「元気ですか、体調を崩したりしてませんか」
「いえいえ、お陰様で元気ですよ」
そんな会話をしながら、先週末に都内で彼と飲んだ時のことを思い出していた。
「いや、ブログを更新されていなかったので体調でも悪いのかなと思いまして」
と、気遣いの電話をわざわざくれたのだ。
なかなか同席する機会のない方と飲ませて頂くだけで充分に愉快なのだが、城咲仁氏との時間はまた格段に刺激的であった。
生物学的には間違いなく同種に属する筈の、この二体のあまりの個体差はいったいどうしたものだろう。
まあいい、生まれ持ったものの違いにコンプレックスを感じても仕方のないことだ。
それはDNAに書き込まれた情報に基づいて形成されるのだから、何とも介入の余地がない。
出会いはイベントの打ち上げであった。
たまたま隣り合わせになり
「この後、どうするんですか」
と聞かれ、上野でフォロワーさんと飲む予定を告げたら
「それ、行ってもいいですか」
ときたもんだこれ…
何とも気さくなこの雰囲気がたまらない。
「本当ですか」
上野での飲み会が盛り上がったことは、言うまでもありません。
自分が城咲仁氏を招いたような雰囲気の中で、仲間内での評価が上がったのも間違いありません。
仁さん、本当に有難う御座いました。
朝まで飲んで、自分が次の予定に向かう時に彼はまだ他のメンバーと飲んでくれていた。
それなのに数時間後、
「大丈夫ですか、現場に入れてますか」
との電話をくれるあの気配り…
今回、杯を交わすなかで気が付いただけでも城咲仁氏を語ろうと思うと一度には書ききれない。
何よりも、自分のような偏屈な人間が素直に感心してしまう魅力がある。
若い頃は自分より優れた同性に、ある種の嫉妬を覚えたものだ。
歳を重ねることは有難いもので、あんないい男を見ていても全くそれはない。
ただただ感心し尊敬するのみで
「俺には無理」
と認めることが出来る。
まあ、ここまで来たらそうでもなきゃやってられないしね。
いやーっ、とにかく愉快な酒でした。
仁さん、
「また飲みましょう」
あのひと言、自分は社交辞令だとは思ってないですからね。
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