転生先はエーテリアス   作:YEX

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来たぜ新ストーリー....俺的には最後らへんがお労しや状態だったのでやってやろうじゃねぇかこの野郎!です。

たのむタンザナイト!なんとかハピエンにしてくれぇぇ!
タンザナイト『人の心とかないんか?』


穏やかな夜をよしとせず

side タンザナイト

 

ビーチの件で一段落したあと、アキラが誰かからメッセージを確認している。すごく真剣で『面倒な仕事が来た』みたいな顔をしてる....もしかして市長から新たな依頼が?

 

「タンザナイト、丁度いいところに!」

 

『もしかして市長からか?』

 

「ああ、ちょっと前に市長さんからメッセージが届いてね、『兄妹二人とタンザナイトが揃ったら電話してほしい』そうだ。市長さんから改まった連絡は、いつも重大なことが起きる前触れだよな....今すぐ連絡しようか?」

 

『ああ、いいと思う』

 

そう言い俺はリンを呼び、集まったところで市長に連絡する。暗号化回線が市政庁からアナログ信号を伝達している。ノイズが数秒間続いた後、映像機器から馴染みのある声が聞こえてきた....

 

「子供たちよ、変わりはなかったかね?ラマニアンを覆うミアズマは未だに消滅に至っていないわけだが....輝嶺石の主要な産地がそうした状態では、衛非地区もなかなか清浄な空気が望めないのではないかね」

 

「それでいったら、都市部の空気だってあんまり大差ないと思いますけど....―――そんなことより、衛非地区を脅かしているミアズマについて市長さんから具体的な対策を聞きたいです」

 

「コホン...本題に入る前に、世間話のひとつでも挟むのが年長者の気遣いだと....ある親切な執事から、助言があったものでね」

 

親切な執事....ライカンのことだろうな絶対。

 

「では、雑談はこれくらいにしておこう。今回はまさに、ミアズマと讃頌会....未だに根絶のならない()()()()()について、話したいんだ」

 

『二つの脅威?』

 

「ミアズマは本来、ホロウ内で自然発生する、エーテルの特殊な形態....通常のエーテルを凌ぐ侵蝕性を持ち、より強大なエーテリアス、ないしは...サクリファイスの触媒となる。無論、君達『パエトーン』と『蒼光の騎士』なら既に把握済みだろうがね。ラマニアンホロウに蔓延するミアズマの規模は、もはや自然発生の域を遥かに超えている

 

「―――そして、それが讃頌会のせいだということも把握しています。彼らがミアズマを使ってサクリファイスの研究と製造を行っていたことが、これほどミアズマが蔓延した原因だったんだ」

 

「その通りだ。君達に参加してもらった衛非地区を蝕む讃頌会の陰謀の阻止、ならびにポーセルメックスの違法な操業への介入は、衛非地区における讃頌会の影響力を大きく削いだはずだった....」

 

だが、それでもまだ一向に弱まっていないんだよな.....まさか、それに関することか?

 

「今回、君達に連絡したのは他でもない。この災禍の元を....根絶するチャンスが訪れたからだ――ポーセルメックス共同CEOのフェロクスは、私的に違法団体『讃頌会』と結託し、法と論理に反するホロウ内実験を行った....そうして、衛非地区の市民、及び企業の安全や利益に、甚大な被害を及ぼしたため...いや、長々と公式の声明を引用するのはよそう。端的に言えば、衛非地区におけるポーセルメックスの影響力とその権能の及ぶ範囲は、大幅に制限された

 

おー...それなら市政側の調査がスムーズになるな。

 

「だが都市の()()()()()が、もう一匹、衛非地区に現れてしまったのだ。防衛軍所属の『ロレンツ少将』率いる部隊が、数日前から衛非地区に次々と駐留をはじめ....ポーセルメックスのに対する査問、及び讃頌会の鎮圧を名目に、衛非地区に、一時的な軍事管制を敷いた」

 

『防衛軍!?今までの衛非地区のいざこざとは距離を置いていたのに.....どうしてよりによってこんな時に?』

 

と、何故今なのかを市長が説明する。

 

「我々は、今一度思い出さねばならない。衛非地区は輝磁の主要な産地であり、都市の各派閥にとっては喉から手がでるほど欲しい土地...『都市を守る』という大義名分で、富と権力を得られるなら...願ってもないことだ。このロレンツ少将は、少なくとも善性の人物ではないようだ。『目的のために手段を選ばない』というのは、まだ穏当な表現だな....」

 

「個人的な情報網によれば、彼はポーセルメックスのもう一人の共同CEO、ルクロー氏と親交があり、協力関係にあるらしい。ライバルのフェロクスが失脚したのち、ルクロー氏は衛非地区の利益を代価にロレンツ少将の後ろ盾を得た.....防衛軍将校の力は、TOPSにおける彼の活動を大いに助けるだろう」

 

「TOPSと防衛軍の政治的な駆け引きといった風に聞こえますが....それのどこに、讃頌会を根絶するチャンスが?」

 

「防衛軍が市政に提出した行動計画書において、『讃頌会の撲滅』は最重要項目として挙げられていたからだ。これは彼らが衛非地区に展開する、最も正当な理由となっている。もちろん....あのロレンツ少将が、本当に街を守るために行動をしているかは訝しんでいるが....」

 

「問題は、ポーセルメックスと防衛軍によって、()()()()()()()()()()()()()に市政が介入することで、更なる権力紛争に発展するということなのだ。自らの高潔を誇るわけではないが.....この一時の利益によりも、市民の安全を優先すべきなのは確かだ。ゆえに、今回は市政であれ、雲嶽山であれ、直接手を出すことはできない.....

 

成程、これは厄介だな....

