!」

「なら遠慮なく、なんでさっきから銃弾飛んできてんですか?」

「えっと、どうやらヘルメット団が戦闘しているみたいです」

「……銃刀法違反はご存知で?」

「キヴォトスでは日常茶飯事ですよ?」

「帰っていい?」

 

とりあえずアイツの働いてる建物に向かう途中でここの事を教えてもらった

ここはキヴォトスと言う場所で銃撃戦が毎日起きているらしい

日本の電車に乗ったらこんな場所に来ることになるとは

炊飯器で米炊いて開けたら中身がタピオカに変わってたぐらい意味不明な状況なんだが?

この孔明の目をもってしても(以下略)

 

「なあ奥空さん?」

「なんですか?」

「こんな所であいつ教師してるって本当ですか?」

「そうですよ、私達も先生に助けて貰いました」

「そうですか…しっかり教師出来てるんだな

まあ、アイツの事だし大丈夫か」

「知早さんは先生と親友?なんですよね」

「そうですね、一応中学からの付き合いです」

 

そうして歩くこと数十分

首が痛くなる程の高い建物の前に着た、多分東京タワーよりちょっと低いぐらいか

アイツこんな所で働いてるのか

建物内に入り、エレベーターで上に昇る

エレベーターは外が見えるタイプだったのでキヴォトスの景色を見る

 

(…綺麗な所だな)

 

なんて思いながら到着を待っていると目的の階に着いたようでチーンとなり扉が開く

奥空さんの後ろについて行くと1つの扉の前で止まった

 

「先生、知早さんをお連れしました」

"はーい開いてるよー"

「失礼します」

 

奥空さんがノックすると中からアイツの声が聞こえた

扉を開けると中は広く綺麗なオフィスだった

そして机の上で仕事をしている親友……が大量の書類に圧殺されてる姿を見た

俺は親友に近付き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴン!

 

思いっきり拳骨を落とした

 

"痛ッ!!??"

「ええ!?」

「久しぶりだな〜あほんだらの荘一君?」

"き、急に何すんだよ!"

「何すんだよ!じゃねぇアホが遠くで教師することになったって聞いてから全ッッッッ然連絡よこさないし!やっっっっっっと連絡ついたのは俺がお前の所で用務員として働くって時だったし!その上治安はロスって聞いて来てみたら治安はロスどころかゴッサムシティだし!」

"うぐっ"

「……言ってたら腹立って来たからもう1発殴っていい?」

"すいませんこれ以上は勘弁してください"

「ん?今なんでもって」

"言ってない"

「たく…ハァ、せめて連絡ぐらい寄越せ、結構な頻度で連絡してたのに教師になった途端急に連絡来ないから心配してたぞ」

"あ、あはは悪い悪い、仕事が忙しくて"

「まあ……これ見りゃ分かるが」

 

そう言いながら(書類)を見る

 

「それにしても、ロスとは聞いてたけど……まさか銃弾が飛び交ってるとは流石に思わなかったぞおい」

"それは…ごめん、伝えるの忘れてたわてへぺろ"

「よし頭差し出せもう1発と言わずもう5発サービスでやるよ着払いでな」

"ごめんごめんごめん嘘嘘嘘嘘!"

「え、えーと?」

「あ、すいません奥空さん変なの見せちゃって、こいつと会ったら1発殴るって決めてたもんで」

"元ヤンの血出てるよ"

「出てないしなんだったら元でもないわ」

 

 

 

 

 

 

 

「はいどうぞ」

「ありがとうございます」

"ありがとうねアヤネ"

「ズズッ」(……こいつやっぱ俺と生徒で態度変えてんな、まあ生徒に対する態度で接して来たら気持ち悪さで吐く自信しかないし良いが)

 

奥空さんが煎れてくれたお茶を飲んで親友…荘一の方に目をやる

 

「久しぶりだな、ちゃんと教師やれてる見たいでよかった」

"色々あったけどな"

「俺としてはこんな治安の悪い場所でお前が教師やってる事だけで寿命がごりごり減ってるぞ」

"あはは…悪徳企業と戦闘したりとか色々あったけど何とかやれてるよ"

「……お前本当によく生きてたな

まあ良いやそれより本題だけど、俺はここで用務員として働くって事しか聞いてないから仕事内容詳しく聞きたいんだけど」

"それならこの書類に書いてるよ"

 

渡された書類を見る

簡単にまとめると

・シャーレの建物の掃除

・仕事の手伝い

・出張先での手伝い

・当番で来てくれる生徒さん達の受付

など

出張先の仕事は用務員の仕事の範疇だったか?………ま、いいか

細かいも書いていたがそこは大して読まずに書類にサインをし手渡す

 

「これでいいか?」

"…早くない?細かく読まなくて大丈夫か?"

「お前が俺を騙すなんて事しないのは知ってる、それにもし騙しやがったら俺を騙した事を後悔する程の事をするだけだからな」

"……一応聞いても?"

「昔お前の実家のPC見た時に見つけた秘蔵のファイルの中身、アレネットにばら撒く」

"くそ恐ろしい事言うの止めてくれない?"

「やんなきゃ良いだけの話だよ

そう言えば話変わるけどキヴォトスって銃刀法無いって聞いたけどマジ?」

"マジ"

「ふ〜ん……つまりやっと特典を使える時が来たか

"?なんか言った?"

「いんやこっちの話」

"そっか、なら明日から頼むよ"

「はいはい、これからよろしく」

 

そうして互いに握手を交わした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺も仕事の時は先生って呼んだ方が良いか?」

"一応先生で頼むよ"

「おかのした」




主人公:知早林道(ちはや りんどう)

先生:竹田 荘一(たけだ そういち)


次回か遅くても次々回くらいにはBloodborne要素出せれば良いな
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