転生先はエーテリアス   作:YEX

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フェス前のトラブル!?

side タンザナイト

 

朝、いよいよフェスが近づいてるなか、俺は浜辺の波を感じながら少し散歩していた。

 

『観光客が結構集まって来たな....あと少しでフェスもあるし、このままリゾートは安泰だな』

 

ブミッ...

 

と、何か柔らかいものが踏んだ感触をした。

 

『....?なんだ?』

 

下をみると、そこには何もなかった....だが踏んだところを探ってみると、確かにぷにぷにした柔らかい感触がする.....まさか―――

 

『.....っ!?コウテイ!?』

 

「ン....ナナ....」

 

俺はゴーグルで確認すると、その姿はコウテイが海で水浸しになっていた!幸い、浜辺だから浅かったが....って、これカメレオンの塗料じゃねか。なんでこんなにべっとりつコウテイについてたんだ?

 

「きゃああああっ!!」

 

『あ?悲鳴...っ!』

 

後ろを振り向くと、そこには不気味なオバケの映像がいたるところにあった....なんだと!どういうことだ....プロジェクターは治安官に渡したはず....

 

「ンナ....ンナ....」

(ごめん...ゴメン....僕のせい....ゴメン.....)

 

『コウテイ?どういうことだ?』

 

と、意識が戻ったコウテイが謝り始める。

 

「ンナ...ン...ナ...」

(ゴメン...あのプロジェクター、治安官に渡さナカッタ....みんなガ寝てから、また設置しに行った.....)

 

『なんだと....!何故そんなことを....』

 

「ンナ....ンナナ....」

(テレーゼが....夏が終わらなければいいのにってイッテテ...ボクもそう思った.....アナタタチガいて、ミュージックフェスを開いて、お客さんもいっぱい....でも夏は終わったらボクとエーゲとテレーゼが、借金だけが残る.....)

 

「ンナ....ナ....ンナンナン...」

(たのしい時間はあっという間。また必死に働いて、リゾートを守る....でも、フェスの成功だけじゃタリない...またもとに戻っちゃう....ボク、テレーゼがーの涙はもう見たくナイ....ミュージックフェスの後もお客さんに来てほしイ....だから....)

 

『....だから、インターノットで言っていた『おばけリゾート』を利用したんだな』

 

コウテイはテレーゼたちのために行動していたんだな....

 

「ンナナ....ンンナ....」

(うん...でもプロジェクターの映像はコワかったから...ボクがこっそりかわいいヤツに差し替えたんだ。お客さんが見に来てくれると思った....でも、テレーゼはきっと反対スルから言えなくて。だから...夜にボク一人で設置した。でも....ウィリスも遠隔操作、デキた....)

 

そうだった...それで出したり、消したりしてたもんな....

 

「ンナ....ンナナ....ンナ....」

(やめようって思った時はもうオソくて....後ろから殴られタ....ウィリスはずっとブツブツ言ってて、ボク、持っていたカメラで撮ってやろうとしたんだけど、壊されちゃったんだ...ゴメン....ボクが皆の足をヒッパッチャッタ...テレーゼがまたないちゃう....)

 

『....コウテイ』

 

俺はコウテイの思いに、そっと抱き寄せ、言い聞かせる。

 

『コウテイ....お前の気持ちは決してダメなんかじゃない。テレーゼたちのために先のことも考えて、動いてくれてたんだろ?だったら、テレーゼに話せばきっと分かる.....悪いのは、そんな思いを踏みにじるヤツだ....絶対にお前の思いを無駄にはしない!

 

確か前にアキラがボンプについて言っていたことがあった....()()を復元出来れば....!

 

『....『Fairy』』

 

[了解、マスター。久しぶりの出番を検知しました....あと数秒で出力が完了します]

 

『パーフェクトだ、『Fairy』』

 

[感謝の極み....]*1

 

すると、何やら会場が騒がしい....よく見る、ウィリスがカメラマンたちを連れて、現れた。.....どうやら、これを機に畳みかけようとしているな―――丁度いい、返り討ちにしてやる....!