 

「そこで、君達だ――『パエトーン』、『蒼光の騎士』」

 

「また私――『パエトーン』の出番ってワケですね、伝説のプロキシ、アングラな無法者、謎めいた研究所の最後の生徒、虚狩りの救世主、メイフラワー市長の最も頼りになる助っ人....えっと、後なんかあったっけ....」

 

『肩書多いな....』

 

「....はっはっは、そんなに沢山の人手はいらないと思うが....」

 

流石に苦笑いをする市長。

 

「とはいえ....その通りだ。そろそろ主人公達に登場してもらう頃合いだろう。防衛軍の部隊一覧には『オボロス小隊』の名があった。彼らの活躍は私の耳にも入っているし、公私ともに、君達とつながりのある隊員がいるのではないかね?きっと頼もしい味方になってくれるだろう」

 

『おお、そいつはめでたい!』

 

「そして、彼らの今作戦における指揮官――讃頌会とポーセルメックスを追及する過程で協力したイゾルデ女史のことは君達もよく知っているだろう」

 

「となると僕たちは今回、パエトーン(防衛軍のプロキシ)蒼光の騎士(ミアズマキラー)として讃頌会の掃討作戦にさんかする、ということですか?」

 

「そう言う事になる。とはいえ『プロキシ』や『蒼光の騎士』という単語は防衛軍の報告書に相応しくないだろう。君達にはこれから、『特別ホロウ技術顧問』兼『市長付き軍事行動特派員』として、彼らを訪ねてもらう」

 

「どうか理解してほしい。公的組織はえてして、こうした冗長な肩書を作りたがるものなのだ....時に役立つこともあるとはいえ....君達の案の方が、いくらか恰好がつくかもしれないな」

 

確かにこっちの方が色々便利だもんな....

 

「それで、今のところ先生の手がかりは断片的なものしかなくて、目に見える進展はないんですよね....」

 

「そうだな、カローレ君に関する情報は、いまだ掴めていない....防衛軍が許す限りではあるが、君達はこれまで通り、彼女の行方を自主的に調査してもらって構わない。防衛軍方面とイゾルデ女史には、既に連絡を入れてある。具体的な行動プランと諸事項は、彼女以下、オボロス小隊を交えて直接話し合ってもらえるだろうか」

 

『おう、わかった』

 

「では....私は政務が立て込んでいて、君達は任務を任された身だ。これ以上、時間の浪費はできないな....改めて、順調に行くことを祈っているよ」

 

そう言い、市長は通信を切る。その後俺たちは今後について話し合うことになった。

 

「讃頌会の根絶....それに防衛軍....今回の仕事も楽にはいかなさそうだ」

 

『トラブルに巻き込まれないといいが....』

 

「でも今回はまたオボロス小隊と一緒にできるわけだし、『11号』と『トリガー』も、君にあいたがっているんじゃないかな。もちろん....この間あったばかりの新しい友達もね」

 

「そうだ、出発前に、師匠たちに一言挨拶してこようか?」

 

『それはいいな』

 

そうして、俺たちは師匠に一声かけ、その後明日に向けて調整や準備を行い眠りにつく.....

 

―――

 

――

 

 

 

NOside

 

これは、電磁パルスとデジタルシグナルが織りなす夢、『鬼火』の記憶......

 

『今回、街の中心部を突如ホロウが襲った。オブシディアン大隊が速やかに支援しなければ、長くはもたないだろう』

 

『やれやれ、これだからへ―リオスの注意報はあてにならないんだよ』

 

『平気さ、俺たちが手を焼いたホロウなんて今まであったか?』

 

そこには五人の人影がいた....その中にイゾルデが指揮を執っていた。

 

『私たちが守るべき路線は、民衆と救援物資を運ぶための重要なルート....一歩下がれば、そこには市民たちが居る――決してここは落とすな!』

 

『『鬼火』?遅刻なんて珍しいじゃないか』

 

『いつもなら隊長のブリーフィングには絶対遅刻しないのにね?』

 

「さては、皆のために装備の最終点検をしてくれたのか?....とはいえ遅い!」ピンッ

 

と、イゾルデはディニーを鬼火目掛けて一つ飛ばした。

 

『遅刻は許されないぞ、兵士』

 

『オブシディアン大隊所属、『アガメムノン』小隊全員到着であります!』

 

 

 

 

『オブシディアン大隊所属、『アガメムノン』小隊、支援を要求する!『アガメムノン』小隊、支援を――』

 

『ぐぁぁぁぁ!!』

 

所変わって、そこは正に地獄というのにふさわしい、場所だった。兵士が倒れ、息絶えた姿に狂乱する。

 

『ふぅ――オルフェウス、撤退しよう』

 

『撤退だと...?何故だ....まだあいつを殺せてない...!なんとしても....あいつを.....!』

 

『......』

 

『退!』

 

すると、白髪で剣をもった女性が襲い掛かるエーテリアス達を薙ぎ払っていた。

 

『私は雲嶽山の者....ここは私達に任せて――『戦友』の皆さんは、どうか撤退を』

 

『みんなは....みんなは、まだ助かるんだ.....それに.....後ろには市民がいる....ここで引くわけには....引くわけ....には!』

 

場面がかわり、そこに見えるの包帯を巻かれ、車いすに座られた鬼火がブツブツ呟くように言う。

 

『それで...?これで終わりか?』

 

『....仇は討つ』

 

「仇?ホロウ相手にか?」

 

「....全てを、相手にだ」

 

((もう、失ったのに(か)....何もかもを))

 

その二つの瞳は変わった戦友を見ていたのだった.....




シード欲しいよ~
でたのは白い獣だったよぉ~
クソがっ!!
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