side タンザナイト
アキラの所も再建できたと、方向を受けたので、俺はテレーゼにそのことを報告しに行ったのだった。
「ありがとう...本当にありがとう!見ての通り、私とエーゲはリゾートの人気を取り戻すたのに、沢山努力してきたけど、あまり効果がなかった...やっぱり私には、お父さんのような商才はないのかも。でも今のアイデアを聞いて、こういうコンビ技は強力だって分かったわ。これできっと沢山の人たちを倒せ...あ、いえ、魅了できはず!」
えっ?今倒すっていいかけてなかった?というか誰を倒すの?
「アリスと柚葉が既に動き出しているなら、私とエーゲをはじめ、スタッフみんなでサポートさせてもらうわね!さっきは言わなかったけど...リゾートの存続は、私達にとってとても大切なことなの!」
『...ああ、そうだな』
「うう...あの時インターノットで助けを求めたのは間違いなかったのね....計画が順調に進めば、リゾートはきっと昔のような賑わいを取り戻せるはずよ!リゾートの来客数アップを経営目標にしましょう!色々なアトラクションをオープンしたり、フェスを開催したり....一つ一つ実現していくごとに、きっとお客さんは増えていくと思うわ」
『おう、その意気だぜ』
そのあと、俺は今後のために柚葉たちと話し合うため、テレーゼと別れ、向かっていった。
到着すると、如何やらお互いのアトラクションを満喫した後だ...まだアキラたちは戻ってきてないが...
「海上で見えなくなるドローンを的にして、的当てができるなんて...そんなの初めて聞いたのだわ!柚葉、貴方ってクリエイティブのほうも天才なのかしら?」
「....お嬢様は褒め方も大袈裟なんだから。私はただタンザナイトくんとグレースさんの力を借りただけだよ~....それよりさ、走り屋みたいに海の上でサーフィンするなんて、すっごく面白い発想だよね~!気づけば、もう二つも自慢できるアトラクションができちゃった!次は何作ろっかな~?」
「次は...そうね、私に考えがあるのだわ。あの場所はリゾート内でもかなり目立つし....」
「あの場所?ふふーん、私達同じことを考えてたのかな!前を通った時に思ったんだ~、海って言ったら、やっぱりあれが外せないよね――」
「――水族館!」
「――海釣り!」
『おい見事にバラバラじゃねぇかぁ!!』
と、俺は一緒じゃなかったことにツッコミを入れた。
「どうして海釣り...?ショッピングエリアのあの水族館、魚が一匹もいなかったもの!アクアリウムを魚でいっぱいにできれば、観光スポットが増えるのだわ!」
「でも魚はどこから調達するの?お客さんを呼ぼうと思ったら相当ディニーがかかるんじゃない?釣りだったら船と釣り具があれば十分だし、お客さんも海も触れ合える感じがするでしょ!」
「待って、釣りが好きな人ばかりじゃないと思うのだわ。それに、リゾートの水族館がずっと空っぽのままなのもよくないし...やっぱり釣りよりも先に水族館のことを考えるべきなのだわ!」
うーん...確かにアリスの言い分も一理あるな...だが、かといって魚をどうやって調達すれば....ん、待てよ?船で釣りをするんだろ?
