2025年11月9日(日)
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高市首相未明の出勤は野党に原因? 立民議員が続々反論 そもそも日程的に…「与党側の国会運営こそ問題」

[ 2025年11月8日 22:36 ]

高市早苗首相(ロイター)

 立憲民主党の石垣のりこ参院議員(51)が8日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。高市早苗首相の「午前3時の勉強会」を巡り、野党の質問通告の遅れが原因にあるのでは、と指摘する声に反論した。

 高市首相は7日午前9時から行われる就任後初の衆院予算委員会に臨むため、夜明け前の午前3時から公邸での勉強会を設定。8人の秘書官と約3時間、答弁準備を行った。予算委で未明の勉強会について質問されると「まだ役所の方も質問がとれてなくて答弁書もまったくできていないという状況だった」と説明した。

 これを受けて国光文乃外務副大臣は自身のXに「元霞が関職員として言わせて頂きたい」と怒りマークとともに投稿。「午前3時に高市総理の出勤が必要なのは、そもそも『(特に野党の)質問通告が遅い』からです。総理が前日にご覧になりたくても質問も答弁も完成していない。前々日の正午までという通告ルール、どれほどの野党議員が守ってますか?」と指摘した。

 松島みどり首相補佐官もXで「衆議院ではどの委員会でも質問通告は2日前までに出すルールがあるにもかかわらず、野党(この日は立憲民主党のみ6人が質問)の通告が、前日の午後6時以降になる議員がいるなど遅かったり、何より、すべての質問を『総理大臣に』と答弁者を指定し、予算委員長もそれに従って当てていることが主な原因と考えます」と考えをつづった。

 これを受けてSNSで“野党叩き”が拡散すると、石垣氏は国光氏の投稿にリプライする形で「今回の日程でいえば、衆議院では4、5日が代表質問、7日が予算委員会初日です。衆の予算委員会が正式にセットされたのは6日ですから、そもそも『2日前の正午に質問通告することは、不可能』です」と説明。「よって、今回に絡めて質問通告が遅いとの批判はご指摘にあたらず、本来もっと早く召集すべき国会を遅らせ、開会直後に過密な日程を詰め込んだ与党側の国会運営こそ、問題として指摘すべきではないですか」と持論をつづった。

 また、同党の岡田悟衆院議員はXに「木原稔官房長官の記者会見によると、7日の予算委員会の開催が決まったのが前々日の5日正午前。野党質問者の通告は翌6日正午までに全て済んでいたとのことです」と投稿し、状況を説明した。

 木原官房長官は7日の会見で、予算委について「5日正午前に開かれた同委員会の理事懇談会で正式に開催が決定した」と説明。質問通告は「前日6日の正午頃にはすべて出されたものと聞いております」としている。

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