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SNSで降り注ぐ“立憲民主党不要論”「下品ヤジ」「クマ発言30分追及」「午前3時レク自爆」――本当に「不要」なのは一体なにか

2025.11.9 LASISA編集部

現在SNSでは「立憲民主党 不要論」が爆発的に高まっています。X(旧Twitter)の検索窓に「立憲」と打つだけで「立憲民主党 いらない」が検索候補の上位に出るという異常事態に……。

“立憲民主党不要論”から見る国民の怒りの本質

衆院本会議で代表質問する立憲民主党の野田佳彦代表(撮影:2025年11月4日、時事)衆院本会議で代表質問する立憲民主党の野田佳彦代表(撮影:2025年11月4日、時事)

 現在SNSでは「立憲民主党 不要論」が爆発的に高まっています。X(旧Twitter)の検索窓に「立憲」と打つだけで「立憲民主党 いらない」が検索候補の上位に出るという異常事態。

 一体、なぜここまで野党・第一党である立憲民主党への不満が高まり、「不要」と言われるほどの厳しい評価に至っているのでしょうか。

SNSで「解党でいい」の声が殺到した“3つの決定打”

今回の「立憲民主党不要論」が爆発した背景には、国会審議中のいくつかの“決定的なシーン”がありました。

1. 池田真紀議員の「クマ発言30分追及」に「週刊誌レベル」と批判

 国家公安委員長の不適切とされる「クマみたいだね」発言を週刊誌ネタから持ち出し、謝罪があったにもかかわらず、実に30分にもわたって説教を続行。高市首相が「簡潔に」と2度も注意する異例の事態となりました。この動画は800万回以上再生され、SNSでは「立憲のレベル低すぎ」「国会史に残る茶番」というコメントが殺到しました。

2. 黒岩宇洋議員の「午前3時レク質問」が反感を招いた

 高市首相の早朝勤務問題。「総理、深夜レクは働き方改革に反する!」と追及し、多くのメディアも高市首相の働き方に物議を呈する報道をしました。

 これに対し、SNSでは、与党側や元官僚が、立憲民主党が慣例である「質問通告2日前ルール」を守らないことを指摘したことで批判が加速。立憲民主党には、「マッチポンプwww」「ブーメランが刺さった」と批判が相次ぐ状況に陥っています。立憲民主党は、日程の都合などを持ち出し反論を試みていますが、火消しに至っていない状況です。

3. 所信表明演説中の「下品ヤジ」連発が国民の感情を逆なで

 国会中継の最中に「うるせーよ!」「帰れ!」といった下品なヤジが中継音声で丸聞こえになり、視聴者から「国会じゃなくてヤンキー集会かよ」「品位なさすぎ」と激怒の声が飛び交いました。

国民のリアルな怒りの声

 しかし、SNSで1万以上の「いいね」がついた投稿を見てみると、国民の怒りが単なる政党批判ではないことが分かります。

「税金で給料もらってヤジと週刊誌ネタしかできないならマジでいらない」(4.2万いいね)
「高市総理の答弁が神すぎて立憲がゴミに見えた。解党でいい」(3.8万いいね)
「午前3時レクの原因が野党の遅延って知ってブチギレた。国民をバカにするな」(5.1万いいね)

怒りの裏側で聞く「野党擁護論」

 立憲民主党の追及姿勢に対し非難が噴出する一方で、立憲民主党側および一部支持者からは、野党の存在意義を訴える主張も上がっています。

 立憲側は、「与党の失政や閣僚の不適切発言をしっかり追及している。クマ発言追及も、不適切な発言を正す野党の役割だ」と正当性を訴えています。また、「質問通告の遅延を理由にされるのは与党の言い訳に過ぎない。深夜の答弁準備は、与党側の対応も含めた過去からの慣行だ」とし、野党だけを批判するのは不公平だと反論しています。

 さらに、一部支持者は、「高市首相の答弁が上手いのは認めるが、立憲の質問でこそ政策の穴や問題点が見えてきている」と指摘。不要論を極論として退けています。

コメントから見えてきた「怒りの本質」とは

 SNSのコメント分析の結果、国民の本当の怒りは「立憲民主党という政党そのもの」ではなく、「今のやり方」へのNOであることが分かります。特に「ヤジで茶化すな」(72%)、「政策で戦え」(67%)といった、論戦の質と品位を求める声が圧倒的です。

「立憲民主党不要論」は、「政党へのNO」ではなく「やり方へのNO」なのでしょう。

 民主主義にとって野党は必要不可欠。しかし、今はSNS時代。高市内閣の高支持率で国民の関心も最高潮のなか、国民は国会中継をリアルタイムで見て、その場で評価を下します。これまで政治に興味がなかった、国会を見てきてなかった層や若い世代が、高市政権になり今の政局を見守っている状況です。「ほら、政治も知らないくせに」「これまで政治の世界はこうだったから、自民党だって昔は……」「野党だから与党への頭ごなしの批判が許される」という姿勢が今後は通用しないことを、今回の炎上は物語っています。

 国民が期待する立憲民主党のあるべき姿は、「この人たちなら任せられる」と思える、政策主導型の「野党」なのでしょう。新しい層からも認められる「必要不可欠な野党」に生まれ変わるのか、「本当に不要」の烙印を押されてしまうのか――。選択は、立憲民主党の手の中にあるといえます。

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