『....船で釣った魚をそのまま水族館で展示すればいいんじゃね?』
『....!』
「言い考えなのだわ....スロノス区は水産資源が豊富だから、きっと色んな種類の魚が釣れるはず。それなら展示用の魚も調達できるし、釣った魚を行き先も確保できるのだわ....」
「いいじゃんそうしよ!他の所から魚を調達するより、自分たちで水族館を充実させてく方がやりがいあるし、ね?そうだ、テレーゼさんが教えてくれたんだけど、彼女のボンプが船着場で船の出航サービス全般を担当してるんだって!そのボンプと海釣りの話を相談してみようよ!」
「タンザナイト、柚葉、先に行ってて頂戴。私、先に水族館の状況を確認してこようと思って....良い報告を楽しみにしてるのだわ!」
『おう、任せろ!』
そうして、俺と柚葉はそのボンプの所へ向かうことにした。
「ボンプちゃん、あなたコウテイって言うの?テレーゼが言ってたよ、小さな船長さんなんだってね~ねぇねぇ、私達を海釣りに連れてってくれない?」
「ンナ..ンナナ!ン....ンナナナ!」
(ボンプちゃんだの、小さい船長だの...僕はもうボンプ歴15年以上の大ボンプなんだ!コウテイ船長って呼んでよ!釣り好き、写真好き、昼は釣り竿担いで鮫釣りに挑み、夜は『大砲』の名を持つプロ用のカメラを担いで草花を撮影して回る....これぞボク、コウテイの日常!)
『以外にもお年寄り感が出てて草』
「ンナナ...ンナ」
(話を戻そう....貴方たちがテレーゼの新しい友達だよね!海釣りに行きたいなら連れてってあげるよ。ボクは海の覇者!船の操縦も得意なんだから!)
「わあ、さすがコウテイ船長~これからもしお客さんが釣りに行きたいって言ったら、ちゃんと安全に往復させてあげられるよね?」
「ンナ!ンナナ....ンナン....ナナ!」
(お客さん!知らない人だとちょっと怖い....ううん....テレーゼがリゾートのことで悩まなくて済むように....リゾートの復活のために....ボク頑張るよ!頑張った分....休憩時間にカメラで沢山の風景写真を撮る!)
「船長最高!じゃあ、今から出航ってできるかな?」
「ンナンナ!ンナナ!」
(だ、大丈夫だよただ、今は小船が一艘しかないから、海岸の近くでしか釣れないんだ。大きな船はこの前故障しちゃったけど、修理代が払えなくて....リゾートが本当に儲かれば、修理代も出せて、もっと遠くまで釣りに行けるかもしれない!準備ができてるなら今すぐ出発しよう!)
そうして、俺と柚葉はコウテイの案内と共に、船で小島の釣り場へと出航する。
「ん~!海に出るのって気持ちいい~!タンザナイトくん、船も安定してるし、ここでちょっと釣ってみない?釣れたら水族館に飾れそうな魚がいないか見てみよう~釣り道具はここに置いてあるよ。私、釣りは得意じゃないけど...応援してるからね!頑張れ頑張れ!」
『やってみるか...』
そう言い、釣竿を使い、釣りを開始した。
―――数分も経たず、結構な量が釣れた。すげぇ、初めてやったけど結構多いな...
釣りをしたその後、柚葉と一緒に海の風を堪能した。
「んー、風がきもちいい!毎日こんな天気だったらいいのに~」
『そうだな....柚葉が太陽みたいに笑っていたらずっと快晴かもな』
「ふーん、うまいじゃん。ご褒美に後でマッサージでもどう?」
『ん?...柚葉がするのか?』
「あははっ、違うよ!マッサージ担当はかまち―だよ!」
あ、なんだ...ちょっとドキってした....
「でも...ほんと、ありがとね....風がちょっとうるさいかな...こっちに来てくれる?」
『?』
柚葉がそう言うと、俺は近づいてみた瞬間、柚葉が俺の手をつかみ、近くまで座らせた。ちょっ、近いぞ!?
『お、おい...!』
「...この夏、一緒にリゾートで過ごしてくれてありがとうね」
『...えっと、この貸し切りって、ただ遊ぶためではなくて、やっぱりアリスのためか?』
「えへへ...お見通しかあ。あの騒動の後、アリスずっと元気がなくてね。それで海に連れてきたの。ちょっとでも悩みを忘れて、のんびりしてほしかったんだ~.....もう一つの目的もあるけど」
何か最後よく聞こえなかったけど....そうだったんだな....だけど―――
『無理が禁物なのは柚葉も同じだ、お前にも笑顔でいてほしいぜ』
「柚葉はへーき。フツーの夏休みが、みんなのおかげで最っ高に楽しいもん!....タンザナイトくんは...この夏の一番の怪談かもね」
『そりゃあ、エーテリアスだからな....何なら、俺を怪啖屋の提示版に載せてくれるかい?』
「うーん...それはダメ、いくらなんでも恥ずかしすぎる...///」
と、柚葉は断った。
...なんか妙に顔が赤くなったような気がするが、気のせいかな?