 

~~~~

 

side アキラ

 

「ハハハ...犯した罪の重さに恐れをなしたのかもしれません。ボンプの行動に責任を持つのは、その主人でしたね....今日は、お客様と新エリー都の皆様に申し開きをするいい機会では?」

 

ウィリスが来ると同時に、カメラマンたちが現れ、勝ちを確信したような顔で詰め寄って来た....どうやら、カメラにコウテイの姿が発見され、それがプロジェクターの設置していた場面が映し出されていた...それを問い詰め、今僕たちのリゾートを晒しものにしようとしていた....その時。

 

『あいや待たれっ!!』

 

『!』

 

ドスンッ!―――と、僕たちの前に何かが落ちてきた....っ!タンザナイト、それにコウテイも!何故ここに?

 

よく見ると、タンザナイトの手に持っているコウテイがボロボロだった...すると、それを見た絶対王者のような振る舞いをしていたウィリスの顔が一瞬、青くなった。だが何かに怯えるような顔をしたのもつかの間、またすぐに、いつもの高圧的な口調に戻る。

 

「いやはや、この騒動の主犯を見事捕まえたのですね!それにしてもずいぶん傷だらけじゃありませんか....お客様の手前、これ見よがしに痛めつけたんじゃないでしょうね?」

 

『お前と一緒にするな』

 

「コウテイ!ひどい傷...どうしてこんな....」

 

「ウィリス、さてはお前だな!コウテイはただのボンプじゃないか...よくも―――っ!」

 

と、エーゲが怒っているのをタンザナイトが手を前に出し、止める。

 

『....『よくも』なんて三下が言いそうなこと使うもんじゃねえ...弱くみえるぞ?』

 

「た、タンザナイトさん」

 

『こういう時は、ビシッと強気で行くんだ....テレーゼ、コウテイを』

 

「は、はい!」

 

コウテイをテレーゼさんに渡し、タンザナイトはウィリスを敵を見るかの眼で睨みつける。

 

『これを見ているみんな、このファンタジィ・リゾートの名誉の為にも、このリゾートを楽しみにしている人の為にも、ボロボロになったコウテイの為にも、今から俺は...この人の面をかぶった下衆を徹底的に叩き潰す

 

「おぉ...タンザナイトくんのあんな激おこな姿、フェロクス以来だね....」

 

そうだね...それだけ許しておけない相手なんだろう....

 

「.....どういう意味でしょう?」

 

『ウィリス。お前はこのプロジェクターでリゾートを混乱に貶めただけじゃなく、一匹の可愛いボンプを破壊しようとした....その罪を、映像付きで公開させる』

 

「ハハハ...何を言い出すかと思えば、実に滑稽ですね。法治社会において非難には証拠が不可欠なんですよ。特に弊社、スリーゲートを名指しで告発なさるなら、尚更――」

 

『何勘違いしてるんだ...』

 

「ひょ?」

 

『俺が告発するのは....ウィリス、貴様自身だ!!

 

なるほど....前から気にはなっていたけど、ウィリスは事あるごとにスリーゲートの名を出していた。でも今回はウィリス、君個人の行動だからスリーゲートの名前を盾にしても意味は無い...考えたね、タンザナイト。

 

「....だとしてもです!治安局に確認しましたが、先日の騒ぎもギャングによるものだそうじゃないですか。そのボンプの状態が私個人と何の関係があるのです?証拠があるなら、是非見せて頂きたい!」

 

『...フッ』

 

すると、タンザナイトは待ってましたと言わんばかりに不敵な笑みを浮かべると、タンザナイトの口から淡々と説明する。

 

『お前はコウテイの持っていたカメラを壊したことで、完璧に証拠を隠滅できたと思っているが....残念だったな。ボンプには視覚自体に録画機能が備わっている』

 

そうか...前に僕がボンプについて教えていたが...それがウィリスを追い詰める証拠になる!

それでもウィリスは一瞬戸惑ったが、すぐ持ち直した。

 

