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ウクライナ部隊の幹部「ロシア軍は人的資源で圧倒している」

ウクライナ情勢

激しい攻防が続くウクライナ東部ドネツク州の要衝について、現地に展開しているウクライナ側の部隊の幹部がNHKのインタビューに応じ「ロシア軍は人的資源で圧倒している」と述べ、兵力に差があるとして、厳しい戦いを強いられているという認識を示しました。

ドネツク州の要衝の街、ポクロウシクに展開しているウクライナ内務省傘下の「アゾフ旅団」の部隊のドミトリク参謀長は7日、NHKのオンラインでのインタビューに応じました。

この中でドミトリク参謀長はポクロウシクについて、市街地の建物に身を隠し、敵の攻撃を防ぎながらロシア軍の進軍を食い止めることができるとして「重要な防衛拠点だ」と強調しました。

その上で「ロシア軍は人的資源で圧倒しており、兵力で勝っている」と述べ、兵力に差があるうえ、人命を顧みない攻撃を仕掛けてくるとして、厳しい戦いを強いられているという認識を示しました。

さらに、ドミトリク参謀長は「敵は街の側面から侵入し街への補給路を断とうとしている。航空機の支援で着実に破壊を進めながら、徐々に街なかへと攻め込もうとしている」と述べ、ロシア軍は1日に100発以上の誘導弾を使い、街の建物を破壊しながら制圧しようとしていると明らかにしました。

一方、ロシア軍がウクライナ側に投降を呼びかけていることについては「敵に最大限の損害を与えることが、われわれの重要な任務だ」と述べ、徹底抗戦を続ける考えを強調しました。

ポクロウシクで両軍の激しい攻防続く

ロシアはウクライナ東部のルハンシク州とドネツク州、南部のザポリージャ州とヘルソン州の4州について一方的に併合を宣言し、侵攻を続けています。

このうち1年以上にわたってロシア軍とウクライナ軍による激しい攻防が続いてきたのが、ドネツク州の要衝のポクロウシクです。

アメリカのシンクタンク、戦争研究所の分析では、今月7日時点でポクロウシクの大部分はロシア軍が部隊を進めているとみられる、あるいはロシアが支配を主張する地帯となっています。

ロシア国防省は5日、「ポクロウシクを包囲した」と主張したうえで、ウクライナ軍に対し投降を呼びかけた一方、ゼレンスキー大統領はロシア軍の進軍を食い止めていると強調し、徹底抗戦の構えを示しています。

ポクロウシクの重要性

ポクロウシクは、ウクライナ有数の工業都市、ドニプロと主要道路や鉄道で結ばれていて、ウクライナ軍は東部の前線に兵員や物資を送るための輸送拠点として利用してきました。

侵攻前の人口はおよそ6万でしたが、これまでに大部分の住民が避難しました。

ウクライナの前線からの情報をもとに戦況を分析している団体「ディープステート」によりますと、ロシア軍が掌握している面積は先月下旬の時点でルハンシク州で99.6%、ドネツク州で76%、ザポリージャ州で74%、ヘルソン州で72%となっています。

ロシア軍がポクロウシクを掌握した場合、ドネツク州の別の地域への侵攻に兵力を集中させることができるようになり、ウクライナ側は州内有数の都市、クラマトルシクやスロビャンシク方面への攻撃が強まるおそれがあるとして警戒を強めています。

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