その後、コウテイに送ってもらい、柚葉と一緒にリゾートのフロントまで戻った....
「貴重な体験だったなあ...ね、タンザナイトくん?」
『ああ、そうだな!』
「えへへ、これで海釣りもアトラクションとしてお客さんに公開しても問題なさそうだね!そういえば、アリスが水族館の様子を見に行くって言ってたけど、そっちはどうなってるのかな?――私、先に行ってくるね。ついでに釣ったばっかりの魚をアクアリウムに入れてくるから~!タンザナイトくんも忘れずに来てね!」
そう言い、柚葉はフロントを離れ、外に置いておいた釣りたての魚を持って水族館へと向かった....俺も行ってみるか。
ちょっと時間をおいて、来てみると...そこにエーゲと柚葉、アリスの三名が立っていた。
「タンザナイトくん、来てくれたんだね!ほら見て、一緒に釣った魚を水族館に入れてみたんだけど、どう?」
『本格的な水族館になりつつあるな』
「ええ、同感なのだわ!魚の種類がもっと充実すれば...きっとすぐに、水族館を見に来るお客さんも増えるはずだわ!」
「皆さん、協力してくれて本当にありがとう...この通り、僕は水族館の支配人も兼任しているが、ここは長い間休館していて...だが、皆さんのおかげで、ようやく開館できそうだ」
「エーゲさん、なんでここはずっと休館してたの?海で釣ったお魚をアクアリウムに入れるくらいなら、貴方とコウテイさんが協力すれば容易にできたでしょうに....」
あっ確かに...何でだろう。
「それはそうだが、水族館はあくまで観賞用の施設でしかないかな...経営難に陥ったリゾートにとっては役に立たず、維持費も安くないから、休館せざるを得なかったんだ。しかし、皆さんがそれを変えてくれた。ミーアとヘレンから聞いたよ...皆さんがアトラクションを二つも再建してくれたと!リゾート全体が黒字化すれば、水族館を存続させる理由は十分にあるはずだ!」
「もし迷惑でなければ...この水族館をより美しくするために、どうか皆さんの力で、魚や装飾品を加えていってもらえないだろうか?支配人として、ずっと深海のすばらしさをお客様に伝えたかったんだ!僕も全力を尽くして運営し、水族館がリゾートの目玉になるよう頑張るつもりだ!」
『おう、その意気だぜエーゲ!魚のことなら俺たちに任せろ!』
「本当にありがとう、感謝してもしきれないよ!では、水族館で展示する魚や装飾品について、知りたいことや変更があったら、いつでも僕の方に来てくれ。要望に沿って手配するよ」
そう言った後、俺たちは一旦集まって、これまでの建設を振り返る。
「離島シューティング、サーフィン、フィッシング、アクアリウム、それから準備中のミュージックフェス....私達のリゾート建設、いつの間にかこんなに進んでいたんだね!ねぇアリス...私達って、もしかして有能じゃない?」
「否定はしないけど...やっぱりタンザナイト達の功績が大きいのだわ!彼らの協力がなければ、こんなにうまくいかなかったかもしれないもの」
「そうだよね~...ねぇタンザナイトくん、後でアイス食べない?奢るよ!あとはリゾートのお客さんが増えるのを待って、バカンスを楽しむだけだね~」
『おお!いいぞ!』
「じゃあみんなでのんびりしようか~」
そう言い、アキラ達がいるところへ向かうことにした。