「は、ハハ...視覚記録というやつですか、面白いですね....それで?閲覧できる権限を有するのはボンプの主人か、マルセルグループのみのはず。そちらのボンプの主人は、テレーゼさんの亡くなったお父様でしたね?所有者の相続には、それなりの手数料がかかりますから....名前を変更もされていないのでは...?」

 

『......』

 

「マルセルグループに申請を出しても、承認に一年は軽くかかります。いったいどんな手段で視覚記録をご覧になるのか、大変興味がありますね」

 

『....それは、マルセルグループに出した時の話だろ』

 

「....え?」

 

すると、タンザナイトはスマホを出し、ウィリスに突きつける。

....そうだったね、僕達にはもう一人、頼れるAIがいたね。

 

『コウテイの視覚記録は...ここにある!』

 

...チッ。な、なるほど....キチンと相続されていたようで....もしこのボンプを襲撃した人物がいるのであれば、視覚記録に何か残っているかもしれませんね―――それこそ昨日のギャングの可能性も....!その映像を治安官に提出して、判断を仰ぐのが良いでしょう。では、今日の中継はこれくらいに―――」

 

『まだシラを切るつもりか、ウィリス?お前の部下が()()()()()()()()()()()()と言う事を忘れたか?高額な口止め料と露見のリスクを考えれば、新たに大勢を雇うのは現実的じゃないだろ?その状況でお前自身がコウテイを襲うのは、無理のない筋書きだ―――さぁ、皆の衆!この自信家で承認欲求の塊が最後に何を言い残すのか、ぜひ聞いてもらうじゃないか!

 

「ま、待ちなさい――!」

 

ウィリスが止めるのもつかの間、タンザナイトのスマホから、『Fairy』によって復元した視覚記録を再生する。

 

『「ハ...ハハハ....払った金に見合う働きもしないまま、あっさりと御用とは....役に立たない駄犬共が....!いよいよ手詰まりかとおもいましたが、思わぬ幸運が舞い込んできてくれましたわざわざプロジェクターを設置しなおしてくれるとは...まったく愚かなボンプです。

 

人が多い昼間を狙って一斉に恐ろしいホログラムを出してやれば、このリゾートもいよいよ終わり...!さぁ、カメラを壊して、このボンプも始末しまいましょう....

 

お、重っ!?クッ...『透明』にして海の藻屑となってもらいましょうか....今度こそ、このリゾートを破産に追い込み、私のものにしてみせます!長かった...何年、待ったことか...ミッドサマー社の研究資料は、きっとこの地に隠されているのですから...!」』

 

これまで手がかりを残さなかったたのウィリスが、気を抜くとこんなべらべら喋る人だとは思わなかった。コウテイの視覚記録の再生が終わって彼に目を向けると、かつて自信に満ち溢れていた男は地面にへたり込み、顔から血の気が失せていた。

 

「へたり込んじゃった....どうするの?新エリー都のには、声を変える蝶ネクタイなんてないよ」

 

『それどこの死神?』

 

「違うんです――皆様、どうか聞いてください。この映像だけでは何の証拠にも―――」

 

突然、スマホの着信音が鳴り響いた。記者たちにかかってきたようだ。彼らはそれを出ると、しばらくした1人がスピーカーモードに切り替える。スマホの向こうの声が、はっきりとテレビクルーのマイクに届くように。

 

「新エリー都市民の皆様、こうして貴重なお時間を頂くこと、どうかご容赦ください。スリーゲートグループの広報担当でございます。今回の件について、一早く正式な声明をお伝えすべく、このような手段を取らせていただきました」

 

「ウィリスはスリーゲート軍工の研究開発部門マネージャーです。今回、彼が個人的な理由によりファンタジィ・リゾートの運営を妨害し、企業イメージを著しく損ったことを受け...弊社は彼を懲戒解雇のうえ、ブラックリストに登録することを決定いたしました」

 

「彼の行為はあくまで私的な者であり、弊社とは一切関係がありません。また、当社が開発中の素材を不正に使用した件についても、法的な手段をもって対処する所存です。詳細につきましては、追って開かれますので会見をお待ちください」

 

話が終わると、通信が切れる....いまだにウィリスはまだ放心していた。

 

