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タイ国籍12歳少女“母に怒られ別店紹介された”母親関与調べる

(更新)
事件・事故

母親に置き去りにされた12歳のタイ国籍の少女に都内の店で性的なサービスをさせていたとして店の経営者が逮捕された事件で、少女が、「客ともめた際、母親に怒られて別の店を紹介された」などと話していることが捜査関係者への取材で分かりました。警視庁は、「人身取引」の疑いがあるとみて母親の関与についても詳しく調べています。

文京区湯島の「個室マッサージ店」と称する店の経営者、細野正之容疑者(51)は、ことし7月までのおよそ1か月間に、12歳のタイ国籍の少女を雇い客に性的なサービスをさせていたとして労働基準法違反の疑いで逮捕されました。

少女は、ことし6月下旬に、母親と来日したあと置き去りにされて店で働かされるようになり、その後、母親は7月中旬に赤ちゃんを連れて少女に会いに来て、「この子はあなたの弟で、私は明日この子とタイに帰る。迎えに来るので仕事をして待っていて」などと指示していたとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。

少女は、「弟の存在は知らず、ショックを受けた。本当は自分も帰りたかったが、母親に怒られると思って言えなかった」などと話しているということです。

また、少女は「1人残されて働かされ客ともめた際、母親に怒られて店を辞めた。母親から別の店を紹介され性的なサービスを続けることになった」などと話しているということです。

警視庁は、母親が少女に指示をして働かせていた「人身取引」の疑いがあるとみて母親の関与についても詳しく調べています。

出入国在留管理庁「関係機関と連携して適切に対応」

タイ国籍の12歳の少女が東京出入国在留管理局に駆け込んで発覚した今回の事件について、出入国在留管理庁は、「個別の対応については、回答を差し控えるが今後も関係機関と連携して適切に対応を進めていく」とコメントしています。

通常の対応としては、「人身取引」の被害者とみられる外国人を確認した場合には、児童相談所や各国の大使館と連携して保護し、在留特別許可を出すなどしたうえで、帰国の支援などをしているということです。

タイ警察長官「母親は台湾の台北にいるとみられる」

タイ警察のキッタラット長官は7日、記者団の取材に応じ、少女の母親について「現在は台湾の台北にいるとみられる」と述べたうえで、「母親が逃げているのかどうか分かっていないが、帰国させてタイの法律で裁くための調整を行っている」と明らかにしました。

また、少女の家族はタイ北部のペッチャブーン県に住んでいて、少女が幼いころから父親は一緒にはいなかったと指摘しました。

この事件で、警視庁は「人身取引」の疑いがあるとみて母親の関与についても詳しく調べていて、タイ警察としても捜査を進める方針を示しています。

タイ NGO代表「少女の精神面のサポート重要」

タイで、「人身取引」などの被害にあった子どもや女性を保護する活動をしているNGOの代表、パウィーナー・ホンサグンさんはNHKのインタビューに対し「日本で12歳の少女が性的なサービスをさせられていたことに私自身ショックを受けました。少女はあまりに幼く、逃げ出すのは困難だったでしょう」と述べました。

そのうえで、「3か月から4か月にわたって母親に会えずにさみしい思いをしていたうえ、罪もない少女がこのような扱いを受けたことで精神的に非常につらい状況となっていることが懸念されます」と述べて、少女の精神面のサポートが重要だと強調しました。

また、今回の事件について「母親1人だけですべてを手配するのは無理でしょう。ブローカーが関与している可能性があります」と指摘し、背後でブローカーが日本へのあっせんを行った可能性があるとして、実態解明の必要性を訴えました。

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