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ボドゲ製作知識ほぼ皆無なアイマスPがゲームマーケットに初出展した話

はじめに

この話はアイマスが好きなPがミリオンライブのボドゲが作れたらなーという漠然とした妄想から実際に製作まで行い、ゲームマーケット2024春に初出展をするまでの経緯を綴ったものになります。

過去の出来事などを記憶を辿りながら書いておりますので、当時の実際の心境や経緯とは誤差が生じている場合がございます。予めご了承くださいませm(_ _)m


1.私とアイマスとボドゲ

前段として私がTHE iDOLM@STERシリーズにハマった流れを簡単に説明しますと、

①アニメ「THE iDOLM@STER」を観てアイマスという作品に興味が湧く。

②同時期に始まった「シンデレラガールズ」のソシャゲをやり始める。その後「ミリオンライブ」もプレイし始める。

③知り合いのアイマスPとSideMのライブ同行することになりライブの楽しさを知る。

④5ブランドのゲーム、曲、アニメ、ライブなどのコンテンツを満遍なく浴び始める。

⑤今に至る

といった感じで、気が付けば2011年のアニマスからもう13年間近くもコンテンツにどっぷりハマってしまっているPとなっていました。

そしてボドゲに関しては、アイマスほど劇的な経緯というほどのものは無く、ただ知り合いのPがボドゲ好きで持参してきた時にオフ会で遊んだりして面白いなーと感じただけのシンプルなものでした。

私自身で購入するのも公式で有名なものや比較的軽ゲーで気軽に遊べるようなものを十数点所持している程度でした。

なので私を構成する要素としては、
アイマス>>>>>ボドゲくらいの比率でした。
アイマスは最早生活の一部くらいに干渉していると言えますが、ボドゲは趣味の1つというくらいという位置付けでした。


2.アイマスのボドゲを製作するまでの経緯

では、何故そんな私がアイマスのボドゲを製作しようと思ったかというと、大きくは2つの要素があったかと思います。

1つ目の要素は、アイドルマスターという大好きなコンテンツを通じて何か自己表現をしたかったという部分です。

私自身は美術センスが壊滅的で、絵を描くこともデザインすることも子供の頃から苦手だったので、ライブなどの名刺交換で素敵なイラストの名刺やお洒落な名刺を頂く時にとても羨ましいと感じることが多々ありました。

アイディアを浮かべる事自体は比較的得意な方だと思うのですが結局それを表現する術が無いことと、それを得る為の努力をする事も出来なかった為、何かやりたいけれども何も出来ないというモヤモヤ感を感じる事がありました。

そんな中、自分が興味のあるボドゲにアイマスの要素を組み合わせたら面白いだろうなーという妄想だけは密かに眠らせていました。


そして2つ目の要素は、イラストレーターのえんどうまめ子。さんのご協力です。

数年前より同じくアイマスが好きなイラストレーターのえんどうまめ子。さんと仲良くなり、私のP名刺制作のご依頼をさせていただいたり、ISFの売り子を手伝ったりといった交流をさせていただいておりました。

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現在使用しているス〇カゲームモチーフ名刺


そんな中で私の漠然としたアイマスでボドゲを作ったら面白そうという話をしたら想像以上に食い付いていただいた結果、ゲームデザインを私が担当し、イラストデザインを担当していただけることになりました。

こうして密かに眠らせていた妄想が現実に起こせる可能性が成立したため、今回の二次創作ボドゲ製作がスタートしました。


3.ボドゲ製作はテストプレイとの戦い

そんなこんなで始まったボドゲ製作ですが、当然知識も経験も全く無かったため、まず何から手を付けていいのか分からない状態からのスタートでした。

なのでまず最初に知り合いのボドゲ製作経験のある知人を尋ね、オススメのボドゲ製作会社さんや製作する上での注意点などを伺いました。

その後、作りたい形態やコンポーネントをある程度想像した上で、ボドゲ製作会社さんを訪問し、データ入稿に関する注意点や実際にコンポーネントのサイズ感などのイメージを具体化させていきました。