「....さすがTOPS、尻尾切りがはやいのだわ。飼い主に見捨てられる辛さが、わかったのではなくて?」

 

「...最初から、素直にリゾートを差し出していれば、こんな面倒なことをせずに済んだものを...私がこれほど苦心したのは、この地に眠る研究資料を探し出し、スリーゲートに貢献するためだったというのに.....」

 

「おい...こいつ、何かとんでもねぇことしでかそうとしてねぇか―――うぉぉっ!?

 

ゴゴゴ....という音が聞こえたかと思うと、天から巨大なメカが()()降り立ち、全員の前に仁王立ちになった。

 

「―――私のキャリアも、人生も、こうなっては台無しです....かくなるうえは、あなた方も道連れにして差し上げましょう!」

 

『こんなロボット...スクラップにしてやるぜ!』

 

「クククク.....」

 

すると、ウィリスは不気味な笑みを浮かべ、右手を握りしめる。

 

「あいつから貰った力....ここで使わせてもらおう!」ピィィィィ!!

 

『っ!なんだあれ?』

 

ウィリスの右手が光ると、何かの模様が刻まれる....あの模様、どこかで....

 

「お兄ちゃん....あの模様、間違いないよ!讃頌会のマークだよ!」

 

「なんだって!?」

 

『あの野郎...何をする気だ?』

 

「私は二体の機械で...クロスオーバー!!」ギュォオオッ!!

 

『なんだと!!』

 

「二体の機械で....」

 

「クロスオーバー!?」

 

「その召喚って....タンザナイトの――」

 

現れた二体の巨大な機械が、青色に光るのエネルギーに変わり、そのままウィリスが作り出したワームホールの中へ、入った。

 

「二体の機械で宇宙の扉(スペースゲート)を構築!超新星(スーパーノヴァ)」キュオオオオンッ!!

 

すると、空間が凝縮し、爆発が起こった!

 

「そののぞき込む漆黒の瞳で数多の人々を魅了せよ――――現れろ!超合金光子(フルメタルフォトン) テレスコープ・カイザー』っ!!

 

『――――』

 

空間から現れたのは....望遠鏡がそのまま大きくなった感じの機械で、三脚の土台が、まるで大砲の支えになっているかのように望遠鏡の角度を調節していた。

 

「...なによあれ」

 

『馬鹿な....あれは間違いなく、俺の『超新星(スーパーノヴァ)モード』....なぜあいつが使えるんだ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NOside

 

「....嘘でしょ、なんであんな三下があいつの力を使ってるのよ...」

 

そこにはちゃっかり水着姿のサラが双眼鏡でタンザナイト達を観察していた。

 

『ふむ...どうやら、あいつは使ってしまったようだな』

 

「まさか...貴方が言っていた『面白いものがみれるぞ』ってこれのこと?」

 

『ハハハ...まさにその通りよ。期待通りの成果だ....さあ、その力をとくと見せさせてもらうよ...』

 

『.....作ったの、ぼくなんだけど....』

 

と、不敵に笑ってるストラスの横で蜥蜴の仮面...『バジリスク』が呆れた目で見ながらビーチチェアで日向ぼっこしていた。

*1
cv.清川●夢




次回予告

タンザナイト『リゾートを乗っ取ろうとしたウィリスを返り討ちにしようとしたら、あいつは『超新星』を使って、モンスターを召喚してきやがった...』

リン『大変!柚葉達が!!』

タンザナイト『なんてこった!これじゃブレイバーを呼べねぇ....』

アキラ『タンザナイト....今こそ僕たちの絆を合わせる時だ!』

タンザナイト『アキラ...分かったぜ!お前らの力を一つに合わせるぞ!!』

タンザナイト『次回、転生先はエーテリアス、『VS 超合金光子(フルメタルフォトン) テレスコープ・カイザー』行くぜ!『超新星(スーパーノヴァ)』っ!!』
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