時代劇の時代考証

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この『新・必殺仕事人』の
第6話の江戸の蕎麦屋のこ
のシーンは結構正確だ。
蕎麦はこのように座敷に盆
もしくは膳台に載せられて
提供されていた。
客は座敷に座って食べる。
多くの時代劇に見られるテ
ーブルに丸椅子、履物を履
いたままで着席して食事、
というような様式は存在し
なかった。


同じく『新・必殺仕事人』
第2話から。
これはいただけませんね。
こういう土足で土間の椅子
に座ってテーブルで蕎麦を
食べる現代様式の店は江戸
時代には存在しません。



樽を椅子代わりにしてテー
ブルを設置しての居酒屋は
幕末の幕府講武所剣術師範
だった幕臣榊原健吉が明治
期に武士の商法で居酒屋を
経営した時にテーブル椅子
形式を導入して広まった。
テーブル席が物珍しく一時
新東京ではかなり店は流行
ったと伝わる。
榊原は撃剣興行という武芸
を見世物にするショーをや
り始めた。奇しくも、アメ
リカで同時期にワイルド・
ウエスト・ショーが大流行
したのに似ている。
その後、居酒屋を経営した
が、やはり世間に多い武士
の商法で失敗した。
武士で商売を始めて成功し
た例は少ない。
武士にアキンドができる訳
がない。そもそも金勘定や
儲け仕事などは汚い事であ
るという考え方の種族であ
るのだから、金勘定・損得
勘定などは不得手中の不得
手だ。
明治期の士族の行きつく先
は、都市部労働者になるか、
おちぶれてポリスになるか
軍人か、学校の教員になる
事ぐらいしか潰しが利かな
かった。

なお、裁判所の書記官など
はほぼ全員が士族という状
況は昭和の戦後直後まで続
いていた。
私の職場の元上司の司法書
士が新人の裁判所書記官だ
った時、戸籍を見て「え?
平民なのか?」と同僚先輩
書記官たちが物珍しそうに
集まって来て、履歴書と戸
籍謄本を囲んで覗き込んで
いた、という逸話がある。
曰く「裁判所は士族しかい
ない職場だった」との事。
その後、東北のある法務局
の長になったが、そこでも
職員は旧士族オンリーだっ
たという。
昭和23年からは日本の国籍
では族称欄が廃止され、除
籍、改正原戸籍においても
族称記載部分は「と抹」が
法的決まりとなって旧族称
の確認ができなくなったが、
と抹漏れはその後も非常に
多かった。
私が法律業務で1980年代~
1990年代半ばまで相続人確
定をする際にも、族称欄の
記載はと抹されていても、
戸籍の上半分の記載事項欄
に旧族称が未と抹のままの
戸籍簿は非常に多くみられ
た。
また、族称欄においても、
と抹が不完全で士族の士
の文字の上が突き抜けて
見えていたり、平民の民
の字の最後のハネがはみ
出していたりする除籍や
原戸籍がかなり多かった。
原簿で付箋を貼っただけ
という違法処理である事
が推察できた。
そうした時には戸籍簿を
発行した区市町村に法曹
業務として連絡し、職権
抹消処理をしてもらって
いたが、三原市役所だけ
は違った。
士族の士の|部分の上が
丸見えだったので、それを
職権抹消と抹処理をする
ように職員に要請したが、
「はぁ?何か見られたら
困る事でもあるんですか?」
と三原市役所女性職員は
言い放った。法的根拠の説
明をしても「別にこのまま
でもいいんじゃないですか?」
と言う。公務員として話に
ならない。公務員法までこ
ちらが説明しても動こうと
しない。
「貴方では話にならないか
ら上司を出しなさい。それ
ともこのまま脱法行為を
貴殿が続けるのか」と言う
と、上司と電話を代わった。
その上司がこれまたとんで
もないぼんくらで、「仰る事
も処理義務も重々承知致し
ております。ただ、もうす
ぐすべてデジタル化されて
完全抹消になるので、そこ
のところはご容赦いただき
たく」(ほぼママ)とか言う。
はぁ?である。
広島県三原市の市職員は
法を守る精神は無いのか。
呆れて物も言えなかったが、
ふざけた話だ。
うちの土地の上被ってJRの
高架線計画を立てて建設し
てしまうし。三原市主導で。
それも平謝りで謝るだけ。
もう鉄道が建設されたから
路線変更は事実上不可能な
ので、どうかご勘弁を、と。
提訴しようかとも思ったが、
法律無視のバカたちを相手
にすると何するか分からな
いのでやめといた。
現在まだ三原市は別な違法
行為を行っている。ある土
地の共有名義の所有権物件
について、すべてうちに税金
の請求を送りつけて来てい
るのだ。数十年間も。
本来は相続が発生した場合、
各所有者の相続人を市が確
定して相続人に持ち分につ
いての納税督促をすべきと
ころ、正規相続登記をして
いる我が家にすべて他者の
分の固定資産税の請求も送
りつけてきているのだ。
いくら法的根拠を示せと市
に申し入れしても糠に釘で
のらりくらりで無視。
これはそのうち裁判所を介
してきっちりと決着をつけ
ようと思っている。

極めて無礼な話だ。
だが、まあ三原などはそん
な土地。
市民にも公務員にも法律遵
守意識などはかけらも無い。
法を踏みにじり人を愚弄す
る、無礼千万なふざけた土
地である。
非合法で来るならこちらも
徹底的に非合法でやるぞ、
という時代ではないので静
観している場面も多いが。

現在はデジタル化により、
三原市発行の戸籍簿の族称
は完全と抹されている。
私が市役所に東京の法律事
務所から架電で注意してか
ら35年が経つ。なんだそれ(笑
昭和23年の法的取り決めが
その後70数年過ぎてようや
く三原では実現したようだ。
いかにもお役所仕事らしい
が、地方の田舎である三原
市の役所の仕事は牛歩にも
程がある。
税金の取り立てだけは即行
で動くのに。
前市長からして贈賄で逮捕
された自民党河合から金も
らってポッケに入れて、社
会問題化で明らかになると
「一円も使っとらん!」と
か逆切れしてたが、さすが
に河合逮捕に伴い引責辞任
した。
広島県内の殆どの行政の長
が河合からの金を受領して
いた。その数50有余名。
恥ずかしくないのかね、広
島県人たちは。
その感覚がよくわからん。

中村主水の袖の下が現代で
もまかり通っているのが広
島県。これガチ。