ちなみにボドゲの内容に関しては、妄想している時点からすごろくをベースにしたものを作りたいというのは決めていました。

その理由としては、私自身がボドゲにそこまで詳しく無いというところもありますが、ボドゲ初心者でも気軽に遊べるメカニクスで作りたいという思いがあったのと、ミリオンライブという作品ではゲーム内やリアルイベントでも度々ライブツアーで全国を巡る機会が多かったため、その要素を取り入れて表現するものとしてすごろくにしたいと思い描いていました。

そんなこんなで製作開始から3ヶ月程度経った頃、えんどうまめ子。さんのご協力の元、ボードマップの作成と、アイドルやアイテムなどのカード要素の準備を進め、ある程度の形となった段階で友人Pへテストプレイを依頼しました。

この時点で私の中では6割くらいは完成してるかな〜という気楽な気分でテストプレイを依頼したのですが、実際にプレイをさせてみると…

・マスの数が多すぎて時間が掛かりすぎる
・マイナスのイベントが多くてダレる
・カードの効果がテキストで分かりにくい
・この効果の途中にこのカードを使うとどうなるのか処理が分からない

などなど…製作段階では気付かなかった課題が想像以上に浮き彫りになり、ボドゲ製作の道のりの長さを叩き付けられました。

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最初期のMAP、今見ると途方も無さすぎるマス数

そうして指摘箇所を修正してはテストプレイを依頼する…という繰り返しを半年間くらいを掛けて20回近く行い、ようやく満足のいく段階まで仕上がることが出来ました!

ボドゲ製作はとにかくテストプレイが大事と色々な方からアドバイスを貰ってはいましたが本当にそうなんだと身に染みました…

とにかく時間は色々と掛かりましたが、これで私の初めてのボドゲは完成したのです!


4.データが完成しても終わりじゃない

…と、言いたいところでしたが、ボドゲが完成したのはあくまでもデータ上の話であり、ここから実物に落とし込んでいかなければならなかったのです。

ゲームシステム上では特に変化はありませんでしたが、データと実物との一番の違いはコンポーネントのサイズ感の調整でした。

チップの置き場やマスに対して、どの規格のチップサイズなら綺麗に収まるかなどの実際に形に起こさないと調整しにくかったのです。

また、データでは見えなかった実物の厚みの部分の問題もあり、全てのコンポーネントがどの化粧箱に丁度収まるのかなども検討しなくてはなりませんでした。

そして何よりも一番の難題だったのは、説明書の製作でした。

「説明書なんてルール作った人なんだから簡単に作れるじゃんwww」と思う方も居るかもしれませんが、これが非常に難儀でした。

というのも私はこのゲームをルールから全て考えて作った人なので、このゲームに関する知識が十分にある状態です。なので前提知識がある分、逆に全くゲームを知らない人が一読するだけで理解できるような内容にまとめる事が非常に難しかったのです。

実際、一回目の説明書の叩き台を制作し、全くこのゲームを知らない知人に読んでもらいながらプレイをお願いしたところ、自分が説明するまでも無いと思ってしまっていた部分で躓いていたり、文章の解釈が違ったりと、横槍を入れないと正しくゲームが進められないような状態でした。

当然ながらこのボドゲを手にした方がプレイする際に、私が常にゲームマスターをしながらプレイすることは叶わないので、説明書だけでも正しく情報が伝わるまで仕上げなくてはならないこの作業が本当に大変でした。

また、この作業は過去に登場したテストプレイに協力いただいた人達では既に予備知識が植え付けられてしまっているのであまり参考にすることが出来なかったため、ゲームに全く触れていない別の知り合いに依頼をしなければならなかったことも大変だった要因の一つでした。

そうして何回かのトライ&エラーを繰り返した後、ようやく説明書も完成し、本当の本当にボドゲを完成することが出来たのです!

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めちゃくちゃかわいい…


5.ゲームマーケット初出展へ

構想から数えると1年以上の時間を掛けてようやく完成したボドゲの準備が整った私は、それをどこで頒布をするかを考えていました。

最初は二次創作物なのでアイマスメインの同人イベントでもある程度反応はあるかとも思いましたが、ゲームマーケット出展のある方々に話を聞くとそちらの方が反響はあるとのことでしたので、先人の知恵に倣ってほぼ未知の世界であるゲームマーケットへ出展することを決めました!

ちなみにイベントに初出展するということで新規サークル名を考えなくてはならなかったのですが、色々悩んだ結果「あくあぱっつぁ」に決定しました。

名前の理由としてはサークル名と主名が一致している方が認知されやすいという意見がありましたので、私自身の名前「アクア」と、それに続く単語を検討した結果「パッツァ」が語感的にもしっくりきたので「あくあぱっつぁ」に決めました。
なお、カタカナだと料理しか検索に出てこなくなるため平仮名にしております。

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サークルロゴと未だ活かされていない猫キャラ

こうしてゲームマーケット出展を決めた私でしたが、私自身はゲームマーケットは過去1度だけ遊びに行ったことがある程度の知識でした。なので、どうすれば来場者が手にしてくれるかを検討した結果、とにかく事前の宣伝が重要と結論付けました。

これは以前ゲームマーケットに遊びに行った時に個人的感じた事ですが、全くサークルチェックをしていない場合に足を止めるのは、一目で目を引くようなデザインやブース装飾をしているところだけだと自分自身が感じたので、当日の装飾含めて出展日までの準備が勝負だと思い用意を進めました。

具体的には宣伝用の写真撮影やゲーム説明動画の作成、事前取り置きの受付やオンラインでの試遊会の開催など、あらゆる方向からゲームを認知してもらうことを行いました。(8割方はまめ子。さんが進めてくれましたm(_ _)m)

そうした宣伝の甲斐があってか、私の想像以上の事前取り置き依頼が集まりました。
興味を持っていただき本当にありがとうございます…🙏

そんな宣伝の日々を過ごしている間に、いよいよイベント当日を迎えました。

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設営の様子


この日まで出来ることはやったつもりでしたが、それでも当日開場までは不安の方が大きかったです。

本当に取り置きした方がブースまで来てくれるのか…それ以外の来場者にも興味を持ってもらえるかなど…イベントが始まるまでは気が気じゃありませんでした。

そうこうしている間に11時になり、いよいよゲームマーケットが開場しました。
この時間帯は恐らく大手サークルなどに我先に向かう人が多いだろうなーと思って気長に待とうと思っていたのですが、

「すみません、予約してた〇〇ですが」

と、取り置き依頼して頂いた方が真っ先にブースに来てくれました。

この時は単純に初めて自作のボドゲを頒布出来たということも当然嬉しかったのですが、取り置きしているので後から落ち着いた時にでも来てくれても全然問題無かったのに最速に近い時間帯で来てくれたという事が「この方は本当にこのボドゲを楽しみに待っていてくれていたんだなー」と感じれた事が凄く嬉しかったです。

その後も取り置きの方が続々と来てくれて「楽しみにしてました」や「初出展おめでとうございます」など嬉しいお声を掛けてくれました。

また、取り置きはしていなくても事前にチェックしてくれた方や通りがかりで気になってくれた方なども大勢おり、想定以上の数量を頒布することが出来ました。

そうしてあっという間に2日間の出展は終了し、自分的には大満足の結果で終えることが出来ました。

当然この結果は自分の力だけでは到底達せなかったことで、
デザインから製作周り全般で尽力頂いたえんどうまめ子。さん、

当日売り子を快く引き受けてくれたsinさん、

ボドゲ関連に対するご相談に乗って頂いたオチボラボさん、tottokoさん、創志郎さん、

テストプレイに何度も付き合ってくれたスラりけさん、ゆっくりさん、ぷりん大佐さん、ユベロベさん、しゃちほこさん

それ以外にも試遊会にご参加いただいた皆様や、事前に興味を持って投稿を拡散してくださった皆様など、数々の人達のお陰での成功だったと思っております。本当にありがとうございました。


6.今後について

今回のボドゲ製作は私にとって初めての試みで、大変な事も多々ありましたが、総じてめちゃくちゃ楽しかったです。

正直ゲームマーケットに出展するまでは最初で最後のボドゲ製作だろうと思って製作していましたが、当日の反応やその後のプレイしている方々の楽しんでいる反応を見た事で、また次回も挑戦してみたいなという気持ちになりましたので、まだ何も浮かんでいない状況ですが今後も製作はやっていきたいと思います。

基本的にはアイマス二次創作をベースに検討していくとは思いますので、ボドゲ好きにもアイマス好きのどちらにも喜んでもらえるような作品を作れるよう頑張りたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします🙇‍♂️


長文、駄文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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